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 ホヌムペヌゞを開いお1幎以䞊経過したした。そしおやっず議論が起きおきおいたす。共産䞻矩をめぐる論争に぀いおは、共産䞻矩フォヌラムで玹介しおいたすが、それ以倖にもホヌムペヌゞの諞論文に぀いおの批刀なども寄せられるようになりたした。投皿論文は、「論争」のペヌゞに掲茉しおいたす。掲瀺板は1000字以内の曞き蟌み甚ですので、よろしくお願いしたす。

1: è¡šã•ã‚“の『情況』連茉論文の告知(1)   2: ä¿¡ç”šè³‡æœ¬ãšçŸå®Ÿè³‡æœ¬ïŒˆïŒ‘田䞭䞀匘(3)   3: ã‚œã‚·ãƒ¥ãƒŒãƒ«ã€Žäž€èˆ¬èš€èªžå­Šç¬¬äž€å›žè¬›çŸ©ã€ç™ºå£²(3)   4: ã€Œç™ºæƒ³ã®è»¢æ›ã€ã€€ãƒ¡ã‚°ãƒŸ(1)   5: ã€Œäž–界恐慌分析のための原理」バラキン雑蚘を読んで 田䞭䞀匘(8)   6: éžç‰©è³ªçš„劎働ず䟡倀法則  田䞭䞀匘(1)   7: ç”°äž­äž€åŒ˜ さんからのお問い合わせ(2)   8: åœ“分曞き蟌みできたせん(1)   9: å­Šã³ãŸã„(2)   10: ãŠä¹…しぶりです、旧ハンドル「川魚」の、臚倏ず申したす。(1)   11: ã‚¢ãƒŠãƒªãƒ†ã‚£ã‚«ãƒ«ãƒ»ãƒžãƒ«ã‚­ã‚·ã‚ºãƒ ã«ã€ã„お(6)   12: èŠ‹è‹Šã—いですが(1)   13: ïŒ¡ïŒ³ïŒ³ïŒ¢ç›®æ¬¡ïŒˆåŸ©æŽ»ïŒ‰(1)   14: è³ƒåŠŽåƒãšã¯äœ•ã‹ïŒˆãã®äž€ïŒ‰æ£®çœŸæŸ„埩掻(1)   15: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論10(3)   16: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論(1)   17: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論補足(1)   18: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論(1)   19: ã‚る映画を芋お(1)   20: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論(1)   21: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論(1)   22: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論(1)   23: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論(1)   24: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論(1)   25: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論―その䞀(3)   26: åœ“分冷华期間、理想に぀いお(1)   27: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論―その二(1)   28: ã“れから䞍定期連茉ずいうかたちで商品論解釈を投皿したす(1)   29: åŠŽåƒãšåˆ†é…ã®åˆ†é›¢ã«ã€ã„お(3)   30: å°æŸ€å‹åŸ³æ°ã®ïŒœã‚¢ãƒŠãƒªãƒ†ã‚£ã‚«ãƒ«ãƒ»ãƒžãƒ«ã‚­ã‚·ã‚ºãƒ æ‰¹åˆ€ïŒžã‚’読んで、(17)  

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目次埩掻
ゲスト

境 2008-8-12 21:40:21  [Reply] [Edit]

田侭 2008-7-19 15:11 [返信] [線集]

抎原さんの政治に関する最近の論文を読んで、やはりいちどきちんずネグリを評䟡しなければず思いたした。最近翻蚳が倧量に出おおり、順次読んでいるずころです。珟代思想の専門甚語のオンパレヌドで読みにくく、なかなか進みたせんが。
ネグリの䞻匵は〈共〉の探求ずいう点では、抎原さんの協同䞻䜓の远究ず重なる点があるず思っおいたす。ただその内容がネグリの堎合はいたひず぀明確ではないようです。スピノザを重芖しヘヌゲルを軜んじおいる哲孊史理解に灜いされおいるのでしょうか。関係を重芖しながら圢態芏定の芳点がないために、関係の内実ずしおの〈共〉の具䜓的内容が解明されおいないようです。
それず最倧の難点は商品論の䞍圚/䟡倀論の攟棄でしょうか。利子生み資本論が欠けおいるずもいえるでしょう。そのため非物質的劎働に埓事する者ずしおのマルチチュヌドの内実が芏定できおいないようです。マクドナルドのフリヌタヌ店員ず野村證刞のディヌラヌずでは、剰䜙䟡倀生産あるいはその実珟過皋における圹割ずいう客芳的偎面、あるいは日垞意識における差異ずいう䞻芳的な偎面、この䞡面における差異を無芖するこずはできないでしょう。ネグリは特異性ずいう蚀葉でそれらの差異を包括的に理解しようずしおいるようですが、それでは無限に拡散するばかりで具䜓的な理解にはいたらないず思いたす。ネグリ自身は哲孊的な仕事だから抜象的な議論を展開しおいるにすぎないず匁明しおいたすが、闘争の理論たろうずしおいるのだから、それではだめではないでしょうか。
抎原さんが以前蚀われおいたように、やはりネグリの芁綱解釈に問題があるのでしょうか。そこでASSB誌でネグリ論を扱っおいる号を入手したいのですが、ASSB誌のバックナンバヌの入手方法および䟡栌を教えおください。ネグリ以倖にも䜕冊か読みたい号がありたす。よろしくお願いしたす。

境 毅 2008-7-19 21:17 [返信] [線集]

掞爺湖サミットのせいかこの間、サむバヌテロ的曞き蟌みが続いおいたしたが、やっず䞋火になりたした。
ASSB誌バックナンバヌは「抎原均著䜜出版物玹介」に、14å·»4号たで出おいたす。それ以降の目次を挙げおおきたす。

14巻号06幎12月
 レノィナスの蚀語論䞋 HP掲茉枈み
 珟堎から 瀟䌚的排陀に抗した瀟䌚的包摂の闘い HO掲茉枈み
14å·»6号07幎2月
 レノィナスずデリダ デリダ『アデュヌ』ぞの疑問
 珟堎から WTO䜓制の問題点など
15å·»1号07幎4月
 文化知思想の探求 レノィナス論 HP掲茉枈み
 珟堎から 地域創造ビゞネスの意矩
15å·»2号07幎6月
 文化知思想の探求 レノィナス論 HP掲茉枈み
15å·»3号07幎8月
 A.デリダの蚘号論の起源
 B.『声ず珟象』における蚘号論の問題点
15å·»4号07幎10月
 珟堎から 瀟䌚的経枈に向けた政策提蚀の動き
 スロヌタりン富田コミュニティに぀いお
15å·»5号07幎12月
 ハヌノェむ著『新自由䞻矩』を読む䞊 HP掲茉枈み
 珟堎から スロヌタりン富田蚭立発起人䌚の報告
15å·»6号08幎2月
 ハヌノェむ著『新自由䞻矩』を読む䞋 HP掲茉枈み
16å·»1号08幎4月
 新しい政治の探求 ハヌノェむからランシ゚ヌルぞ 『情況』誌掲茉
 ランシ゚ヌルを協同組合䞻矩から読む バラキン雑蚘掲茉
16å·»2号08幎6月
 『資本論』における憑圚論 デリダ『マルクスの亡霊たち』によせお
 珟堎から スロヌタりン掚進協議䌚発足の報告

バックナンバヌは、䞀冊500円送料蟌みです。
sakatake2000@yahoo.co.jp に申し蟌んでください。郵䟿振替甚玙を送りたすのでそれで振り蟌んでください。




賃劎働ずは䜕かその䞀森真柄埩掻
ゲスト

境 2008-8-12 21:38:29  [Reply] [Edit]

賃劎働ずは䜕か その
森 真柄 2007-10-4 21:23:40 SITE MAIL [返信] [線集]

★賃劎働に぀いお考える



●私は、以前から賃劎働制床に批刀的であった蚳ではありたせん。
ではなぜ、私が賃劎働制床に぀いお、シュタむナヌず同じく、批刀的な芋解に至ったか
その理由に぀いお、おさらいしお、自己点怜、再点怜しおみようず思いたす。

●私は、長い間、この珟代瀟䌚に青春時代から感じ続けお぀いに消える事のない孀独な疑問ず
違和感は䞀䜓䜕なんだろう。
もし今の瀟䌚は䜕かおかしいずいう私の魂の奥底の想いが正しいずしたら、
䞀䜓どんな瀟䌚が健党なより良い瀟䌚なんだろう、ずずっずもやもや悩んでいたした。
そしお、私のむンスピレヌションに電光の様にひらめいた確信ず蚪れた盎芳的理解は、
次の様な蚀葉の衚珟ずしお魂に結実したした。
今の瀟䌚は基本的に、「働け。さもなければ路頭にたようぞ。」ず瀟䌚他の人は個人を脅迫しおいる。
しかし、その様な瀟䌚はあるべき瀟䌚などではない。
「瀟䌚他の人は、私に瀟䌚の䞀員であるず蚀うだけで無条件に瀟䌚の果実を分かっおくれる
信頌出来る瀟䌚他の人だ。だから私は、瀟䌚他の人の為に䜕か自分に出来る事をしたい。」
そう蚀える様な瀟䌚こそ、私の認めるあるべき瀟䌚だ。
たずは、その理由をひず぀ひず぀列挙したいず思いたす。


●動機の二重性


○賃劎働制床ずはそもそも䞀䜓䜕かず考えたすず、劎働の芋返り、劎働ず匕き換えに、
貚幣を受け取るず蚀う事です。貚幣に生掻を䟝存しおいる堎合、それは、
劎働ず匕き換えに、生存を蚱される制床ず蚀えたす。
もしそれずは別に、最䜎限の生掻を保障する制床があれば、結果だけは救枈される
でしょう。
ですがそういう事埌的救枈凊眮の有無は別にしお、単独に賃劎働制床を評䟡したしょう。
さお、人間は䞀䜓䜕の為に劎働するのでしょうか劎働ずは䞀䜓䜕でしょうか
劎働行為の動機は、劎働行為そのものの䞭に存圚するはずです。
教垫は、生埒に教える為に教え、
持垫は、皆が食べる魚をずっお、皆が生きおいける為に魚を取り、
怅子職人は、皆が座る為に、怅子を䜜りたす。
そこ動機に、貚幣ず蚀うものが入っおくる必芁性必然性は党然ありたせん。

○賃劎働制床の堎合は、そこに貚幣獲埗ずいう動機がプラスされたす。
貚幣ず匕き換えにその芋返りずしお貚幣を受け取っおも、いや私は、劎働そのものの為にのみ
劎働しおいるのだず䞻匵する事は出来るでしょう。
ならば、貚幣を受け取らずに劎働出来るはずです。
むしろ、そう考えたがるずいう事実そのものが、人間ずは本来どんな存圚だったかを指し瀺しおいる
様に思いたす。
貚幣を受け取っおいるずいう事実がある限り、貚幣獲埗が動機の䞭に混入せざるを埗たせん。
貚幣獲埗ずいう動機ず、劎働そのものの本来持぀べき動機ずの、動機の二重性、矛盟ずいう問題が、
賃劎働制床には必ず付随したす。

○゚ヌリッヒ・フロムにならっお、聖曞を匕甚するならば、人間は二人の䞻人に同時に仕える事は出来ない
のではなかったのかなのに、二人の䞻人の盞矛盟する芁求の狭間で苊しむ事になりたす。
䞀方は、党人栌的な道埳䟡倀であるに察し、䞀方は単なる数倀䟡倀道埳の省略、数倀ぞの還元です
から、矛盟は必ず生じたす。しかし道埳を省略したからず蚀っお、道埳問題がなくなる蚳ではありたせん。
それは、どこかで解決する事を私達に求めおきたす。
だからこそ、賃劎働制床ずいう制床は単独ではよう存圚出来ず、瀟䌚保障生掻保蚌ず蚀う制床や、
ボランティアずいうものが、求められる様になっおきたのです。しかし、゚ヌリッヒ・フロムの蚀う様に、
今日の斜し的事埌凊理的ボランティアは、資本䞻矩の延呜のお手䌝いをするず蚀う皮肉な結果に
なっおいるず蚀えなくもないのです。たるで、右手で殎っおおいお、巊手で助ける様な事になっおしたっ
おいたす。たるで穎の開いた船の穎はそのたたで、船底の氎を汲み出す様な行為です。
本圓は、人々の䞻たる日垞行為そのものが、ボランティアにならなければならないのではないのか



●瀟䌚皆ず個人の関係においお、瀟䌚から受け取る果実の量ず、
個人が瀟䌚党䜓皆の為に䞀䜓どれほどの果実を埗たかずは、比䟋関係にはない。


○もし、自絊自足しおいるならば、劎働の芋返りに個人が埗る果実量は、人間ず自然ずの関係においお、
確かにある皮の比䟋関係がある。
では、個人の劎働量ず、瀟䌚の果実の分配個人の分け前は比䟋関係にある
べきだいう考えは正しいのだろうかいいえ正しくありたせん。
瀟䌚党䜓の収穫総量自然ず、瀟䌚党䜓の劎働総量人間がある皮の比䟋関係にあるず
蚀えるだけです。
その瀟䌚党䜓の収穫総量を、䞀䜓どの様に分配するかは、たた別の問題人間ず人間の関係の問題で、
決しお個人の劎働量ず、その個人が受け取るべき瀟䌚の果実が比䟋関係にある蚳ではありたせん。
ただ、個人の道埳の問題ずしお、瀟䌚他の人皆から沢山受け取っお、自分からそれ盞応のお返し
をしないで怠けるのは、䞍正であるず蚀う事が蚀えるだけです。人々は、そこに比䟋関係を芋おいる
にすぎないのです。ですがそれは個人の道埳性の問題です。

○では、賃劎働制床劎働に芋合った報酬ずいう考え方の本質は䜕なんでしょうか
それは、怠け者にはそれ盞応の眰を䞎えるず蚀う事です。
たた、人より頑匵った人は、人より沢山もらう暩利があるずいう考えです。
眰を䞎えなければ、たたほうびをもらわなければ、人はすすんで働こうずしないだろうずいう考えも
含たれおいるかも知れたせん。
そこには、人をあめずむちで働かせるずいう支配の意図が感じられたす。

○では、劎働ず分配を切り離すべきずいう考えかたの本質は䞀䜓䜕なんでしょう。
それは、無条件に分かち合うず蚀う事です。劎働量故にではなく、人間であり瀟䌚の䞀員である
が故に分かちあうのです。
そこには、怠け者を蚱す寛容の粟神が含たれおいたす。
怠け者に圧力をかけ、むちを打ち、人を無理やり働かせようずはしたせん。
自由意志を尊重するのです。
むしろ、怠け者によっお、収穫総量が枛る事によっお、皆がその損を分かち合いたす。
その事によっお、怠け者の良心に蚎えかけたす。
もちろん、どんな瀟䌚であれ、その様なやりかたがすべおうたく行くずは限りたせん。
圓然、けんかやいざこざが起こりたす。
䟋倖や瀟䌚問題はどんな瀟䌚でもたた新たに発生したす。
ですから、怠け者問題が発生するかも知れたせん。
そうした堎合、人間はどうすべきなのでしょうか
なるほど怠け者は働くべきでしょう。
しかし怠け者を眰するのは、最埌の手段にすべきず考えたす。
私は、人間が怠け者に察しおする事が出来るのは、自ら芋本を瀺しお、
良心に蚎えるか、説埗する事であるず思いたす。
自然あるいは神に成り代わっお、人を眰するのはそれが倧きな匊害を生む時
だけにすべきず思いたす。
こう蚀う事で、二぀の考え方の性質の盞異、本質が分かっお来たす。

○劎働量ず、分配分け前ずの比䟋関係をより䞻匵すればするほど、
より損埗感情に近づく。
劎働量ず、分配分け前ずの比䟋関係を䞻匵する事が少なくなれば少ないほど、
より愛情に近づく。
そう蚀いたく思いたす。




●瀟䌚党䜓ず個人の関係暩利が先か、矩務が先か

暩利は暩利。矩務は矩務である。



○䞀方に、瀟䌚他の人の果実を利甚する暩利がありたす。
もう䞀方に、瀟䌚他の人に察しお貢献する矩務がありたす。
賃劎働制床劎働ず報酬ずいう考えの根底には、個人が矩務を果たした芋返りに個人の
暩利が䞎えられる、ずいう考えが朜んでいたす。
矩務が先なのです。矩務を果たさないで暩利を䞻匵するのは、はずかしい
あるたじき事ずいう蚳です。これが今日の䞀般の瀟䌚意識です。
矩務ず暩利が盎接的に結び付けられ、ワンセットになっおいたす。
そしお、個人が矩務を果たした芋返りに、
瀟䌚から個人の暩利が䞎えられたす。沢山暩利が欲しければ、もっず矩務を果たせ。
ず瀟䌚他の人から蚀われおいたす。この様にしお私達は支配されおいたす。
しかしそれは、゚ヌリッヒ・フロムに蚀わせれば、心理的には、脅迫です。
矩務を果たさなければ、暩利を喪倱するずいう恐怖で、人は矩務を果たしたす。

○もし、瀟䌚保障制床によっお、最䜎限の生掻が保障されおいたら、結果だけを䜕ずか
すれば、それは、垳消しになるでしょうか
いいえ。矩務ず暩利が結び付けられおワンセットになっおいる事自䜓が問題なのです。
人間は矩務を果たさなければならない。ず蚀う事。それは正しい。
人間の暩利は守られるべきである。ず蚀う事。それは正しい。
それらはどちらも、無条件に単独で、尊重されるべきです。
双方を結び付け、どちらか䞀方を条件にしお、たずえば、
あなたが矩務を果たすなら、暩利を差し䞊げたしょう。もしくは
暩利をくれるなら、矩務を果たしたしょう。ずいうべきではありたせん。
もしそう蚀う事が、人間の行為の䞀般的ありかたずしおたかりずおるずしたら、
人間の営為は、単なる取匕にすぎなくなっおしたいたす。

○人間は矩務を果たすべきであるが故に、矩務を果たそう、暩利を尊重すべきであるが
故に、暩利を尊重しようず蚀う時のみ、玔粋な行為であり埗たす。
そうする事によっおのみ、行為そのものの為に
行為する玔粋性真の自由を守る事が出来る、そう蚀いたく思いたす。

○個人の暩利ずは、党䜓の矩務であり、党䜓の矩務ずは、個人の矩務の集積です。
ですから、個人の矩務のある所では、すでに個人の暩利もなければなりたせん。
決しお、矩務が先にある蚳ではないのです。
゚ヌリッヒ・フロムはこの蟺の所を、個人より瀟䌚の方が先に存圚しおいるからだず衚珟しおいたす。
瀟䌚は、個人が生たれお瀟䌚の䞀員になる前から存圚し、そこに個人が生たれたす。生たれお瀟䌚
の䞀員になる事によっお、個人の暩利は発生したす。個人の矩務は、個人が成人し、矩務を果たす胜力が
出来る事によっお発生したす。そう蚀いたく思いたす。

○シュタむナヌに蚀わせれば、この蟺の所を、人々の意識が未だに、叀い自絊自足的
察自然的な思考習慣から抜け切れおいないず芋おいたす。
共同瀟䌚に生きながら、未だに自絊自足しおいるのだずいう蚳です。
自絊自足぀たり、自分ず自分の家族の為に働くのです。
しかし、生産の内容を芋れば、すでに利他䞻矩分業の時代に入っおいたす。
私達は、実際、皆の為に生産し、働いおいたす。
ですから、そのたたの意識でもっお、分配する時にも、「ただ皆の為ただ分かち合うこず」だけを
考えればいいのに、分配の堎に劎働を持ち出し、自分ず他人の劎働量の比范をし、
叀い「自分ず自分の家族の為に」の意識で、家族間で察立し、損埗勘定で奪い
合っおいたす。
ですから、自分の劎働量ず、その芋返りの分け前収穫の間には密接な関係があるず
思っおいるのです。
○しかし、分配の堎で、人間が芋るべきものは、劎働者の劎働量などではなく、
生産物総量ず、瀟䌚構成員党員のひずりひずりの必芁なのです。
それさえ芋ればいいのです。分配の時は、分配の事を考えるべきです。
劎働者の劎働の問題、怠け者問題は、劎働の堎で考えるべき問題なのです。
分配の堎で、怠け者問題を持ち出しお、眰しようずか、誰が埗しお誰が損するずか、
劎働量の比范をするべきではなく、瀟䌚の䞀員であるが故に、分かち合うべきだ。
そう蚀いたく思いたす。

Re: Re地域瀟䌚の創造:
ゲスト

田侭 2008-5-2 21:45:57  [Reply] [Edit]

megumiさん、アドバむスありがずうございたす。実践を通じお理論を鍛える、あるいは怜蚌するのが実践的唯物論の方法だずいうこずを痛感したす。
ただ今珟圚の私にはすぐに掻動する䜙裕がありたせん。理論的関心のほうが匷いずいうこずず、時間的・䜓力的な䜙裕がないのです。
本音をいうず、゚コロゞヌ的な掻動が資本制を凌駕しうるのか、ずいう疑問があるのです。珟圚の環境問題を考えるならば、たた自分の呜の原点である食の問題であるこずは充分理解できるのですが、資本あるいは囜家がが切り捚おおいる分野ではなく、それらの掻動の心臓郚を穿ち぀぀、モンドラゎンのように倉革運動ず生掻が䞡立しうる掻動がないかず思っおいたす。
Re地域瀟䌚の創造:
ゲスト

megumi 2008-4-27 22:47:27  Mail  [Reply] [Edit]

田䞭さん
あなたは、物象化批刀のこずで次のように考えおいるようです。

私は抎原さんに孊び぀぀協同䞻䜓を構想しなければならないず思っおいたすが、しかし個人の意識ぞず内面化される点を看過できないずも思いたす。共同性を自己内反省したものずしおの自己意識ずいう問題に匕っかかっおしたうのです。

貎方が関西圚䜏であれば、富田の諞掻動に参加も出来たす。
でもそれは䞍可胜なこずなのですから、むしろ、運動を進めおいく䞊での、それらの諞掻動ぞの態床が芁求されおいるのだず思いたす。
実践の堎に觊れるこずが、党䜓性を獲埗する䞊で、必芁なこずだず思いたす。
幞いに、千葉には、

遊孊の森トラスト
http://blog3.fc2.com/yugakunomori/
田䞭正治
新庄氎田トラスト
http://www.nurs.or.jp/~suiden/005_EvntAct/20080419EDR.htm
あべ文子

お二方のなさっおいる運動がありたす。
これも、立掟な商品批刀の運動であり、生掻です。
地域通貚もやっおいるようです。
鎚川ですから、車で時間半もあればたどり着くはずです。
私も䜕床か泊めおいただきたした。
東金から倪平掋岞鎚川を経お、通山たでそんな運動が占めおいっおいたす。
こんな物象化批刀の運動のすう勢を「構成的暩力」ず芋なすこずもできたす。
こんな日々行われおいる瀟䌚運動を芋぀けおはどうでしょう。
瀟䌚的総劎働の配分論ずしおの商品論10
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田侭 2008-4-27 15:46:15  [Reply] [Edit]

協同瀟䌚における需芁ず䟛絊の䞀臎ずしおの瀟䌚的劎働の蚈画的配分ずは、以䞊のような芳点から達成される、このように倧熊さんは結論づけおいたす。個々人が欲求に埓い、消費配分予算衚を提出しそれによっお瀟䌚的劎働が配分されるずいうのです。それは「総生産統制の䞭枢機関」によっおなされるずいうのです。本皿の冒頭で提起した瀟䌚的必芁性の二重性はこのようにしおはじめお統䞀的に把握されるのです。そしお商品の廃絶ずは確かにこのような方法でしかなしえないものでしょう。しかし、果たしおそのような蚈画化は可胜なのか、個人の欲求を出発点ずする生産䜓制は協同瀟䌚ずしお成立しうるのか、協同䞻䜓ずいう抎原さんの提起ずこの蚈画化の構想は盞容れるのか、などさたざたな疑問が浮かんできたす。
 個人の欲求を出発点ずする、あるいは前提ずするこずは、環境問題が危機的な状況を迎えおいる珟圚、自明の事柄にするわけにはいかないでしょう。欲求の質あるいはあり方が問われなければならないでしょう。䟋えば車瀟䌚の転換は、車に察する欲求の攟棄を芁請したす。その攟棄が匷制的あるいは道埳的な方法で行われず、個々人の関係性ずいうかたちでの協同䞻䜓の生成ずしお、いかに構想・実珟しうるかが問われなければなりたせん。欲求の瀟䌚化ずは個々人の欲求の単なる総和ではないのです。そしおこのような欲求の転換は、倧芏暡生産を基本ずする珟圚の生産䜓制の根本的転換の問題を含んでいたす。資本家の私的所有を生産者協同組合ぞず転換するずいうこずは、単なる所有暩の問題ではないのです。生産のあり方が協同䞻䜓ぞの生成ず同時に転換しなければならないでしょう。たずえば生存の基本ずなる食料の生産蟲業をどのように確立しうるかが問題ずなりたす。車の工堎を぀ぶしお耕䜜地に替える、ずいうようなこずです。土壌汚染の問題などがあり、簡単に実珟しうるこずではありたせんが、考慮しなければならない問題だず思いたす。
゜連の厩壊ずいう歎史的経隓のあるわれわれにずっお、蚈画化の䞭枢機関を囜家機構ずしお想定するこずはできたせん。瀟䌚化を囜有化ず同䞀芖するこずが決定的な謬りであり、そこから官僚ずいう新しい支配階玚による瀟䌚䞻矩的な搟取䜓制が確立されたからです。では、どのようにしお民䞻的な機関なり、蚈画化を構想しうるのか、が問題ずなりたす。これはさきほど保留した協同瀟䌚ず「統制的な蚈劃経枈」の関係ずいう問題でもありたす。旧瀟䌚䞻矩をどのように総括するかが問われおいるのです。その際、蚈画化自䜓が問われる堎合が出おくるかもしれたせん。抎原さんは脱商品化ではなく、脱物象化だず䞻匵されおいたすが、このような問題を意識されおのものでしょう。商品に代わる人間の瀟䌚性の創出は、単に蚈画化に還元しうるものではない、このように抎原さんは考えおいるず思いたした。この問題を考えるのに、『情況』誌の察談や抎原さんのランシ゚ヌル論はおおいに参考になりたす。
たた芏暡の問題ずしお捉えるならば、囜家的芏暡での蚈画化は珟実的ではなく、地域瀟䌚の新たな創造のほうが珟実的でしょう。たた革呜のコヌスの問題ずしお瀟䌚革呜を先行するならば、それは地域瀟䌚から始めるほかはないず思いたす。スロヌタりン富田はたさにそのような実践ではないでしょうか。
以䞊の問題はいずれも瀟䌚的䞻䜓ずはなにか、ずいう問題に垰着したす。個々人の自立性を前提ずしお協同性あるいは瀟䌚性を考えるか、それずも間䞻䜓性ずしお個々人の関係性ずしお協同䞻䜓を考えるか、これが問われおいたす。私は抎原さんに孊び぀぀協同䞻䜓を構想しなければならないず思っおいたすが、しかし個人の意識ぞず内面化される点を看過できないずも思いたす。共同性を自己内反省したものずしおの自己意識ずいう問題に匕っかかっおしたうのです。
 本皿を曞き始めたずきには、蚈画化が協同䞻䜓の生成によっお簡単に䜍眮づけられるず考えおいたした。それによっお商品廃絶の目暙がさだたり、過枡期ずしおの地域通貚、地域瀟䌚の創造を理解できるず思っおいたした。しかしそう単玔ではないのですね。ながなが曞いおきお結論が疑問の提出ずは情けないかぎりです。しかし今埌の方向が定められたずいう意味で、私には有意矩でした。それに぀き合わさせおしたい、読者の方には申し蚳なく思いたす。





瀟䌚的総劎働の配分論ずしおの商品論
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田侭 2008-4-27 14:19:51  [Reply] [Edit]

前回の投皿では協同瀟䌚における消費手段の分配尺床しおの劎働時間に぀いお考察したした。今回は瀟䌚的総劎働の配分問題―本皿の䞻題を考えおみたす。
「劎働時間の瀟䌚的蚈画的配分は、さたざたな欲求にたいする劎働機胜の正しい割合を芏制する。」『資本論』、p.133〜4
マルクスはこのように端的に述べおいるだけで、その具䜓的内容には觊れおいたせん。「ゎヌダ綱領批刀」でも、生産物の分配に関しおは前回芋たように詳しく展開しおいたすが、総劎働の配分問題には觊れおいたせん。したがっおこの問題に぀いおはマルクスに頌るこずなく自分なりの展開をしなければなりたせん。
以前の投皿でみたように、瀟䌚的総劎働の蚈画的配分が可胜ずなるためには、劎働力の質ず平均的必芁劎働時間、さたざたな生産物に察する需芁量ずしおあらわれる欲求の皮類ず量が、生産に先立っお明らかであるこずが必芁です。は生産手段の共同所有によっお可胜ずなるこずを前回述べたした。今回ははどのようにしお可胜かを考えおみたいず思いたす。その材料ずしお、倧熊信行著『マルクスのロビン゜ン物語』論創瀟、これは埩刻版で原著は1929幎同文通をずりあげたす。
倧熊さんは、「クヌゲルマンぞの手玙」で述べられおいる瀟䌚的総劎働の配分が「自然法則」であるずいうマルクスの叙述をそのものずしお受け取り、「経枈珟象の党䜓性そのものに関する理論は、その最も基本的な圢態においお、孀立人の生産秩序の䞭から導き出すこずが必ず可胜でなければならず、マルクスのロビン゜ンこそは、その可胜を立蚌するものなのである。」p.33ずしたす。そしお「自然法則」ずしおの配分法則ずは、「あらゆる歎史的生産圢態の内郚に䞀応の安定的平均性および党䜓性を附䞎するものであり、したが぀おこれを排陀しお経枈孊の脊柱を他に求めるこずは䞍可胜だからである。」p.38さらに、「かかる法則こそ、すべおの歎史的時代を通じお人類生掻行動の根元をなす欲望のなかに、その䞀方的基瀎をおくものであり、人間の肉䜓的組織乃至生理的性質が根本から倉化せぬかぎり、この基瀎は恒久的であらう。」p.42぀たり、「この法則はその本来の性質においお非発展的、非歎史的であり、䞀぀の瀟䌚的生産圢態の理論的理解に䞀応安定性ず党䜓性を賊䞎するずころの静孊的な法則である。」p.43ず述べおいたす。倧熊さんはこの配分法則の解明を課題ずし、それを劎働䟡倀孊説ず限界効甚理論ずの総合ずいう方向で研究しおいたす。配分法則が自立的な法則ずしお成立しうるものであるならば、このような詊みは成果を挙げうるでしょう。しかし瀟䌚的総劎働の配分ずは歎史的な生産様匏ず生産関係に芏定されおいる以䞊、「非歎史的」な法則の探求は無意味ではないでしょうか。この解釈を念頭においお、私はマルクスがいう「自然法則」を字矩通りに受け取るこずは誀りであるこずを指摘したのです。
そのような欠点があるにも関わらずここで取り䞊げるのは、蚈画的配分の問題をかなり䞁寧に远及しおおり、うなずける点も倚々あるからです。たず倧熊さんの問題提起を芋おみたしょう。
「第䞀、いかにしお個人的な欲望は瀟䌚的な欲望にたで構成されるか。第二、瀟䌚的欲望はいかにしお瀟䌚の総劎働を配分するか。第䞉、瀟䌚的劎働はいかにしお構成され、その総量はいかにしお決定されるか。―これらの問題は内面的には盞関性を有し、郚分を単独に切りはなしお理解するこずのできない或る党䜓、すなはち䞀定の生産関係の各郚面である。」p.48
 このように倧熊さんは問題を点あげおいたす。特に第二の問題においお、配分の䞻䜓が瀟䌚的欲望ずされおいる点に泚目しおいただきたいのです。資本制においおは生産の動機は剰䜙䟡倀であり、䜿甚䟡倀はその単なる担い手ずしおみなされるにすぎたせん。しかし剰䜙䟡倀の実珟は䜿甚䟡倀の実珟を前提ずしおいお、資本制においおも生産はやはり瀟䌚的欲望の充足過皋であるのです。これは䞀぀の転倒性あるいは矛盟であり、恐慌においお珟実的なものずしお姿をあらわすものです。たた瀟䌚的欲望ずは個人的な欲望を出発点ずするものであり、個人を離れた瀟䌚性はありえないこずも瀺されおいたす。「各個人の欲望こそ或る方法を通しお瀟䌚的劎働を配分し぀぀あるのであり、その方法ずはすなはち圌の消費者ずしおの『自由』でなければならぬであらう。」p.52では協同瀟䌚においおこの配分はいかにしお行われるのか、この点に関する倧熊さんの叙述を芋おみたす。
「マルクスの『自由人の団䜓』における瀟䌚的生産ずは「統制的な蚈劃経枈」である。そこでは「総劎働の生産総郚門ぞの配分は、盎接的、盎線的に、瀟䌚の総欲望によ぀お指導されなければならぬであらう。しかるに欲望は無蟺際であり、劎働力は限定された分量であるずすれば、限りある劎働力をも぀お盞察的に最も満足なる結果を賌ひうるやうな比䟋においお、これを各郚門に配分し、それぞれの郚門にたいする欲望を、䞀々或る限床においお、切り棄おるこずが必芁でなければならぬであらう。」p.51〜52
「ここに想定されおゐる瀟䌚においおは、圌はおそらく次ぎの経枈期間における圌自身の分配䞊の予想の䞊に立ち、その予算的な消費配分衚を、総生産統制の䞭枢機関に提出するこずが必芁であらう。瀟䌚成員のすべおは、かくのごずくにしおおのおのその消費配分予算衚を右の機関に提出し、この配分衚の総蚈はすなはち次期の瀟䌚的生産における総劎働配分衚を圢成するに至であらう。すなはち総劎働時間の瀟䌚的配分は、各個人の消費配分の総和ずしお圢成され、生産配分は消費配分から盎線的に『すき透るやうに単玔』に指導されるであらう。」p.53
 マルクスの想定する協同瀟䌚が「統制的な蚈劃経枈」かどうかは、倧いに議論の䜙地があるでしょう。しかし、ここではずりあえずこの問題はおいおおきたす。倧熊さんの念頭にあるのは圓時の゜連であるだろうずいう点を指摘しおおくにずどめたす。
さお、ずは欲望の扱いにおいお異なる芋解を瀺しおいたす。においおは瀟䌚的劎働の限界によっお切り捚おられる欲望が存圚するこずを述べおいたす。では欲望がすべお充足されるように瀟䌚的劎働が配分されるずされおいたす。この盞違は瀟䌚的生産力の皋床によっお決定されるものなのか、それずも蚈画化のあり方―たずえば政治的な合意圢成のあり方―に基づくものか、考えなければなりたせん。倧熊さんはこの盞違に぀いお觊れおいたせんが、限界効甚孊説を利甚しおの配分法則の探求においおはの芖点にたっおいるようです前掲曞「配分原理」。しかし、協同瀟䌚論ではの立堎にたっお次のような結論を匕き出しおいたす。
「そもそも瀟䌚的生産配分は、総劎働時間の決定を前提する。・・配分総量たる瀟䌚的総劎働なるものは、瀟䌚の各人が取埗せんず欲するすなはち分配に䞎からんず欲する分配分の総和でなければならぬであらう。しかるに各人が取埗せんず欲する分配分はすでにその䞭に圌の完党なる消費配分を予想するものであるから、瀟䌚的総劎働の決定は、その䞭にすでに瀟䌚的に完党なる消費配分を予想しおゐるのである。ゆゑに瀟䌚的総劎働の決定ずその各郚門䞋の瀟䌚的配分量の決定ずは同時盞関的であるずいふこずが刀明するであらう。・・・かくしお瀟䌚的配分の理解のなかに、瀟䌚的分配の理解を含み、個人的分配分の理解のなかに個人的配分の理解を含み、個人的配分の理解を通しお再び最初の瀟䌚的配分の理解に回垰する。配分ず分配ずの理論的関聯性は以䞊によ぀お刀明したず思ふ。」p.57
瀟䌚的総劎働の配分論ずしおの商品論補足
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田侭 2008-4-27 12:16:48  [Reply] [Edit]

前回の投皿で「劎働の出来高」に぀いお、それを単䜍劎働時間あたりの劎働生産物の産出量ずしお解釈し、その平均化に぀いお述べたした。ずいうのも、瀟䌚的総劎働の蚈画的配分を考える際には、商品生産瀟䌚においおは䟡倀法則の貫培ずいう圢で盲目的になされる劎働の瀟䌚的平均化は、協同瀟䌚においおは盎接的生産過皋においおなされなければならない、ず考えたからでした。しかしマルクスのいう劎働の出来高ずは、やはり単なる劎働絊付のこずであり、それが等しければその成果劎働生産物の産出量がこずなっおも同等の請求暩が䞎えられるず考えるべきでした。平等の暩利の䞍平等性の承認ずはそのような意味でしょう。そうでなければ劎働時間を尺床にするこずにならず、劎働の質的盞違を絊付の基準に眮くこずになっおしたいたす。資本制からの移行期においおはただちに生産条件の平均化がなされるわけではありたせん。そのような堎合でも生産物の産出量に関わらず、劎働絊付にのみもずづく分配がなされなければならないずいうこずです。しかし、盎接的生産過皋においお、瀟䌚的必芁劎働時間ずいう意味での劎働の瀟䌚化が完党になされるのは、やはり生産過皋の平均化によっお完党なものずなるでしょう。そしお、総劎働の配分ず劎働時間による分配が均衡を達成するこずが可胜ずなるでしょう。
「そもそも機械制倧工業によっお劎働が瀟䌚化されれば、個々人の劎働力は䞀個の集団的劎働力ずしお機胜し、個々人の劎働力の差異は劎働過皋そのものにおいお平均化されおしたうわけだから、支出された劎働を評䟡する堎合に、個々人の劎働の差異ずいったこずは問題になりえない。」抎原均『゜ビ゚ト経枈孊批刀』、p.294
ここでの劎働の瀟䌚化ずは、協業ずいう意味、぀たり生産単䜍における瀟䌚化ずいうこずです。怠惰ずか勀勉ずかはもはや問題にはならない、ずいう意味でしょう。このような事態を前提ずしたうえで、生産単䜍間の盞違あるいは瀟䌚化を問題にしたのが、前回の投皿なのです。個々人の劎働が瀟䌚的劎働の䞀分肢ずしお盎接評䟡されるずはどういう意味か、を考えたわけです。
以䞊蚂正ず補足をさせおいただきたす。
瀟䌚的総劎働の配分論ずしおの商品論
ゲスト

田侭 2008-4-20 15:31:38  [Reply] [Edit]

「最埌に、目先を倉えるために、共同的生産手段で劎働し自分たちの倚くの個人的劎働力を自芚的に䞀぀の瀟䌚的劎働力ずしお支出する自由な人々の連合䜓を考えおみよう。ここではロビン゜ンの劎働のすべおの芏定が再珟されるが、ただし、個人的にではなく瀟䌚的に、である。ロビン゜ンのすべおの生産物は、もっぱら圌自身の生産物であり、それゆえたた、盎接的に圌にずっおの䜿甚察象であった。この連合䜓の総生産物は䞀぀の瀟䌚的生産物である。この生産物の䞀郚分は、ふたたび生産手段ずしお圹立぀。この郚分は䟝然ずしお瀟䌚的なものである。しかし、もう䞀぀の郚分は、生掻手段ずしお、連合䜓の成員によっお消費される。この分配の仕方は、瀟䌚的生産有機䜓そのものの特殊な皮類ず、これに照応する生産者たちの歎史的発展皋床ずに応じお、倉化するであろう。もっぱら商品生産ず察比するだけのために、各生産者の生掻手段の分け前は、圌の劎働時間によっお芏定されるものずしよう。そうするず、劎働時間は二重の圹割を果たすこずになるだろう。劎働時間の瀟䌚的蚈画的配分は、さたざたな欲求にたいする劎働機胜の正しい割合を芏制する。他面では、劎働時間は、同時に、共同劎働にたいする生産者たちの個人的関䞎の尺床ずしお圹立ち、それゆえたた、共同的生産物のうち個人的に消費されうる郚分にたいする生産者たちの個人的分け前の尺床ずしお圹立぀。人々が圌らの劎働および劎働生産物にたいしおも぀瀟䌚的諞関連は、ここでは、生産においおも分配においおも、〈物象的圢態をずるこずがなく〉簡単明瞭である。」『資本論』、p.133〜4
マルクスは劎働時間を尺床にするこずを「簡単明瞭である。」ず述べおいたすが、よく考えおみるずそれほど事態は単玔ではないでしょう。たず、個人的な消費手段の分配から考えおみたしょう。その尺床は、䟡倀ずしお珟象するほかのない抜象的人間劎働ではなく、個人的な具䜓的有甚劎働時間ずしお考えられたす。しかし、耇雑劎働ず単玔劎働の盞違や勀勉な劎働者ず怠惰な劎働者の盞違をどうするのか、ずいう問題があるのではないか。このような疑問が提起されるかもしれたせん。この二点に぀いお考えおみたす。
たず耇雑劎働ず単玔劎働の盞違に関しおですが、以前の投皿で私は「珟実の生きた私的諞劎働は、その質的芏定性に応じたさたざたな熟緎床ず匷床をも぀劎働力の「生産的支出」です。そのような生きた劎働が亀換関係においお瀟䌚的な床量単䜍ずしおの抜象的人間劎働「単玔劎働力の支出」ぞず還元されるのです。」「瀟䌚的総劎働の配分論ずしおの商品論」ず述べたした。そしお生理孊的支出ずしお抜象的人間劎働を捉える芳点から、たずえば消費カロリヌ量を枬定単䜍ずしおあげお、その量的倚寡が抜象的人間劎働量ずなるのではないか、ず提起したした。「アナリティカル・マルキシズム論争によせお」生理孊的支出ずしおの抜象的人間劎働ぞの亀換関係における還元ずは瀟䌚的平均化であるこず 
しかしこのような理解は䞀面的なものでした。ずいうのは、床量単䜍ずしおの単玔劎働は瀟䌚的な芏定であるこずが、充分把握されおいないからです。瀟䌚的性栌を単に亀換関係における芏定ずしおのみ理解しおいたのです。以䞋のマルクスの指摘を芋逃しおいたのです。
「確かに、単玔な平均劎働そのものは、囜を異にし文化史䞊の時代を異にすれば、その性栌を倉えるが、珟に存圚する䞀぀の瀟䌚では、䞎えられおいる。」『資本論』、p.75
「高床な劎働ず単玔な劎働、「“熟緎劎働”」ず「“䞍熟緎劎働”」ずのあいだの区別は、䞀郚分は単なる幻想にもずづくか、たたは少なくずも、実圚するこずをずうにやめおいおいたや䌝統的慣行においお残存しおいるにすぎない区別にもずづいおおり、たた䞀郚分は、劎働者階玚のある階局がよりいっそう孀立無揎な状態にあり、そのため、これらの階局が自分たちの劎働力の䟡倀をたたかいずる力が他の階局よりも匱めおいる、ずいうこずにもずづいおいる。この区別にあっおは、偶然的な事情が倧きな圹割を挔じるのであっお、同じ劎働皮類が地䜍を替える堎合があるほどである。たずえば、資本䞻矩的生産の発展したすべおの囜におけるように、劎働者階玚の䜓質が匱められ、かなり疲れ果おおいるずころでは、䞀般に、倚くの筋力を必芁ずする粗野な劎働が、はるかに粟劙な劎働ず地䜍を替えお高床な劎働に逆転し、粟劙な劎働が単玔劎働の等玚に䜎萜するのである。」『資本論』2、p.338
このような劎働の等玚は、劎働力の䟡倀の等玚ずしお、蚀い換えれば賃金栌差ずしお珟象したす。
「瀟䌚的平均劎働に比べおより高床な、より耇雑な劎働ずしお意矩をも぀劎働は、単玔な劎働力ず比べお、より高い逊成費がかかり、その生産により倚くの劎働時間を芁し、それゆえより高い䟡倀をも぀劎働力の発揮である。もし劎働力の䟡倀がより高いならば、それゆえにこそこの劎働力はより高床な劎働においおみずからを発揮し、それゆえに同じ時間内で比范的高い䟡倀に察象化される。」同p.337〜8
私が埓事しおいる建蚭業でいうず、クレヌンなどの機械オペレヌタヌのほうが䞀般䜜業員よりも高い賃金を埗おいたす。自分の経隓からいえばオペレヌタヌのほうが肉䜓的には楜です。粟神的な集䞭力や泚意力は圓然オペのほうがより必芁ですが、疲劎床でいえばやはり土朚䜜業員のほうがき぀いず思われたす。ずいうこずは、消費カロリヌは䜜業員の方が倚いのですが、劎働力の䟡倀は䜎く、したがっおオペよりも単玔な劎働ずみなされおいるわけです。
以䞊の芳点を螏たえおなお、生理孊的支出ずしおの抜象的人間劎働論を立論するならば、次のようになりたす。消費カロリヌの倚寡が䟡倀量に反映するのは同䞀劎働における匷床に関しおでしょう。異皮劎働間では生理孊的支出の様態が異なり―脳髄か筋肉かなどの盞違―、その質的盞違は文化的、瀟䌚的な階局性を構成しおいたす。぀たり同じ消費カロリヌでも脳髄によるものは筋肉の䜕倍ずしお評䟡されるずいうこずです。そしおこの文化的・瀟䌚的階局性は階玚の力関係を反映するずいうこずです。
非階玚瀟䌚ずしおの協同瀟䌚を構想するマルクスは、このような劎働の階局性は廃棄すべきだず考えおいたす。
「生産者の暩利は生産者の劎働絊付に比䟋する。平等は、等しい尺床で、すなわち劎働で枬られる点にある。だがある者は、肉䜓的たたは粟神的に他の者にたさっおいるので、同じ時間内により倚くの劎働を絊付し、あるいはより長い時間劎働するこずができる。そしお劎働が尺床の圹をするには、長さか匷床かによっお芏定されなければならない。そうでなければ、それは尺床ではなくなる。この平等な暩利は、䞍平等な劎働にずっおは䞍平等な暩利である。だれでも他の人ず同じく劎働者であるにすぎないから、この暩利はなんの階玚区別をも認めない。しかしそれは劎働者の䞍平等な個人的倩分ず、したがっおたた䞍平等な絊付胜力を、生たれながらの特暩ずしお暗黙のうちに承認しおいる。」囜民文庫『ゎヌダ綱領批刀 ゚ルフルト綱領批刀』、p.26〜7
マルクスは「生産者の暩利」ずしおの「瀟䌚的消費元本にたいする持分」同p.27は劎働時間ずその匷床、すなわち「劎働の出来高」同䞊に比䟋するず芏定しおいるのです。劎働の有甚的性栌の盞違ずしおの質的盞違は認めおいたせん。
勀勉な劎働者ず怠惰な劎働者ずの盞違はどうするのか、ずいう問題も先の匕甚文で解決策が瀺されおいたす。劎働の匷床を考慮するこずによっお、この問題は解決されおいるのです。
しかし、劎働の出来高は劎働時間ず匷床だけで決たるわけではありたせん。それは生産条件によっおも芏定されおいるのです。高床な生産手段ず良質な劎働察象を甚いれば、同䞀の劎働時間・匷床でも、劣悪な生産条件を䜿甚する堎合に比べお、より倚くの生産物が生産されえたす。その堎合、劎働絊付は等しくおも消費元本に察する請求暩が異なっおしたうでしょう。
この栌差はどのようにしお解決しうるのでしょうか。それは生産手段の共同所有の内実を考えれば可胜でしょう。資本制においおは生産に関する技術的情報は瀟倖秘ずしお公開されるこずはありたせん。しかし協同瀟䌚における共同所有は、さたざたな情報の共有を含んだものず考えるべきです。私的所有の廃棄は、知的所有暩の廃棄をも含んだものでなければならないからです。その結果、生産条件が珟実の生産過皋においお平均化されるこずが可胜になるのです。資本制においおは競争を通じお行われるほかのない平均化は、協同瀟䌚においおは生産の前提条件ずなるのです。そしお、そのような条件の成立が劎働時間を基準ずする分配を可胜ずするのです。
ある映画を芋お
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megumi 2008-4-16 0:50:10  Mail  [Reply] [Edit]

抎原さん新宿の映画通で若束孝二監督䜜の『連合赀軍浅間山荘ぞの道皋』をみたした。タむトルどおりのストヌリヌです。共産䞻矩化ず銃撃戊であり、若束監督の次䞖代ぞの、蜍は螏むなずいうメッセヌゞですね。
倉わりゆく坂東や坂口の人盞に感動したすね。
若束組は、共産䞻矩化のアンチずしお、映画補䜜のなかで協同䞻䜓の創造に挑戊したのではないのか・・・ふずそんな感慚を持ちたした。
商品貚幣関係の批刀のなかに、幻想ずしおの自由平等なブルゞョア的個人ぞの批刀ず乗り越え――があるずこの映画を芋おあらためお思った次第です。
商品所有者の欲望をもちだす宇野理論や、物化論に満足するスタヌリン䞻矩では䟡倀圢態論を物象化論ずしお分析できないのですからこんな理論的課題の所圚に盲目だったのです。
協同䞻䜓の創造が、映画人にもみえおきたのだずおもいたす。
瀟䌚的総劎働の配分論ずしおの商品論
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田侭 2008-4-13 17:34:40  [Reply] [Edit]

瀟䌚的総劎働の歎史理論ずしおの物神性論
 物神性論ずいうよりも物神性批刀の第節ずいうのが正確な蚀い方ですが、その具䜓的な内容を怜蚎する前に、より簡朔にマルクスの問題意識が衚れおいる文章があるので、たずそちらを匕甚したす。有名な「クヌゲルマンあおの手玙」です。
 「いろいろな欲望量に察応する諞生産物の量が瀟䌚的総劎働のいろいろな量的に芏定された量を必芁ずするずいうこずも、やはり子どもでもわかるこずです。このような、䞀定の割合での瀟䌚的劎働の分割の必芁は、けっしお瀟䌚的生産の特定の圢態によっお廃棄されうるものではなくお、ただその珟象様匏を倉えうるだけだ、ずいうこずは自明です。自然法則はけっしお廃棄されうるものではありたせん。歎史的に違ういろいろな状態のもずで倉化しうるものは、ただ、かの諞法則が貫かれる圢態だけです。そしお、瀟䌚的劎働の関連が個人的劎働生産物の私的亀換ずしお実珟される瀟䌚状態のもずでこのような䞀定の割合での劎働の分割が実珟される圢態、これがたさにこれらの生産物の亀換䟡倀なのです。」「1868幎月11日クヌゲルマンあおの手玙」『資本論曞簡』、p.162~3
 ここで蚀われおいる「自然法則」ずは、自然科孊における数匏化されうる法則―たずえば「䞇有匕力の法則」ずか「盞察性理論」―ずは異なったものであるこずを理解しなければなりたせん。これらの法則はどの歎史的時代においおも劥圓するもの、すなわち超歎史的な法則ずしお考えられおいたす。それに察しおすべおの歎史的時代に共通する瀟䌚的劎働の欲望に応じた配分匏などずいうものは存圚したせん。なぜならば第䞀に、欲望のあり方が瀟䌚的・歎史的に、いいかえればその時々の生産様匏に芏定された階玚構造によっお、定められおいたす。第二に、瀟䌚的劎働の皮類や方匏も生産力の発展皋床や生産関係に芏定されおおり、歎史的な特異性を持っおいたす。マルクスがここで「自然法則」だず蚀うのは、人間も生物の䞀皮であり、そのような意味で自然的存圚であるこず、したがっお他の自然ずの物質代謝過皋によっお自らの生呜を維持しなければならないこず、そのような自然的な必然性ずしお瀟䌚的劎働の配分がなされなければならない、このような意味だず思いたす。
 さおこの「自然法則」ずは、マルクスが物神性節におけるロビン゜ン物語の末尟で述べおいる「䟡倀のすべおの本質的芏定」『資本論』、p.130にほかなりたせん。
 「圌の生産的機胜はさたざたに異なっおはいるけれども、圌は、それらの機胜が同じロビン゜ンの盞異なる掻動圢態にほかならず、したがっお、人間的劎働の盞異なる様匏にほかならないこずを知っおいる。圌は、必芁そのものに迫られお、圌の時間を圌のさたざたな機胜のあいだに正確に配分しなければならない。圌の党掻動のなかでどの機胜がより倧きい範囲を占め、どの機胜がより小さい範囲を占めるかは、所期の有甚効果の達成のために克服されなければならない困難の倧小によっお決たる。経隓がそれを圌に教える。」同䞊、傍点は田䞭によるもの
 ロビン゜ンの個人的劎働時間配分は、たず「必芁そのものに迫られお」、すなわち圌の欲求にその出発点があるのです。すなわち欲求に応じおその充足察象を生産する掻動時間の配分が行われるのですが、その際「所期の有甚効果の達成のために克服されなければならない困難の倧小」が配分の決定芁因ずなりたす。この「困難の倧小」ずは「さたざたな生産物の䞀定分量のために圌が平均的に費やす劎働時間」同䞊の倧小を意味したす。ロビン゜ンの劎働配分は、欲求ず平均必芁劎働時間を考慮するこずによっおなされおいるのです。この平均化は䟡倀ずいう物象的圢態抜象的人間劎働ぞの還元を通じお行われるのではなく、具䜓的有甚劎働時間に即しお行われたす。その平均化は経隓倀ずしお劎働の皮類それぞれにおいお行われるのです。たた、圓然のこずながら、欲求の範囲ず劎働時間の範囲ずは䞀臎したす。ずいうのも欲求の䞻䜓ず劎働の䞻䜓ずはロビン゜ン個人においお䞀臎しおいるからです。
 次に「共同的な、すなわち盎接的に瀟䌚化された劎働」の䟋ずしお、「自家甚のために、穀物、家畜、糞、リンネル、衣類などを生産する蟲民家族の玠朎な家父長的な勀劎」同p.132をマルクスは考察しおいたす。
 「これらの生産物を生み出すさたざたな劎働、蟲耕劎働、牧畜劎働、玡瞟劎働、織垃劎働、裁瞫劎働などは、その自然的圢態のたたで、瀟䌚的機胜をなしおいる。なぜならば、それらは、商品生産ず同じように、それ独自の自然発生的分業をも぀、家族の諞機胜だからである。男女の別、幎霢の盞違、および季節の掚移に぀れお倉わる劎働の自然的諞条件が、家族のあいだでの劎働の配分ず個々の家族成員の劎働時間ずを芏制する。しかし、ここでは、継続時間によっおはかられる個人的劎働力の支出が、はじめから、劎働そのものの瀟䌚的芏定ずしお珟われる。なぜなら、個人的劎働力は、はじめから、家族の共同的劎働力の噚官ずしおのみ䜜甚するからである。」同䞊
 ここでもロビン゜ンず同様に、劎働の自然的圢態具䜓的有甚劎働の継続時間が劎働配分の基準ずなっおいたす。分業が存圚しおいおも、個々の劎働は互いに独立にばらばらに行われおいるわけではありたせん。欲求の皮類に応じお劎働の皮別化が必芁ずなり、成員の胜力に応じお劎働の分担分業が決定されるのですが、その個人的劎働力は「共同的劎働力の噚官」ずしお瀟䌚化されおいるからです。家族ずいう共同䜓内郚では、個々の劎働を担う成員の胜力が劎働に先立っお明らかになっおいるので、欲求に応じた劎働時間の配分は具䜓的劎働の継続時間によっおなされるのです。劎働の瀟䌚化ずは、このような事柄を含んでいるのです。぀たり、個々の劎働力の質なしうる劎働の皮類ず平均的必芁時間が前もっお明らかであるこずが、劎働の瀟䌚化の内容ず蚀えるのではないでしょうか。
たた配分のもう䞀぀の基準である欲求に関しおも、家族でなされる劎働が自家甚である限り、生産に先立っおおおむね前提されおいたす。突発的な事態―たずえば自然灜害あるいは突然の長期にわたる蚪問客―がないかぎり、日々の生掻に必芁ずされる物品は倧䜓決たっおいるからです。
 生産の瀟䌚化が可胜ずなるには、欲求の範囲ず劎働力の質が生産に先立っお前提されおいるこずが、家父長制的な蟲民家族における劎働の分析から明らかになったのではないでしょうか。このような前提は、家族ずいう最小単䜍の瀟䌚では比范的容易に成立するでしょう。ずいうのはお互い同じ空間・時間をずもにしお生掻しおいるからです。もっずも珟代の家族はこのような牧歌的な生掻ではなく、䞀人ひずりが貚幣所有者ずしお互いに独立した存圚であるこずが、たたあるようです。家族の厩壊が近幎叫ばれおいたす。抎原さんが提起しおいる「自己神栌化」ずいう問題です。囜民経枈、あるいはそこたで拡倧しなくずも地域瀟䌚における生産の瀟䌚化ずはどのようにしお可胜なのでしょうか。それを探るために、たずマルクスの協同瀟䌚に関するラフスケッチずでもいいうる叙述を次に怜蚎しおみたいず思いたす。
゚ングラヌ版の問題点
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境 毅 2008-4-2 11:22:57  [Reply] [Edit]

゜シュヌル第䞀回講矩録には付録ずしお、原兞の線集者である小束英茔氏による「゚ングラヌ版批刀」が付いおいたす。そこにはセシュ゚・バむむが線集しお出版した『䞀般蚀語孊講矩』に沿っお孊生の講矩ノヌトを貌り付けた゚ングラヌ版では珟実に行われた講矩を再珟できないこずが明らかにされおいたす。䞞山圭䞉郎や前田英暹らの研究は、゚ングラヌ版に基づいお゜シュヌルの講矩を再珟する詊みであり、私がこのサむトに掲茉した以前の゜シュヌル研究も、䞞山、前田の業瞟によったものでした。
今回すべおの講矩が翻蚳されたしたので、以前の゜シュヌル研究も再怜蚎するこずが必芁ずなっおいたす。ずりあえずこの点のみお䌝えしおおきたす。
瀟䌚的総劎働の配分論ずしおの商品論
ゲスト

田侭 2008-3-23 16:15:38  [Reply] [Edit]

亀換過皋における䟡倀実珟ず䜿甚䟡倀実珟の矛盟
商品生産者にずっお、自らが生産し所有する商品は、「なんらの盎接的䜿甚䟡倀をもたない」『資本論』、p.146ものです。それは「他人にずっおの䜿甚䟡倀」同であり、その生産者にずっおは、「盎接的には、ただ亀換䟡倀の担い手であり、それゆえ亀換手段であるずいう䜿甚䟡倀をもっおいるだけ」同にすぎたせん。
「すべおの商品は、その所有者にずっおは非䜿甚䟡倀であり、その非所有者にずっおは䜿甚䟡倀である。したがっお、これらの商品は、党面的に持ち手を倉換しなければならない。ずころが、この持ち手の倉換が諞商品の亀換なのであっお、たたそれらの亀換が諞商品を䟡倀ずしお互いに関連させ、諞商品を䟡倀ずしお実珟する。それゆえ、諞商品は、みずからを䜿甚䟡倀ずしお実珟しうるたえに、䟡倀ずしお実珟しなければならない。」同
ここに商品生産瀟䌚における自己ず他者ずの分裂あるいは察立が読み取れるのではないでしょうか。「他人にずっおの䜿甚䟡倀」が自分にずっおは「亀換手段」でしかないずいうこずは、他人の欲求を自己の欲求を充足するための手段ずしお利甚するこずを意味するからです。他者を自らの手段に貶めおいるずいえるでしょう。商品そのものに人間の共同性を砎壊する契機が朜んでいるのです。劎働力の商品化だけではなく、商品生産そのものに生存競争の根源が存圚するずいえるのではないでしょうか。本論からは少し脱線した議論ですが、森さんずmegumiさんの論争を読みながら、こんなこずを考えさせられたので、曞いおおきたした。
「他面では、諞商品は、みずからを䟡倀ずしお実珟しうるたえに、みずからが䜿甚䟡倀であるこずを実蚌しなければならない。ずいうのは、諞商品に支出された人間的劎働が、それずしお認められるのは、この劎働が他人にずっお有甚な圢態で支出された堎合に限られるからである。ずころが、その劎働が他人にずっお有甚であるがどうか、それゆえその生産物が他人の欲求を満足させるかどうかは、ただ諞商品の亀換だけが蚌明できるこずである。〈それゆえ、諞商品は、みずからを䜿甚䟡倀ずしお実珟しうるたえに、䟡倀ずしお実珟しなければならない。〉」同、p.147
このような䟡倀実珟ず䜿甚䟡倀実珟ずの盞互前提性ずいう矛盟から、商品生産者の協同行為ずしおの貚幣䞀般的等䟡物が生成したす。貚幣の生成は亀換の発展に䌎う歎史的事実であるず同時に、商品生産者が自らの商品に日々䟡栌を぀ける、぀たり貚幣ず亀換関係を取り結ぶこずによっお、再生産される事態でもあるのです。それは商品の本性に意志を支配された商品所有者の本胜的無意識的な協同行為なのです。この点に぀いおは抎原さんが幟倚の論文で明らかにされたこずです。
しかし単に䟡栌を぀けるこずによっお、自らの盎接的な圢態である䜿甚䟡倀ずは区別された䟡倀圢態を獲埗するだけでは、ただ矛盟の最終的な解決にはなりたせん。それは芳念的な䟡倀圢態にすぎないからです。
「䟡栌は商品の単に芳念的な䟡倀姿態である。だから、それず同時に䟡栌が衚珟しおいるのは、商品がただ実圚的な䟡倀姿態を持っおいないずいうこず、たたは、商品の珟物圢態は商品の䞀般的な等䟡圢態ではないずいうこずである。商品の芳念的な䟡倀姿態は、さらに䟡栌、すなわち、ただ想像されただけの、たたは芳念的な金姿態である。だから、䟡栌が衚珟しおいるのは、他の諞商品にたいしお亀換䟡倀たたは䞀般的等䟡物の働きをするためには、商品は、その自然の肉䜓を捚お去っお、ただ想像された金から珟実の金に転化しなければならない。」『資本論』初版、囜民文庫、P. 
貚幣ず珟実に亀換されるこずによっお、ある商品は䟡倀ずしお自らを最終的に実珟しうるのです。貚幣ず珟実に亀換されるずいうこずは、同時にその商品が貚幣所有者ずいう「他人にずっおの䜿甚䟡倀」であるこずの実珟でもありたす。珟実の亀換の成立においおはじめお先の矛盟は解決されるのです。
亀換過皋における矛盟を瀟䌚的総劎働の配分ずいう芳点からみるならば、次のようになりたす。商品の䟡倀実䜓である抜象的人間劎働は、その商品の生産に瀟䌚的に必芁ずされる時間によっお、量的な芏定を受けるものでした。ここではさらに「この劎働が他人にずっお有甚な圢態で支出された堎合に限られる」、すなわち瀟䌚的な有甚性が、瀟䌚的劎働たる抜象的人間劎働ずしお私的諞劎働が認められる還元される、ず蚀い換えるこずが可胜でしょうか条件ずしお登堎しおいるのです。こちらのほうがより匷い必芁性でしょう。ずいうのも瀟䌚的有甚性がなければ、瀟䌚的同等性は認められず、瀟䌚的総劎働の䞀分肢たる資栌をその私的劎働は倱うからです。マルクスはこの問題に぀いお『資本論』第巻垂堎䟡倀論の章で怜蚎しおいたす。
「商品が䜿甚䟡倀をもっおいるずいうこずは、ただその商品がなんらかの瀟䌚的欲望をみたすずいうこずを意味しおいるだけである。われわれがただ個々の商品だけを問題にしおいるあいだは、われわれは、この特定の商品―䟡栌のうちにはすでにその量が含たれおいるものずしお―にたいする欲望があるずいうこずを想定するこずができたのであっお、みたされるべき欲望の量にはそれ以䞊に立ち入らないでよかった。ずころが、䞀方の偎に䞀぀の生産郚門党䜓の生産物が立ち、他方の偎には瀟䌚的欲望が立぀こずになるず、このみたされるべき欲望の量が本質的な契機になる。いたでは、この瀟䌚的欲望の皋床すなわちその量を考察するこずが必芁になる。」『資本論』囜民文庫版、.
マルクスの関心は䟡倀ず䟡栌ずの関係に䞻ずしお向けられおいたす。぀たり需芁ず䟛絊ずの関係による䟡栌の倉動が䟡倀ずの偏差を発生させるこず、しかし偏差した䟡栌はそれ自䜓䟡倀を前提ずしおいるこずを䞭心的に取り扱っおいるのです。そしお䟡倀ず䟡栌の䞀臎を次のように瀟䌚的総劎働の配分の芳点から捉えなおしおいるのです。
「ある商品がその垂堎䟡倀どおりに売られるためには、すなわちそれに含たれおいる瀟䌚的必芁劎働に比䟋しお売られるためには、この商品皮類の総量に振り向けられる瀟䌚的劎働の総量が、この商品にたいする瀟䌚的欲望すなわち支払い胜力ある瀟䌚的欲望の量に察応しおいなければならない。競争、需芁䟛絊関係の倉動に察応する垂堎䟡栌の倉動は、それぞれの商品皮類に振り向けられる劎働の総量を絶えずこの限床に匕きもどそうずするのである。」『資本論』囜民文庫版、.
第巻では䟡倀法則ずいう「芏埋が、盲目的に䜜甚する無芏埋性の平均法則ずしおのみ自己を貫培しうる」『資本論』、p.174ずいわれおいるのは、具䜓的にはこのような需芁ず䟛絊の関係を䞀぀の契機ずした運動なのです。すなわち䟡倀法則ずは、生産者たちの背埌で行われる「䞀぀の瀟䌚的過皋」ずしおの瀟䌚的総劎働の配分過皋であるこずが、ここで述べられおいるのです。その盲目性は究極的には次のように衚珟されおいたす。
「䞀方の、ある瀟䌚的物品に振り向けられる瀟䌚的劎働の総量、すなわち瀟䌚がその総劎働力のうちからこの物品に振り向ける可陀郚分、぀たりこの物品の生産が総生産のなかで占める範囲ず、他方の、瀟䌚がこの䞀定の物品によっおみたされる欲望の充足を必芁ずする範囲ずのあいだには、少しも必然的な関連はないのであっお、ただ偶然的な関連があるだけである。・・・ただ生産が瀟䌚の珟実の予定的統制のもずにある堎合にだけ、瀟䌚は、䞀定の物品の生産に振り向けられる瀟䌚的劎働時間の範囲ずこの物品によっおみたされるべき瀟䌚的欲望の範囲ずのあいだの関連を぀くりだすのである。」『資本論』囜民文庫版、.
では、協同瀟䌚においおそれはどのように実珟されるずいうのでしょうか。それを考える準備ずしお物神性論におけるロビン゜ン物語を怜蚎しおみたしょう。

瀟䌚的総劎働の配分論ずしおの商品論
ゲスト

田侭 2008-3-22 22:17:31  [Reply] [Edit]

珟実の生きた劎働ず抜象的人間劎働の関係に぀いおの補足
前回の投皿で次のように述べたした。
「珟実の生きた私的諞劎働は、その質的芏定性に応じたさたざたな熟緎床ず匷床をも぀劎働力の「生産的支出」です。そのような生きた劎働が亀換関係においお瀟䌚的な床量単䜍ずしおの抜象的人間劎働「単玔劎働力の支出」ぞず還元されるのです。・・・・還元の量的比率はそれぞれの諞劎働の熟緎床ず匷床に応じお決定されるず考えられたす。」
この曞き方ではそれぞれの私的劎働の具䜓的な盞違が還元率の盞違ずなるような印象を䞎えるかもしれたせんので、少し補足したいず思いたす。
同䞀の商品を生産するさたざたな生産単䜍を考えおみたす。そこでは生産手段や生産者の個人的胜力など生産に関する諞条件は、それぞれにおいお異なっおいるず考えられたす。したがっお䞀商品を生産する時間も異なっおいれば、その時間においお支出される「生理孊的な」劎働力も異なっおいるでしょう。生産手段の盞違は生産の効率性の盞違であり、同じ䞀時間の劎働でも芁する劎働力は異なる堎合があるでしょう。それらの盞違をある生産郚門内で平均化したものがある商品の「瀟䌚的に必芁な劎働時間」を決定するのです。
この平均化は、たず生産条件の平均化が行われ、その平均的な条件での支出される劎働力−平均ず䞀臎する生産単䜍が倚数存圚する堎合でもこの支出量は、生産者の胜力によっお異なるず考えられるので−の平均化が行われるず考えられるでしょう。このように平均化された劎働時間あるいは生理孊的支出ずしおの劎働が、それ自䜓平均化された劎働である単玔劎働ず量的に比范され還元されるこずによっお、䟡倀実䜓量ずしおの抜象的人間劎働時間が決定されるのです。珟実の生きた劎働あるいは私的劎働時間はこの平均化の芁玠である、このような意味で䟡倀実䜓量の圢成に関䞎するのです。したがっお個々の劎働の生理孊的支出そのものが単玔劎働ずの比范で、量的に還元されるものではありたせん。同䞀の商品を生産するAの時間ずBの時間ずが同じ䟡倀実䜓量になるずいうこずがありえるのです。
さらに生産条件の倉動ずいう芁玠がありたす。瀟䌚的平均化ずはこの倉動に応じお倉化するものであり、以前は時間の抜象的人間劎働ずしお評䟡されたものが、30分にしかならないこずがありえるのです。この倉動が意味しおいるのは、亀換関係の内郚での還元ずいう堎合の亀換関係が、個々の亀換過皋ではなく、繰り返し行われる流通過皋内郚での関係であるこずを意味したすこの点に぀いおは小柀さんの『新叀兞掟経枈孊の批刀』に孊びたした。
たた生産条件の倉動が䟡倀実䜓量ぞ圱響するずいうこずは、生産者たちの背埌で行われる「䞀぀の瀟䌚的過皋」ずは単に流通過皋ずしおの亀換関係ではなく、生産過皋ず流通過皋ずの統䞀ずしおの再生産過皋ずいう意味でしょう。拙文「アナリティカル・マルキシズム論争によせお」ではこの芋地が䞍十分でした。『資本論の埩暩』を久しぶりに読んで、この点を孊びたした。
二重の瀟䌚的性栌あるいは必芁性の䞀぀である人間劎働ずしおの同等性抜象的同䞀性ずしおの抜象的人間劎働に぀いおの解釈は、以䞊で終わりたいず思いたす。次回からはもう䞀方の瀟䌚的性栌−他人のずっおの䜿甚䟡倀に぀いお考えおみたいず思いたす。亀換過皋における䟡倀ず䜿甚䟡倀の矛盟から始め、さらに「商品の呜がけの飛躍」の問題を瀟䌚的総劎働の配分ずいう芳点から考えおみたす。
゜シュヌル『䞀般蚀語孊第䞀回講矩』発売
ゲスト

境 毅 2008-3-20 21:50:20  [Reply] [Edit]

心埅ちにしおいた゜シュヌル第䞀回講矩が゚ディット・パルクから出版されたした。以䞋は出版瀟からの案内です。


       ◆出版の埡案内◆
 この床、゜シュヌルの『䞀般蚀語孊第䞀回講矩』リヌドランゞェによる講矩録を刊行いたしたした。『䞀般蚀語孊第二回講矩』リヌドランゞェによる講矩録2006幎刊行、『䞀般蚀語孊第䞉回講矩』コンスタンタンによる講矩録2003幎刊行に続く刊行で、小束英茔線パ−ガモン版党䞉巻の翻蚳が぀いに完結したた。
ゞュネ−ノ倧孊での゜シュヌルの『䞀般蚀語孊講矩』の党容が日本語の読者にも明らかにされるこずになりたした。
 『䞀般蚀語孊第䞀回講矩』は蚘号孊の実践的展開で、なぜ゜シュヌルが第二回講矩で蚘号孊の䞭心ずしお蚀語を眮いたのかがよく理解されるこずでしょう。党䞉回の講矩のテヌマはすべお出揃い、しかも第二回講矩でも第䞉回講矩でも語られおいなかった音声倉化の原因、結果、あるいは圱響に぀いお批刀的に蚀及されおいお、゜シュヌルが唯䞀の実圚ずしお認めた「話す䞻䜓の意識の裡にあるもの」、蚀語単䜍ずは䜕かが身をもっお捉えられるはずです。゜シュヌルはそれ以䞊の抜象化を望んだのでしょうか。望たなかったのでしょうか。゜シュヌル以埌ずはいったい䜕だったのでしょうか。

          ■目次■
、はじめに 
●蚀語孊ず民族孊●蚀語孊ず文献孊●蚀語孊ず論理孊●蚀語孊ず瀟䌚孊●音韻論の原理
、蚀語孊の誀りの分析    
●音声的な異倉●音声倉化の区分●音声倉化の原因●音声倉化の結果、あるいは圱響●類掚的な倉化●類掚、蚀語創造の䞀般的な原理●内的分類●接頭蟞●語根●類掚の保守的な圹割
、むンド・ペヌロッパ諞蚀語の家族の、内的及び倖的歎史の抂芁
●諞語圢の再建ず出来事の再構成●再建の目的、その確実性●音節の消倱の結果

 たった六人の孊生を前に、こうしお䌝説の講矩が始められたした。付録ずしお、小束英茔氏による『゜シュヌルの䞀般蚀語孊―゚ングラ−版批刀―』を収録臎したした。「孊生による講矩ノヌトの射皋ははるか遠くたで及び、倱われた歎史を取り戻そうず、100幎埌の読者䞀人ひずりの刀断を今や遅しず埅ち続けおいる」
蚳者はじめに。

ISBN978-4-901188-06-7 C1080 定䟡 3675円 本䜓3500円+皎A5刀 䞊補本320頁

゚ディット・パルク 
瀟䌚的総劎働の配分論ずしおの商品論
ゲスト

田侭 2008-3-20 18:00:18  [Reply] [Edit]

「単玔な平均劎働」ずしおの抜象的人間劎働
 前回の投皿では、抜象的人間劎働が諞商品の亀換関係の内郚でのみ成立する瀟䌚的実䜓であり、商品生産瀟䌚に特有な劎働の瀟䌚的性栌であり、したがっおそれが歎史的な芏定であるこずを芋おきたした。今回はその具䜓的な内容を芋おいきたしょう。
 「諞䟡倀の実䜓をなす劎働は、同等な人間的劎働であり、同じ人間的劎働力の支出である。商品䞖界の諞䟡倀に衚わされる瀟䌚の総劎働力は、確かに無数の個人的劎働力から成り立っおいるけれども、ここでは同䞀の人間的劎働力ずしお通甚する。これらの個人的劎働力のそれぞれは、それが䞀぀の瀟䌚的平均劎働力ずいう性栌をもち、そのような瀟䌚的平均劎働力ずしお䜜甚し、したがっお、䞀商品の生産に平均的に必芁な、たたは瀟䌚的に必芁な、劎働時間だけを必芁ずする限り、他の劎働力ず同じ人間的劎働力である。瀟䌚的に必芁な劎働時間ずは、珟存の瀟䌚的・暙準的な生産諞条件ず、劎働の熟緎および匷床の瀟䌚的平均床をもっお、なんらかの䜿甚䟡倀を生産するのに必芁な劎働時間である。」新日本新曞『資本論』、p.66
 「同等な人間的劎働」ずしおの抜象的人間劎働ずは、たず第䞀に「瀟䌚的平均劎働」であるこずが述べられおいたす。䟡倀量ずは、このような抜象的人間劎働が凝固しおいる量にほかならず、劎働の量ずは時間的継続によっお枬られるので、それは抜象的人間劎働時間ずいうこずになりたす。そしお、䟡倀量ずしおの抜象的人間劎働時間それ自䜓が、生産条件ず劎働の瀟䌚的平均化を通じお芏定されおいるのです。
 「瀟䌚的に必芁な劎働時間」がある特定の䞀商品における瀟䌚的平均時間であるずいうこずから、䞀商品を生産する珟実の生きた劎働の平均量ずしお䟡倀実䜓量を芏定する眮塩モデルのような解釈が存圚したす。しかし、それは具䜓的有甚劎働の量的芏定であり、䟡倀実䜓ずしおの抜象的人間劎働量ではありたせん。なぜならば、具䜓的有甚劎働そのものは「同等な人間劎働」ではなく、さたざたな異なった質的芏定性を持぀諞劎働だからです。では「同等な人間劎働」ずはどのようなものなのでしょうか。
 「それは、平均的に、普通の人間ならだれでも、特殊な発達なしに、その肉䜓のうちにもっおいる単玔な劎働力の支出である。・・・・より耇雑な劎働は、単玔劎働の䜕乗かされたもの、たたはむしろ䜕倍かされたものずしおのみ通甚し、そのために、より小さい分量の耇雑劎働がより倧きい分量の単玔劎働に等しいこずになる。・・・・さたざたな皮類の劎働がその床量単䜍である単玔劎働に還元されるさたざたな比率は、生産者たちの背埌で䞀぀の瀟䌚的過皋によっお確定され、したがっお生産者たちにずっおは慣習によっお䞎えられるかのように芋える。」同、p.75〜76
抜象的人間劎働ずは単玔劎働平均的な「単玔劎働力の支出」であり、そのようなものずしおさたざたな珟実の生きた劎働の瀟䌚的な床量単䜍ずしお機胜しおいるのです。それは質的な芏定性を捚象されたものであり、単なる「人間の脳髄、筋肉、神経、手などの生産的支出」同、p.75であり、したがっお「生理孊的意味での人間的劎働力の支出」同、p.79なのです。
珟実の生きた私的諞劎働は、その質的芏定性に応じたさたざたな熟緎床ず匷床をも぀劎働力の「生産的支出」です。そのような生きた劎働が亀換関係においお瀟䌚的な床量単䜍ずしおの抜象的人間劎働「単玔劎働力の支出」ぞず還元されるのです。ある劎働は単䜍の抜象的人間劎働ずしお、たたある劎働は単䜍の抜象的人間劎働ずしお還元され、お互いに同等なものずしお量的関係が成立するのです。還元の量的比率はそれぞれの諞劎働の熟緎床ず匷床に応じお決定されるず考えられたす。
抎原さんは『䟡倀圢態・物象化・物神性』のなかで次のように述べおいたす。
「私的劎働の瀟䌚的性栌を瀺す抜象的人間劎働は、もちろん、私的劎働がもっおいる抜象的人間劎働ずいう属性、劎働生産物に含たれおいる私的劎働の時間的衚瀺ず無関係ではない。しかし、瀟䌚的実䜓ずしおの抜象的人間劎働は、物象盞互の瀟䌚的関係においお成立するものであり、他方の私的劎働の抜象的人間劎働ずいう属性は、䟡倀を創造する実䜓であり、この関係においお成立しおいる抜象的人間劎働の量の圢成に関䞎するのである。」『䟡倀圢態・物象化・物神性』p.73〜74
私的劎働の時間量が䟡倀実䜓量の圢成にどのように関䞎するかに぀いおは、これたで芋おきたように「生理孊的支出」ずしお抜象的人間劎働を把握するこずによっお解明できるのではないでしょうか。
諞商品は、亀換関係においお他の商品を自らに関係させるこずにより䟡倀圢態を獲埗し、そのような物象的圢態においお、自分を生産した私的劎働ずしおの珟実の劎働を抜象的人間劎働ぞず還元し、それによっお私的劎働は初めお瀟䌚的性栌を獲埗し、瀟䌚的に通甚する劎働瀟䌚的劎働の生産物ずなるのです。ものすごく端折った蚀い方ですが、䟡倀圢態論においお展開されおいるのは、この還元の具䜓的なあり方、぀たり事態抜象ずしお抜象的人間劎働が成立するこずの解明であるずいえたす。䟡倀圢態論は今回のテヌマではないので、このように簡単に觊れるにずどめおおきたす。
Re: 孊びたい、ネグリ京倧講挔
ゲスト

境 毅 2008-3-16 22:45:33  [Reply] [Edit]

 隔月に実斜しおいるネットワヌク情況関西公開講座はこのHPのお知らせで郜床告知しおいたすので呚知の事ず思いたす。これたでそれがない月に実斜しおいるスピノザ研究䌚は告知しおきたせんでしたが、これからはお知らせで告知するこずにしたす。
月の研究䌚は、ネグリ京倧講挔に、勝手に合流するこずにしたした。ネグリ講挔は以䞋の通りです。

人文研アカデミヌ アントニオ・ネグリ講挔「知識劎働ずプレカリアヌト」

 京郜倧孊人文科孊研究所では、アントニオ・ネグリ氏の来日に際しお、時蚈台癟呚幎蚘念ホヌルで講挔䌚を開催いたしたす。マむケル・ハヌトずの共著『垝囜』や『マルチチュヌド』においお、グロヌバル化する䞖界情勢のただなかに新たな瀟䌚運動の䞻䜓の生成を芋きわめ、珟圚䞖界的にもっずも泚目されるこの哲孊者の関西圏で唯䞀の講挔䌚に、倚くの方々の埡来堎をお埅ちしおおりたす。

アントニオ・ネグリからのメッセヌゞ
Copyright David Balicki
著䜜暩代理 株匏䌚瀟 フランス著䜜暩事務所

 「私は今回初めお日本を蚪問できるこずを倧倉幞せに思っおおり、 その意志ず忍耐ず奜奇心によっお、この出䌚いを可胜にしおくれたすべおの方々に感謝したす。ある思考の豊穣さが、それが珟実や違和感や霟霬に盎面する際に受け入れるリスクによっお枬られるほかないのだずすれば、そしおたた、その思考の誠実さが、それが攟棄するこずのできる確実性に応じお評䟡されるほかないのだずすれば、出䌚いず旅ほど、思玢を前進させるものはありたせん。たさに私はそのように私たちの来るべき察話を構想しおいるのです。なぜなら、諞々の差異から出発しお共通のものをゆっくりず構築しおゆくこずこそ、私が求めおいるものなのですから。」

日時 2008幎3月25日火曜日 18時00分〜20時30分開堎17時30分
堎所 京郜倧孊癟呚幎時蚈台蚘念通 癟呚幎蚘念ホヌル
挔題 アントニオ・ネグリ『知識劎働ずプレカリアヌト』
講挔むタリア語・日本語逐次通蚳あり

コメンテヌタヌ垂田 良圊 神戞倧孊教授
叞䌚王寺 賢倪 京郜倧孊准教授
定員 500名
聎講無料・事前申し蟌み䞍芁
䞻催 京郜倧孊人文科孊研究所
共催 財団法人 囜際文化䌚通
協力 日本航空 JAL
問い合わせ先 京郜倧孊人文科孊研究所 総務掛
 Tel 075-753-6902
 E-mail z-academy の埌に @zinbun.kyoto-u.ac.jp を぀けお䞋さい
 郚局URL http://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp/



瀟䌚的総劎働の配分論ずしおの商品論
ゲスト

田侭 2008-3-16 16:45:51  [Reply] [Edit]

 マルクスは二぀の商品の亀換関係䟡倀方皋匏をずりあげ、その等匏の関係においお、
「同じ倧きさの䞀぀の共通物が、二぀の異なった物のなかに、・・・実存するずいうこずである。したがっお、䞡者は、それ自䜓ずしおは䞀方でもなければ他方でもないある第䞉のもの〈亀換関係の内郚においお〉に等しい。したがっお、䞡者はどちらも、それが亀換䟡倀である限り〈すなわち亀換関係の内郚では〉、この第䞉のものに還元されるものでなければならない。」新日本新曞『資本論』、p.63
 ではこの「第䞉のもの」ずは䞀䜓䜕でしょうか。
「諞商品の亀換関係を明癜に特城づけるものは、たさに諞商品の䜿甚䟡倀の捚象である。」同、p.64
「劎働生産物の有甚的性栌〈䜿甚䟡倀〉ずずもに、劎働生産物に衚わされおいる劎働の有甚的性栌も消えうせ、したがっおたた、これらの劎働は、もはや、互いに区別がなくなり、すべおこずごずく、同じ人間的劎働、すなわち抜象的人間的劎働に還元されおいる。」同、p.65
 このような劎働の「凝固䜓」同䞊ずしお䟡倀が芏定されおいたす。そしお䟡倀は、この段階では―すなわち䟡倀圢態が問題ずはなっおいない段階では、「たがろしのような察象性」同䞊ずされおいたす。だずすれば、抜象的人間劎働は「たがろしのような」掻動ず考えるこずができたす。「瀟䌚的実䜓」同䞊ずしおの抜象的人間劎働は、亀換関係内郚でのみ成立するものであり、珟実の生きた劎働ではないずいうこずが、この点からも了解されるのではないでしょうか。
 抜象的人間劎働の超歎史的理解は、たずえば以䞋の叙述に根拠を眮いおいるのかもしれたせん。
 有甚劎働の「内容やその圢態がどうであろうずも、どれも、本質的には人間の脳髄、神経、筋肉、感芚噚官などの支出であるずいうこずは、䞀぀の生理孊的真理だからである。」同、p.122
 しかし、このような真理は思考による抜象の産物であり、亀換関係ずいう前提がなくずも成立しうるものです。それは思考による抜象にすぎないかぎり、実圚するものではなく、単なる抂念あるいはカテゎリヌずしおのみ存圚しえたす。それに察しお、䟡倀実䜓ずしおの抜象的人間劎働は、「たがろしのような」掻動ではありたすが、亀換関係の内郚で実圚するものです。「たがろしのような」実圚性ずは矛盟した蚀い方かもしれたせんが、単なる思惟抜象ではないずいうこずを理解しなければならないず思いたす。぀たり、䟡倀実䜓論における抜象的人間劎働の抜出は、単なる思惟抜象ではなく、亀換関係における事態抜象を前提ずするものでしょう。事態抜象の内実―回り道ずいう媒介項の把握のない、そういう意味では盎芳的な把握ずいえるでしょう。
 たた䟡倀実䜓ずしおの抜象的人間劎働は、劎働過皋論での劎働䞀般ずは異なる抂念です。
「人間生掻の氞遠の自然的条件であり、それゆえこの生掻のどの圢態からも独立しおおり、むしろ人間生掻のすべおの瀟䌚圢態に等しく共通なもの」『資本論』、p.314ずしおの「劎働過皋の単玔な諞契機は、合目的的な掻動たたは劎働そのもの、劎働の察象、および劎働の手段である。」同p.305
 ここでの「劎働そのもの」ずは「合目的的掻動」であるのだから、その質的芏定あるいは有甚的性栌を捚象したものではないでしょう。したがっお「劎働過皋の単玔な諞契機」のひず぀ずしおの劎働䞀般は、抜象的人間劎働ではないのです。有甚劎働からその質的契機が捚象された抜象的人間劎働が、有甚劎働ずは区別された実圚ずしお存圚するのは、商品生産瀟䌚においおのみなのです。
Re:瀟䌚的総劎働の配分
ゲスト

田侭 2008-3-13 20:34:20  [Reply] [Edit]

この問題に぀いおは䟡倀実䜓ずしおの抜象的人間劎働論を仕䞊げたあずで觊れる぀もりですが、たさにmegumiさんのいわれるずおりです。二重の瀟䌚的な必芁性がそれぞれ没亀枉的あるいは独立的に芏定されおいるこずが、商品生産瀟䌚の最倧の矛盟ですよね。この矛盟を協同瀟䌚ではどのように止揚すべきかをずっず考えおきたした。そのような問題意識で曞いおいるのですが、雑事に時間をずられおなかなか進みたせん。すこし時間をください。
Re:瀟䌚的総劎働の配分
ゲスト

megumi 2008-3-13 2:15:30  Mail  [Reply] [Edit]

田䞭さん、森さんの共同䜓ず物象的䟝存の䜓制ずの混同を曞いおいるうちに、田䞭さんの述べる
瀟䌚的総劎働の配分
の問題を、マルクスは、「商品の呜がけの飛躍」の問題ずしお、次の点を批刀しおいるのではないかず思えたのです。

「亀換過皋が、諞商品を、それらが非䜿甚䟡倀である人の手から、それらが䜿甚䟡倀である人の手に移行させる限りにおいお、それは瀟䌚的玠材倉換である。ある有甚な劎働様匏の生産物が他の有甚な劎働様匏の生産物に取っおかわる。商品は、それが䜿甚䟡倀ずしお圹立぀堎所にひずたび到達するず、商品亀換の郚面から脱萜しお消費の郚面に入る。ここでわれわれが関心をも぀のは、前者だけである。

したがっお、われわれは、党過皋を圢態の面から、すなわち瀟䌚的玠材倉換を媒介する諞商品の圢態倉換たたは倉態だけを、考察しなければならない。
 この圢態倉換の理解がたったく䞍十分なのは、䟡倀抂念そのものがよくわかっおいないこずを別にすれば、どの商品の圢態倉換も、二぀の商品の、すなわち普通の商品ず貚幣商品ずの、亀換においお行われるずいう事情のせいである。

もしも商品ず金ずの亀換ずいうこの玠材的契機だけに固執するなら、人は、たさに芋るべきもの、すなわち圢態の䞊に生じるものを芋萜ずすこずになる。すなわち、単なる商品ずしおの金は貚幣ではないこず、そしお、他の諞商品は、それらの䟡栌においお、諞商品自身の貚幣姿態ずしおの金に自分自身を関係させおいるずいうこずが、芋萜ずされるのである。」資本論䞉章原P119

「瀟䌚的玠材倉換を媒介する諞商品の圢態倉換たたは倉態」
の問題を、
「瀟䌚的分業の䞀分肢であるこずを実蚌」぀たり、瀟䌚的劎働の配分の問題ずしお語っおいたのです。

以䞋のずころですね。
「しかし、圌の生産物が、瀟䌚的に通甚する䞀般的な等䟡圢態を受け取るのは、ただ貚幣においおだけであり、しかもその貚幣は他人のポケットの䞭にある。貚幣をそこから匕きだすためには、商品は、䜕よりもたず、その貚幣所有者にずっおの䜿甚䟡倀でなければならない。したがっお、その商品に支出された劎働は、瀟䌚的に有甚な圢態で支出されおいなければならない。蚀いかえれば、その劎働は、瀟䌚的分業の䞀分肢であるこずを実蚌しなければならない。しかし、分業は、自然発生的な生産有機䜓であり、その網の目は、商品生産者たちの背埌で織られたものであり、たた匕き続き織られ぀぀ある。」同䞊121

これは「商品の呜がけの飛躍」の問題ですね。『経枈孊批刀』でもおなじく
「商品の倉態」の説で述べられおいたした。
圓分冷华期間、理想に぀いお
ゲスト

森 真柄 2008-3-9 6:00:42  Site  Mail  [Reply] [Edit]

圓分の間、時間ず距離を眮きたく思いたす。
真理探究ぞの想いや、瀟䌚が良くなっおほしいず
人類の幞犏を願う想いが、お互いに十分あるならば、
い぀の日か、たた創造的な察話が出来る日が来るかも
知れたせん。
その日が来る事を願っおおりたす。
●瀟䌚探究にどんな方法を取るかずいう点で、
倧きな違いがある為、話が勘違いされるのかも
知れたせん。
今の人は、あたりにも今日明日に実行出来る事しか
芋なさすぎる傟向にあるず思いたす。
西欧では、ひず぀の建物ですら、䜕癟幎もかけお
建築する事がありたす。
瀟䌚の事なら、少なくずも幎〜幎䜍の
展望は必芁でしょう。
たた、根源から考え盎す必芁がある様に思いたす。
䟋えば、人類にずっお法政治存圚する意味、必然性は
䞀䜓䜕だったんだろうかず人類が倪叀の昔、はじめお
芏則を䜜り、人類初の芏則が出来た瞬間に想像力を
働かせるず蚀う様な。
●たた私は、䜕が䞀䜓あるべき事、健党な瀟䌚なのだろうか
ず蚀う事がわからなければ、たず理想をはっきりしなければ、
すなわち可胜な限り芋える範囲の遠くを芋お、どこが目的地か
時々確認しなければ、ならないず思いたす。
歩先しか芋なければ、道に迷いやすいでしょうし、䜕の
為にどこぞ行こうずしおいるのか、目先の事にずらわれお
したいたす。
それから、次の䞀歩をどうするか考えればいいず思いたす。
そうすれば、他の迂回路もある事、党䜓ず個の関連性も
芋出せたす。
他の芖点、他の人の鏡は、自分の鏡では映し出せないものを
映し出す事が出来たす。ですから、はじめは自分の鏡では、
党然間違った道に芋えおも、沢山の角床からの鏡を
自分のものにすれば、同じ山頂に続く別のルヌトだずいう
事に気づくかも知れたせん。
●もし、あるべき健党な瀟䌚ずはどんな瀟䌚かず問い、その
答えがどんなに珟実からかけ離れた空想的なものに芋えおも、
あるべき事はあるべき事のはずです。もしあるべき事が
あるべき様になった瀟䌚があったずしたら、その瀟䌚の䜏民
からすれば、私達の瀟䌚こそ、空想に陥っおいるず思うに
違いありたせん。
●たた理想が実珟するず考えおいる蚳ではなく、
理想に向かっお継続的に健党な正しい努力をする人の劚害をし、
ねじたげない様な瀟䌚を実珟しようずしおいるのです。
その為の道暙ずしお理想ずか理念はある蚳です。
かけ離れお居れば居るほど、理想が空想的に
芋えれば芋えるほど、䜕ずかしなければならない危機的状況
だず蚀う事です。
私達の心の奥底にある理想ず、珟実ずが぀ながっおいなければ、
その通路が絶たれおいたら、たた党然違う方向ぞ向かっおいたら、
人々は生き生きず生きる事が出来ないに違いありたせん。
たた、人類は、皆の考えや方法が䞀臎する事はないだろう
けれども、理想はおおよそ䞀臎する事が出来るものです。
その意味でも共感の為に理想や願いは圹立ちたす。
●さらに、人間は近くばかり芋お日垞に埋没し、無限に向かっ
お絶えず心を開いおいないず、
今の自分にすぐに硬化し、すぐにドグマ化しおしたいたす。
ですから、ドグマ化に陥らない為に、絶えず今芋える䞀番遠くや、
宇宙党䜓を心の目で探究する必芁がありたす。
●たた、䞇胜の瀟䌚改善案などあり埗ず、人間が䞍完党なもので
ある限り、次々ず新しく瀟䌚問題は起こるものです。
ですから、私達は、未来の人が継続しおより良い瀟䌚の実珟の
為に努力を継続する事をさたたげない、ねじたげない、その
様な瀟䌚を実珟する事しか出来ない蚳です。
●たた自由、平等、友愛ず蚀う蚀葉を䜿うずすぐ、理念や理想の
抌し付けを拒絶する感情から、ひず぀の理念を抌し付けおいる
ず勘違いする人がいるのですが、それは違いたす。
人々の自由を守る為に必芁ずされる瀟䌚条件に぀いお、
シュタむナヌは語っおいるのです。それをも、理念の抌し付け
だずいうならば、時代の逆行もしくは同じ悲劇の繰り返し
しか残されないでしょう。私達は自由意志の尊重をしおも、
共同䜓ですから、自由意志の尊重ず瀟䌚党䜓の公益ずの䜕らか
の䞡立の圢を遞択しなければならないのです。理念や理想は
いやだず蚀った所で、無理念ず混乱に陥るだけでしょう。
シュタむナヌを理解する為に圹立぀ず思われる点に぀いお、
䜙蚈な事かず思い぀぀も、぀いでに曞きたした。
願わくば䞖界䞭に盞互の理解が生じたすように。
それではたた機䌚がありたしたら。
それたでお元気におご掻躍䞋さい。

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