office-ebara
indeximage

ニュースタート関西掲示板より(H)もう一つの働き方


ニュースタート関西掲示板より(H)もう一つの働き方


1)戦争の原因


 「最後通告」の時間が切れましたが、まだブッシュの宣戦布告のニュースは入ってきません。
 昔毛沢東は「アメリカ帝国主義はハリコの虎である」と述べました。第2次世界大戦終了後植民地諸国の独立運動が巻き起こり、これにアメリカが軍事介入することで米・ソの「冷戦時代」が幕を開けますが、この時代のアメリカ軍の相手はおおむね人民戦争でした。毛沢東の言葉はアメリカ軍は人民戦争には勝てないという意味でしたし、実際にアメリカ軍はベトナム戦争で勝てませんでした。
 ソ連が崩壊して以降、人民戦争は見られなくなりました。アメリカ軍はもっぱら自国の利益のために内政干渉や軍事介入を続けてきましたが、しっぺ返しを食らわずにやってこれました。でも世界唯一の超大国となったアメリカが何故戦争を必要としているのでしょうか。私は時代が80年代に入り、産業が支配する時代から利子が支配する時代へと転換したことに注目しています。60年代のアメリカの戦争勢力は「産軍複合体」でした。今日ではこの勢力だけでなく利子を取りたてるグローバルな金融システムとしてあるドル体制を支える勢力が合流しています。
 産業の時代には働く人たちの生活の権利は労働3権も含め保証されていました。でも利子が支配的になる事で働く人たちだけでなく経営者まで身包みはがれる時代になったのですね。国際通貨ドルは今や利子を稼ぐツールとなり、その横暴さが世界中に経済危機をもたらしてきました。人の生存を許さず、身包み剥ぎ取る利子主導の体制が今のアメリカの支配者達の手中に有ります。何億人という人たちがいまこの体制の下で死ぬかアメリカのこの体制と戦うかを強制されているのです。アメリカがこの利子主導の体制を防衛しようとする限り永遠に戦争を繰り返さざるを得ない。今回のイラクへの戦争で、アメリカが戦争を必要とする理由が明白になり、この利子主導の体制を解体する運動が起きる事で、戦争の原因を取り除く事に期待します。[2003/03/20 11:13:46]

2)アメリカ建国時の原罪


 あまりにも早いアメリカの侵攻、国連の査察やイラクのミサイル放棄で丸裸になっている相手を攻めるのですから、当然の帰結かもしれません。でもアフガン空爆の時にも感じたのですが、アメリカ建国の際の原罪が今問題にされるべきです。先住アメリカ人(インデアン)を抹殺し土地を奪う事でアメリカの建国がなされました。150万人の先住民が殺されています。この建国の歴史を今アメリカは世界的規模で繰り返そうとしているのですね。インデアンの独立運動を支援する事はアメリカの独善に対する根源的な批判になるでしょう。南北戦争は奴隷解放の北軍の勝利で良かったと言う事になっていますが、あれは南部の独立運動であり、南部の独立を認めるような政治的センスが有れば別のアメリカが出来ていたかもしれません。インデアンがどのようにして抹殺されたかを調べて下さい。標準的なアメリカ史の文献目録を見れば容易に検索できます。[2003/03/22 23:06:57]

3)反戦運動の思想的背景


 哲学の話しがいつのまにか憲法の話しになっていますが、哲学の話しに戻すと、今、義のない戦争、と言うより軍隊による大量殺人を企てているブッシュのたくらみに対する抗議行動が繰り広げられていますが、この運動の哲学的背景は何なんでしょうか。何か統一された思想的背景はないように思います。となると、哲学の歴史的使命は終わっているのでしょうか。[2003/03/09 22:13:57]

4)ネオコンの問題点


 反戦運動の哲学的背景は、アメリカ、フランス、アラブ世界でそれぞれ異なっているようですね。日本では個人としての感性でしょうか。それよりも今私は戦争を仕掛けているブッシュの後ろ盾のネオコン(新保守主義)の哲学に興味を持っています。ミードは社会を形成する力を個々人の「一般的他者の態度を取得する」ことに求めましたが、ネオコンはこの同化すべきアメリカについての独自のイメージがあるのですね。それは人間を人間として見ずに、自分達の利益のための単なるツールのように見ているような気がします。この問題について詳しい人の書き込みを求めます。[2003/04/05 22:09:28]




Date:  2006/1/5
Section: 現場から2
The URL for this article is: http://www.office-ebara.org/modules/xfsection01/article.php?articleid=40