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ニュースタート関西掲示板より(F)心理学雑感


ニュースタート関西掲示板より(F)心理学雑感


1)心理学とは何か


 突然割り込みますが、フロイドやユングやラカンの心理学は科学の基準を満たしていません。たまたま大学に心理学の講座があるだけでその中味は文学と変わりません。哲学は一人一説の世界で心理学は創作の世界です。この事をわきまえて議論しましょう。[2002/09/07 23:35:51]

 心理学は技能です。技術といってあげたいのですが工学ほどの確実性は認められないでしょう。でも技能といえば誉めすぎでイデオロギーと見た方がいいかも知れません。皆さんどう思われますか。[2002/09/09 22:54:23]

2)科学の概念


 心理学と物理学、それぞれ、心と物の理(ことわり)を極める学問と言う事になっています。でも点や線分や質量といったことについての物理学の定義は誰にとっても一義的ですが、心理学となると肝心の「心」の定義では一人一説です。自然科学と技術が発達したことで、社会や心理にまで科学の方法を適用しようとする努力がつづけられていますが、もうやめにしたほうがいいでしょう。根本的な概念について一義的に定義できないのなら、それは科学の方法では手にあまる学問なんですね。にもかからわず科学たることを主張しているのはそうしないと今日の大学制度の下では科研費ひとつ取れないからですね。科学の方法以外の、学問の方法を解明することが問われています。[2002/09/11 02:03:24]

 先の書き込み、誤解を受けそうなので一言。私は科学の概念を非常に狭く規定しています。と言うのも今日科学技術の暴走が、学問について考える時に最大のものだと考えているからです。暴走を阻止するためには科学を物理学的世界観に限定し、これを社会や心理に適用することがいかに馬鹿げているかを示したいのです。だから心理学は科学でないと言ったのも学問としての心理学を否定したのではなく、それが物理学に媚びを売っていることを非難したのでした。学問の概念は知の体系と言う事で古代ギリシャに成立しています。科学と言うのは17世紀にニュートンらによって確立された特殊な学問体系のことです。この特殊なものが普遍的な方法として信奉されている今日の学問の状況に異議を申し立てたいのです。[2002/09/11 23:49:38]




Date:  2006/1/5
Section: 現場から2
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