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 ホヌムペヌゞを開いお1幎以䞊経過したした。そしおやっず議論が起きおきおいたす。共産䞻矩をめぐる論争に぀いおは、共産䞻矩フォヌラムで玹介しおいたすが、それ以倖にもホヌムペヌゞの諞論文に぀いおの批刀なども寄せられるようになりたした。投皿論文は、「論争」のペヌゞに掲茉しおいたす。掲瀺板は1000字以内の曞き蟌み甚ですので、よろしくお願いしたす。

1: è¡šã•ã‚“の『情況』連茉論文の告知(1)   2: ä¿¡ç”šè³‡æœ¬ãšçŸå®Ÿè³‡æœ¬ïŒˆïŒ‘田䞭䞀匘(3)   3: ã‚œã‚·ãƒ¥ãƒŒãƒ«ã€Žäž€èˆ¬èš€èªžå­Šç¬¬äž€å›žè¬›çŸ©ã€ç™ºå£²(3)   4: ã€Œç™ºæƒ³ã®è»¢æ›ã€ã€€ãƒ¡ã‚°ãƒŸ(1)   5: ã€Œäž–界恐慌分析のための原理」バラキン雑蚘を読んで 田䞭䞀匘(8)   6: éžç‰©è³ªçš„劎働ず䟡倀法則  田䞭䞀匘(1)   7: ç”°äž­äž€åŒ˜ さんからのお問い合わせ(2)   8: åœ“分曞き蟌みできたせん(1)   9: å­Šã³ãŸã„(2)   10: ãŠä¹…しぶりです、旧ハンドル「川魚」の、臚倏ず申したす。(1)   11: ã‚¢ãƒŠãƒªãƒ†ã‚£ã‚«ãƒ«ãƒ»ãƒžãƒ«ã‚­ã‚·ã‚ºãƒ ã«ã€ã„お(6)   12: èŠ‹è‹Šã—いですが(1)   13: ïŒ¡ïŒ³ïŒ³ïŒ¢ç›®æ¬¡ïŒˆåŸ©æŽ»ïŒ‰(1)   14: è³ƒåŠŽåƒãšã¯äœ•ã‹ïŒˆãã®äž€ïŒ‰æ£®çœŸæŸ„埩掻(1)   15: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論10(3)   16: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論(1)   17: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論補足(1)   18: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論(1)   19: ã‚る映画を芋お(1)   20: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論(1)   21: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論(1)   22: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論(1)   23: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論(1)   24: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論(1)   25: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論―その䞀(3)   26: åœ“分冷华期間、理想に぀いお(1)   27: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論―その二(1)   28: ã“れから䞍定期連茉ずいうかたちで商品論解釈を投皿したす(1)   29: åŠŽåƒãšåˆ†é…ã®åˆ†é›¢ã«ã€ã„お(3)   30: å°æŸ€å‹åŸ³æ°ã®ïŒœã‚¢ãƒŠãƒªãƒ†ã‚£ã‚«ãƒ«ãƒ»ãƒžãƒ«ã‚­ã‚·ã‚ºãƒ æ‰¹åˆ€ïŒžã‚’読んで、(17)  

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1 瀟䌚的総劎働の配分論ずしおの商品論
ゲスト

田侭 2008-3-23 16:15:38  [Reply] [Edit]

亀換過皋における䟡倀実珟ず䜿甚䟡倀実珟の矛盟
商品生産者にずっお、自らが生産し所有する商品は、「なんらの盎接的䜿甚䟡倀をもたない」『資本論』、p.146ものです。それは「他人にずっおの䜿甚䟡倀」同であり、その生産者にずっおは、「盎接的には、ただ亀換䟡倀の担い手であり、それゆえ亀換手段であるずいう䜿甚䟡倀をもっおいるだけ」同にすぎたせん。
「すべおの商品は、その所有者にずっおは非䜿甚䟡倀であり、その非所有者にずっおは䜿甚䟡倀である。したがっお、これらの商品は、党面的に持ち手を倉換しなければならない。ずころが、この持ち手の倉換が諞商品の亀換なのであっお、たたそれらの亀換が諞商品を䟡倀ずしお互いに関連させ、諞商品を䟡倀ずしお実珟する。それゆえ、諞商品は、みずからを䜿甚䟡倀ずしお実珟しうるたえに、䟡倀ずしお実珟しなければならない。」同
ここに商品生産瀟䌚における自己ず他者ずの分裂あるいは察立が読み取れるのではないでしょうか。「他人にずっおの䜿甚䟡倀」が自分にずっおは「亀換手段」でしかないずいうこずは、他人の欲求を自己の欲求を充足するための手段ずしお利甚するこずを意味するからです。他者を自らの手段に貶めおいるずいえるでしょう。商品そのものに人間の共同性を砎壊する契機が朜んでいるのです。劎働力の商品化だけではなく、商品生産そのものに生存競争の根源が存圚するずいえるのではないでしょうか。本論からは少し脱線した議論ですが、森さんずmegumiさんの論争を読みながら、こんなこずを考えさせられたので、曞いおおきたした。
「他面では、諞商品は、みずからを䟡倀ずしお実珟しうるたえに、みずからが䜿甚䟡倀であるこずを実蚌しなければならない。ずいうのは、諞商品に支出された人間的劎働が、それずしお認められるのは、この劎働が他人にずっお有甚な圢態で支出された堎合に限られるからである。ずころが、その劎働が他人にずっお有甚であるがどうか、それゆえその生産物が他人の欲求を満足させるかどうかは、ただ諞商品の亀換だけが蚌明できるこずである。〈それゆえ、諞商品は、みずからを䜿甚䟡倀ずしお実珟しうるたえに、䟡倀ずしお実珟しなければならない。〉」同、p.147
このような䟡倀実珟ず䜿甚䟡倀実珟ずの盞互前提性ずいう矛盟から、商品生産者の協同行為ずしおの貚幣䞀般的等䟡物が生成したす。貚幣の生成は亀換の発展に䌎う歎史的事実であるず同時に、商品生産者が自らの商品に日々䟡栌を぀ける、぀たり貚幣ず亀換関係を取り結ぶこずによっお、再生産される事態でもあるのです。それは商品の本性に意志を支配された商品所有者の本胜的無意識的な協同行為なのです。この点に぀いおは抎原さんが幟倚の論文で明らかにされたこずです。
しかし単に䟡栌を぀けるこずによっお、自らの盎接的な圢態である䜿甚䟡倀ずは区別された䟡倀圢態を獲埗するだけでは、ただ矛盟の最終的な解決にはなりたせん。それは芳念的な䟡倀圢態にすぎないからです。
「䟡栌は商品の単に芳念的な䟡倀姿態である。だから、それず同時に䟡栌が衚珟しおいるのは、商品がただ実圚的な䟡倀姿態を持っおいないずいうこず、たたは、商品の珟物圢態は商品の䞀般的な等䟡圢態ではないずいうこずである。商品の芳念的な䟡倀姿態は、さらに䟡栌、すなわち、ただ想像されただけの、たたは芳念的な金姿態である。だから、䟡栌が衚珟しおいるのは、他の諞商品にたいしお亀換䟡倀たたは䞀般的等䟡物の働きをするためには、商品は、その自然の肉䜓を捚お去っお、ただ想像された金から珟実の金に転化しなければならない。」『資本論』初版、囜民文庫、P. 
貚幣ず珟実に亀換されるこずによっお、ある商品は䟡倀ずしお自らを最終的に実珟しうるのです。貚幣ず珟実に亀換されるずいうこずは、同時にその商品が貚幣所有者ずいう「他人にずっおの䜿甚䟡倀」であるこずの実珟でもありたす。珟実の亀換の成立においおはじめお先の矛盟は解決されるのです。
亀換過皋における矛盟を瀟䌚的総劎働の配分ずいう芳点からみるならば、次のようになりたす。商品の䟡倀実䜓である抜象的人間劎働は、その商品の生産に瀟䌚的に必芁ずされる時間によっお、量的な芏定を受けるものでした。ここではさらに「この劎働が他人にずっお有甚な圢態で支出された堎合に限られる」、すなわち瀟䌚的な有甚性が、瀟䌚的劎働たる抜象的人間劎働ずしお私的諞劎働が認められる還元される、ず蚀い換えるこずが可胜でしょうか条件ずしお登堎しおいるのです。こちらのほうがより匷い必芁性でしょう。ずいうのも瀟䌚的有甚性がなければ、瀟䌚的同等性は認められず、瀟䌚的総劎働の䞀分肢たる資栌をその私的劎働は倱うからです。マルクスはこの問題に぀いお『資本論』第巻垂堎䟡倀論の章で怜蚎しおいたす。
「商品が䜿甚䟡倀をもっおいるずいうこずは、ただその商品がなんらかの瀟䌚的欲望をみたすずいうこずを意味しおいるだけである。われわれがただ個々の商品だけを問題にしおいるあいだは、われわれは、この特定の商品―䟡栌のうちにはすでにその量が含たれおいるものずしお―にたいする欲望があるずいうこずを想定するこずができたのであっお、みたされるべき欲望の量にはそれ以䞊に立ち入らないでよかった。ずころが、䞀方の偎に䞀぀の生産郚門党䜓の生産物が立ち、他方の偎には瀟䌚的欲望が立぀こずになるず、このみたされるべき欲望の量が本質的な契機になる。いたでは、この瀟䌚的欲望の皋床すなわちその量を考察するこずが必芁になる。」『資本論』囜民文庫版、.
マルクスの関心は䟡倀ず䟡栌ずの関係に䞻ずしお向けられおいたす。぀たり需芁ず䟛絊ずの関係による䟡栌の倉動が䟡倀ずの偏差を発生させるこず、しかし偏差した䟡栌はそれ自䜓䟡倀を前提ずしおいるこずを䞭心的に取り扱っおいるのです。そしお䟡倀ず䟡栌の䞀臎を次のように瀟䌚的総劎働の配分の芳点から捉えなおしおいるのです。
「ある商品がその垂堎䟡倀どおりに売られるためには、すなわちそれに含たれおいる瀟䌚的必芁劎働に比䟋しお売られるためには、この商品皮類の総量に振り向けられる瀟䌚的劎働の総量が、この商品にたいする瀟䌚的欲望すなわち支払い胜力ある瀟䌚的欲望の量に察応しおいなければならない。競争、需芁䟛絊関係の倉動に察応する垂堎䟡栌の倉動は、それぞれの商品皮類に振り向けられる劎働の総量を絶えずこの限床に匕きもどそうずするのである。」『資本論』囜民文庫版、.
第巻では䟡倀法則ずいう「芏埋が、盲目的に䜜甚する無芏埋性の平均法則ずしおのみ自己を貫培しうる」『資本論』、p.174ずいわれおいるのは、具䜓的にはこのような需芁ず䟛絊の関係を䞀぀の契機ずした運動なのです。すなわち䟡倀法則ずは、生産者たちの背埌で行われる「䞀぀の瀟䌚的過皋」ずしおの瀟䌚的総劎働の配分過皋であるこずが、ここで述べられおいるのです。その盲目性は究極的には次のように衚珟されおいたす。
「䞀方の、ある瀟䌚的物品に振り向けられる瀟䌚的劎働の総量、すなわち瀟䌚がその総劎働力のうちからこの物品に振り向ける可陀郚分、぀たりこの物品の生産が総生産のなかで占める範囲ず、他方の、瀟䌚がこの䞀定の物品によっおみたされる欲望の充足を必芁ずする範囲ずのあいだには、少しも必然的な関連はないのであっお、ただ偶然的な関連があるだけである。・・・ただ生産が瀟䌚の珟実の予定的統制のもずにある堎合にだけ、瀟䌚は、䞀定の物品の生産に振り向けられる瀟䌚的劎働時間の範囲ずこの物品によっおみたされるべき瀟䌚的欲望の範囲ずのあいだの関連を぀くりだすのである。」『資本論』囜民文庫版、.
では、協同瀟䌚においおそれはどのように実珟されるずいうのでしょうか。それを考える準備ずしお物神性論におけるロビン゜ン物語を怜蚎しおみたしょう。

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1 瀟䌚的総劎働の配分論ずしおの商品論
ゲスト

田侭 2008-3-22 22:17:31  [Reply] [Edit]

珟実の生きた劎働ず抜象的人間劎働の関係に぀いおの補足
前回の投皿で次のように述べたした。
「珟実の生きた私的諞劎働は、その質的芏定性に応じたさたざたな熟緎床ず匷床をも぀劎働力の「生産的支出」です。そのような生きた劎働が亀換関係においお瀟䌚的な床量単䜍ずしおの抜象的人間劎働「単玔劎働力の支出」ぞず還元されるのです。・・・・還元の量的比率はそれぞれの諞劎働の熟緎床ず匷床に応じお決定されるず考えられたす。」
この曞き方ではそれぞれの私的劎働の具䜓的な盞違が還元率の盞違ずなるような印象を䞎えるかもしれたせんので、少し補足したいず思いたす。
同䞀の商品を生産するさたざたな生産単䜍を考えおみたす。そこでは生産手段や生産者の個人的胜力など生産に関する諞条件は、それぞれにおいお異なっおいるず考えられたす。したがっお䞀商品を生産する時間も異なっおいれば、その時間においお支出される「生理孊的な」劎働力も異なっおいるでしょう。生産手段の盞違は生産の効率性の盞違であり、同じ䞀時間の劎働でも芁する劎働力は異なる堎合があるでしょう。それらの盞違をある生産郚門内で平均化したものがある商品の「瀟䌚的に必芁な劎働時間」を決定するのです。
この平均化は、たず生産条件の平均化が行われ、その平均的な条件での支出される劎働力−平均ず䞀臎する生産単䜍が倚数存圚する堎合でもこの支出量は、生産者の胜力によっお異なるず考えられるので−の平均化が行われるず考えられるでしょう。このように平均化された劎働時間あるいは生理孊的支出ずしおの劎働が、それ自䜓平均化された劎働である単玔劎働ず量的に比范され還元されるこずによっお、䟡倀実䜓量ずしおの抜象的人間劎働時間が決定されるのです。珟実の生きた劎働あるいは私的劎働時間はこの平均化の芁玠である、このような意味で䟡倀実䜓量の圢成に関䞎するのです。したがっお個々の劎働の生理孊的支出そのものが単玔劎働ずの比范で、量的に還元されるものではありたせん。同䞀の商品を生産するAの時間ずBの時間ずが同じ䟡倀実䜓量になるずいうこずがありえるのです。
さらに生産条件の倉動ずいう芁玠がありたす。瀟䌚的平均化ずはこの倉動に応じお倉化するものであり、以前は時間の抜象的人間劎働ずしお評䟡されたものが、30分にしかならないこずがありえるのです。この倉動が意味しおいるのは、亀換関係の内郚での還元ずいう堎合の亀換関係が、個々の亀換過皋ではなく、繰り返し行われる流通過皋内郚での関係であるこずを意味したすこの点に぀いおは小柀さんの『新叀兞掟経枈孊の批刀』に孊びたした。
たた生産条件の倉動が䟡倀実䜓量ぞ圱響するずいうこずは、生産者たちの背埌で行われる「䞀぀の瀟䌚的過皋」ずは単に流通過皋ずしおの亀換関係ではなく、生産過皋ず流通過皋ずの統䞀ずしおの再生産過皋ずいう意味でしょう。拙文「アナリティカル・マルキシズム論争によせお」ではこの芋地が䞍十分でした。『資本論の埩暩』を久しぶりに読んで、この点を孊びたした。
二重の瀟䌚的性栌あるいは必芁性の䞀぀である人間劎働ずしおの同等性抜象的同䞀性ずしおの抜象的人間劎働に぀いおの解釈は、以䞊で終わりたいず思いたす。次回からはもう䞀方の瀟䌚的性栌−他人のずっおの䜿甚䟡倀に぀いお考えおみたいず思いたす。亀換過皋における䟡倀ず䜿甚䟡倀の矛盟から始め、さらに「商品の呜がけの飛躍」の問題を瀟䌚的総劎働の配分ずいう芳点から考えおみたす。
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1 瀟䌚的総劎働の配分論ずしおの商品論
ゲスト

田侭 2008-3-20 18:00:18  [Reply] [Edit]

「単玔な平均劎働」ずしおの抜象的人間劎働
 前回の投皿では、抜象的人間劎働が諞商品の亀換関係の内郚でのみ成立する瀟䌚的実䜓であり、商品生産瀟䌚に特有な劎働の瀟䌚的性栌であり、したがっおそれが歎史的な芏定であるこずを芋おきたした。今回はその具䜓的な内容を芋おいきたしょう。
 「諞䟡倀の実䜓をなす劎働は、同等な人間的劎働であり、同じ人間的劎働力の支出である。商品䞖界の諞䟡倀に衚わされる瀟䌚の総劎働力は、確かに無数の個人的劎働力から成り立っおいるけれども、ここでは同䞀の人間的劎働力ずしお通甚する。これらの個人的劎働力のそれぞれは、それが䞀぀の瀟䌚的平均劎働力ずいう性栌をもち、そのような瀟䌚的平均劎働力ずしお䜜甚し、したがっお、䞀商品の生産に平均的に必芁な、たたは瀟䌚的に必芁な、劎働時間だけを必芁ずする限り、他の劎働力ず同じ人間的劎働力である。瀟䌚的に必芁な劎働時間ずは、珟存の瀟䌚的・暙準的な生産諞条件ず、劎働の熟緎および匷床の瀟䌚的平均床をもっお、なんらかの䜿甚䟡倀を生産するのに必芁な劎働時間である。」新日本新曞『資本論』、p.66
 「同等な人間的劎働」ずしおの抜象的人間劎働ずは、たず第䞀に「瀟䌚的平均劎働」であるこずが述べられおいたす。䟡倀量ずは、このような抜象的人間劎働が凝固しおいる量にほかならず、劎働の量ずは時間的継続によっお枬られるので、それは抜象的人間劎働時間ずいうこずになりたす。そしお、䟡倀量ずしおの抜象的人間劎働時間それ自䜓が、生産条件ず劎働の瀟䌚的平均化を通じお芏定されおいるのです。
 「瀟䌚的に必芁な劎働時間」がある特定の䞀商品における瀟䌚的平均時間であるずいうこずから、䞀商品を生産する珟実の生きた劎働の平均量ずしお䟡倀実䜓量を芏定する眮塩モデルのような解釈が存圚したす。しかし、それは具䜓的有甚劎働の量的芏定であり、䟡倀実䜓ずしおの抜象的人間劎働量ではありたせん。なぜならば、具䜓的有甚劎働そのものは「同等な人間劎働」ではなく、さたざたな異なった質的芏定性を持぀諞劎働だからです。では「同等な人間劎働」ずはどのようなものなのでしょうか。
 「それは、平均的に、普通の人間ならだれでも、特殊な発達なしに、その肉䜓のうちにもっおいる単玔な劎働力の支出である。・・・・より耇雑な劎働は、単玔劎働の䜕乗かされたもの、たたはむしろ䜕倍かされたものずしおのみ通甚し、そのために、より小さい分量の耇雑劎働がより倧きい分量の単玔劎働に等しいこずになる。・・・・さたざたな皮類の劎働がその床量単䜍である単玔劎働に還元されるさたざたな比率は、生産者たちの背埌で䞀぀の瀟䌚的過皋によっお確定され、したがっお生産者たちにずっおは慣習によっお䞎えられるかのように芋える。」同、p.75〜76
抜象的人間劎働ずは単玔劎働平均的な「単玔劎働力の支出」であり、そのようなものずしおさたざたな珟実の生きた劎働の瀟䌚的な床量単䜍ずしお機胜しおいるのです。それは質的な芏定性を捚象されたものであり、単なる「人間の脳髄、筋肉、神経、手などの生産的支出」同、p.75であり、したがっお「生理孊的意味での人間的劎働力の支出」同、p.79なのです。
珟実の生きた私的諞劎働は、その質的芏定性に応じたさたざたな熟緎床ず匷床をも぀劎働力の「生産的支出」です。そのような生きた劎働が亀換関係においお瀟䌚的な床量単䜍ずしおの抜象的人間劎働「単玔劎働力の支出」ぞず還元されるのです。ある劎働は単䜍の抜象的人間劎働ずしお、たたある劎働は単䜍の抜象的人間劎働ずしお還元され、お互いに同等なものずしお量的関係が成立するのです。還元の量的比率はそれぞれの諞劎働の熟緎床ず匷床に応じお決定されるず考えられたす。
抎原さんは『䟡倀圢態・物象化・物神性』のなかで次のように述べおいたす。
「私的劎働の瀟䌚的性栌を瀺す抜象的人間劎働は、もちろん、私的劎働がもっおいる抜象的人間劎働ずいう属性、劎働生産物に含たれおいる私的劎働の時間的衚瀺ず無関係ではない。しかし、瀟䌚的実䜓ずしおの抜象的人間劎働は、物象盞互の瀟䌚的関係においお成立するものであり、他方の私的劎働の抜象的人間劎働ずいう属性は、䟡倀を創造する実䜓であり、この関係においお成立しおいる抜象的人間劎働の量の圢成に関䞎するのである。」『䟡倀圢態・物象化・物神性』p.73〜74
私的劎働の時間量が䟡倀実䜓量の圢成にどのように関䞎するかに぀いおは、これたで芋おきたように「生理孊的支出」ずしお抜象的人間劎働を把握するこずによっお解明できるのではないでしょうか。
諞商品は、亀換関係においお他の商品を自らに関係させるこずにより䟡倀圢態を獲埗し、そのような物象的圢態においお、自分を生産した私的劎働ずしおの珟実の劎働を抜象的人間劎働ぞず還元し、それによっお私的劎働は初めお瀟䌚的性栌を獲埗し、瀟䌚的に通甚する劎働瀟䌚的劎働の生産物ずなるのです。ものすごく端折った蚀い方ですが、䟡倀圢態論においお展開されおいるのは、この還元の具䜓的なあり方、぀たり事態抜象ずしお抜象的人間劎働が成立するこずの解明であるずいえたす。䟡倀圢態論は今回のテヌマではないので、このように簡単に觊れるにずどめおおきたす。
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1 瀟䌚的総劎働の配分論ずしおの商品論
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田侭 2008-3-16 16:45:51  [Reply] [Edit]

 マルクスは二぀の商品の亀換関係䟡倀方皋匏をずりあげ、その等匏の関係においお、
「同じ倧きさの䞀぀の共通物が、二぀の異なった物のなかに、・・・実存するずいうこずである。したがっお、䞡者は、それ自䜓ずしおは䞀方でもなければ他方でもないある第䞉のもの〈亀換関係の内郚においお〉に等しい。したがっお、䞡者はどちらも、それが亀換䟡倀である限り〈すなわち亀換関係の内郚では〉、この第䞉のものに還元されるものでなければならない。」新日本新曞『資本論』、p.63
 ではこの「第䞉のもの」ずは䞀䜓䜕でしょうか。
「諞商品の亀換関係を明癜に特城づけるものは、たさに諞商品の䜿甚䟡倀の捚象である。」同、p.64
「劎働生産物の有甚的性栌〈䜿甚䟡倀〉ずずもに、劎働生産物に衚わされおいる劎働の有甚的性栌も消えうせ、したがっおたた、これらの劎働は、もはや、互いに区別がなくなり、すべおこずごずく、同じ人間的劎働、すなわち抜象的人間的劎働に還元されおいる。」同、p.65
 このような劎働の「凝固䜓」同䞊ずしお䟡倀が芏定されおいたす。そしお䟡倀は、この段階では―すなわち䟡倀圢態が問題ずはなっおいない段階では、「たがろしのような察象性」同䞊ずされおいたす。だずすれば、抜象的人間劎働は「たがろしのような」掻動ず考えるこずができたす。「瀟䌚的実䜓」同䞊ずしおの抜象的人間劎働は、亀換関係内郚でのみ成立するものであり、珟実の生きた劎働ではないずいうこずが、この点からも了解されるのではないでしょうか。
 抜象的人間劎働の超歎史的理解は、たずえば以䞋の叙述に根拠を眮いおいるのかもしれたせん。
 有甚劎働の「内容やその圢態がどうであろうずも、どれも、本質的には人間の脳髄、神経、筋肉、感芚噚官などの支出であるずいうこずは、䞀぀の生理孊的真理だからである。」同、p.122
 しかし、このような真理は思考による抜象の産物であり、亀換関係ずいう前提がなくずも成立しうるものです。それは思考による抜象にすぎないかぎり、実圚するものではなく、単なる抂念あるいはカテゎリヌずしおのみ存圚しえたす。それに察しお、䟡倀実䜓ずしおの抜象的人間劎働は、「たがろしのような」掻動ではありたすが、亀換関係の内郚で実圚するものです。「たがろしのような」実圚性ずは矛盟した蚀い方かもしれたせんが、単なる思惟抜象ではないずいうこずを理解しなければならないず思いたす。぀たり、䟡倀実䜓論における抜象的人間劎働の抜出は、単なる思惟抜象ではなく、亀換関係における事態抜象を前提ずするものでしょう。事態抜象の内実―回り道ずいう媒介項の把握のない、そういう意味では盎芳的な把握ずいえるでしょう。
 たた䟡倀実䜓ずしおの抜象的人間劎働は、劎働過皋論での劎働䞀般ずは異なる抂念です。
「人間生掻の氞遠の自然的条件であり、それゆえこの生掻のどの圢態からも独立しおおり、むしろ人間生掻のすべおの瀟䌚圢態に等しく共通なもの」『資本論』、p.314ずしおの「劎働過皋の単玔な諞契機は、合目的的な掻動たたは劎働そのもの、劎働の察象、および劎働の手段である。」同p.305
 ここでの「劎働そのもの」ずは「合目的的掻動」であるのだから、その質的芏定あるいは有甚的性栌を捚象したものではないでしょう。したがっお「劎働過皋の単玔な諞契機」のひず぀ずしおの劎働䞀般は、抜象的人間劎働ではないのです。有甚劎働からその質的契機が捚象された抜象的人間劎働が、有甚劎働ずは区別された実圚ずしお存圚するのは、商品生産瀟䌚においおのみなのです。
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1 瀟䌚的総劎働の配分論ずしおの商品論―その䞀
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田侭 2008-3-5 13:25:07  [Reply] [Edit]

本皿の問題意識
 本皿は、『資本論』商品論を瀟䌚的総劎働の配分の芖点から解釈し、商品生産瀟䌚におけるそのあり方を明らかにするこずを、第䞀の課題ずしたす。さらに、物神性論における他の生産諞圢態ずの比范を怜蚎し、協同瀟䌚における瀟䌚的劎働の配分に際しお考慮すべき問題点を提瀺したいず思いたす。すなわち等量劎働の亀換を実珟しようずする堎合、どんな点が問題ずなるのか、ずいう点です。脱物象化が可胜ずなる条件ずは䜕か、ずいう問題を考える䞀぀の出発点を確認しようずするものです。

商品生産瀟䌚における劎働の瀟䌚的圢態および瀟䌚的性栌
 瀟䌚的総劎働の配分を考察するためには、たず劎働の瀟䌚的圢態ず瀟䌚的性栌を確認しなければなりたせん。商品生産瀟䌚ずは、「互いに独立に営たれる私的諞劎働」新日本新曞『資本論』、p.124により瀟䌚的生産が行われおいる瀟䌚です。すなわち「これらの私的諞劎働の耇合䜓が瀟䌚的総劎働をなす。」同のです。

 「生産者たちは圌らの劎働生産物の亀換を通しおはじめお瀟䌚的接觊にはいるから、圌らの私的諞劎働の独特な瀟䌚的性栌もたたこの亀換の内郚ではじめお珟われる。あるいは、私的諞劎働は、亀換によっお劎働生産物が、そしおたた劎働生産物を媒介ずしお生産者たちが、結ばれる諞関連を通しお、事実䞊はじめお、瀟䌚的総劎働の諞分肢ずしお自己を発珟する。だから、生産者たちにずっおは、圌らの私的諞劎働の瀟䌚的諞関連は、そのあるがたたのものずしお、すなわち、人ず人ずが圌らの劎働そのものにおいお結ぶ盎接的に瀟䌚的な諞関係ずしおではなく、むしろ、人ず人ずの物的諞関係および物ず物ずの瀟䌚的諞関係ずしお珟われるのである。」同p.125

 商品生産瀟䌚では、劎働の瀟䌚的関連は、商品の亀換関係ずいう物象的圢態ずしおのみ存圚するずいうこずが述べられおいたす。したがっお劎働の瀟䌚的圢態および瀟䌚的性栌も物象的圢態ずしお存圚するのです。
 では「商品を生産する劎働に固有な瀟䌚的性栌」ずはなんでしょうか。マルクスはそれを「二重の瀟䌚的性栌」ずしお捉え、次のように述べおいたす。

 「私的諞劎働は、䞀面では、䞀定の有甚的劎働ずしお䞀定の瀟䌚的欲求を満たさなければならず、そうするこずによっお、総劎働の、自然発生的な瀟䌚的分業の䜓制の、諞分肢ずしお実蚌されなければならない。私的諞劎働は、他面では、特殊的な有甚的私的劎働のどれもが、別の皮類の有甚的私的劎働のどれずも亀換されうるものであり、したがっお、これらず等しいものずしお通甚する限りでのみ、それら自身の生産者たちの倚様な欲求を満たす。互いに“たったく”異なる諞劎働の同等性は、ただ、珟実の䞍等性の捚象、諞劎働が人間劎働力の支出ずしお、抜象的人間劎働ずしお、もっおいる共通な性栌ぞの還元においおしか、成りたちえない。」同p.125

 ぀たり「二重の瀟䌚的性栌」ずは、第䞀に「瀟䌚的に有甚的な性栌」同p.126であり、それは他人にずっおの䜿甚䟡倀ずいう圢態で存圚したす。第二に「皮類を異にする劎働の同等性」同䞊であり、それは商品の䟡倀ずいう圢態で存圚したす。
 瀟䌚的総劎働の配分を考察する際には、この「二重の瀟䌚的性栌」の芳点が重芁ずなりたす。マルクスは䟡倀実䜓の量的芏定ずしお「瀟䌚的に必芁な劎働時間」をあげおいたすが、以䞊のような二重性を考慮するならば、瀟䌚的な必芁性を䜿甚䟡倀の偎面からも考察する必芁があるのではないでしょうか。䟡倀実䜓の量的芏定は生産あるいは䟛絊サむドに即した芏定にすぎたせん。しかし、瀟䌚的総劎働の配分が消費あるいは需芁の問題をも含むものであるずするならば、この偎面からも「瀟䌚的に必芁な劎働時間」ずいう問題を考える必芁があるのではないでしょうか。誀解を防ぐためにあわおお䞀蚀぀けくわえたすが、䟡倀量の芏定に需芁サむドからの「瀟䌚的に必芁な劎働時間」を導入するずいうのではありたせん。䜿甚䟡倀ず䟡倀ずの統䞀ず察立ず同じ意味で二぀の「瀟䌚的に必芁な劎働時間」を芏定すべし、ずいう意味です。もっずも需芁サむドで必芁ないず刀断されれば、䟡倀量ずしおはになる、ずいう芏定性はありたすが。぀たり䟡倀が実珟されないずいうこずです。この点に぀いおは埌ほど再論したす。
2 Re:瀟䌚的総劎働の配分
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megumi 2008-3-13 2:15:30  Mail  [Reply] [Edit]

田䞭さん、森さんの共同䜓ず物象的䟝存の䜓制ずの混同を曞いおいるうちに、田䞭さんの述べる
瀟䌚的総劎働の配分
の問題を、マルクスは、「商品の呜がけの飛躍」の問題ずしお、次の点を批刀しおいるのではないかず思えたのです。

「亀換過皋が、諞商品を、それらが非䜿甚䟡倀である人の手から、それらが䜿甚䟡倀である人の手に移行させる限りにおいお、それは瀟䌚的玠材倉換である。ある有甚な劎働様匏の生産物が他の有甚な劎働様匏の生産物に取っおかわる。商品は、それが䜿甚䟡倀ずしお圹立぀堎所にひずたび到達するず、商品亀換の郚面から脱萜しお消費の郚面に入る。ここでわれわれが関心をも぀のは、前者だけである。

したがっお、われわれは、党過皋を圢態の面から、すなわち瀟䌚的玠材倉換を媒介する諞商品の圢態倉換たたは倉態だけを、考察しなければならない。
 この圢態倉換の理解がたったく䞍十分なのは、䟡倀抂念そのものがよくわかっおいないこずを別にすれば、どの商品の圢態倉換も、二぀の商品の、すなわち普通の商品ず貚幣商品ずの、亀換においお行われるずいう事情のせいである。

もしも商品ず金ずの亀換ずいうこの玠材的契機だけに固執するなら、人は、たさに芋るべきもの、すなわち圢態の䞊に生じるものを芋萜ずすこずになる。すなわち、単なる商品ずしおの金は貚幣ではないこず、そしお、他の諞商品は、それらの䟡栌においお、諞商品自身の貚幣姿態ずしおの金に自分自身を関係させおいるずいうこずが、芋萜ずされるのである。」資本論䞉章原P119

「瀟䌚的玠材倉換を媒介する諞商品の圢態倉換たたは倉態」
の問題を、
「瀟䌚的分業の䞀分肢であるこずを実蚌」぀たり、瀟䌚的劎働の配分の問題ずしお語っおいたのです。

以䞋のずころですね。
「しかし、圌の生産物が、瀟䌚的に通甚する䞀般的な等䟡圢態を受け取るのは、ただ貚幣においおだけであり、しかもその貚幣は他人のポケットの䞭にある。貚幣をそこから匕きだすためには、商品は、䜕よりもたず、その貚幣所有者にずっおの䜿甚䟡倀でなければならない。したがっお、その商品に支出された劎働は、瀟䌚的に有甚な圢態で支出されおいなければならない。蚀いかえれば、その劎働は、瀟䌚的分業の䞀分肢であるこずを実蚌しなければならない。しかし、分業は、自然発生的な生産有機䜓であり、その網の目は、商品生産者たちの背埌で織られたものであり、たた匕き続き織られ぀぀ある。」同䞊121

これは「商品の呜がけの飛躍」の問題ですね。『経枈孊批刀』でもおなじく
「商品の倉態」の説で述べられおいたした。
3 Re:瀟䌚的総劎働の配分
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田侭 2008-3-13 20:34:20  [Reply] [Edit]

この問題に぀いおは䟡倀実䜓ずしおの抜象的人間劎働論を仕䞊げたあずで觊れる぀もりですが、たさにmegumiさんのいわれるずおりです。二重の瀟䌚的な必芁性がそれぞれ没亀枉的あるいは独立的に芏定されおいるこずが、商品生産瀟䌚の最倧の矛盟ですよね。この矛盟を協同瀟䌚ではどのように止揚すべきかをずっず考えおきたした。そのような問題意識で曞いおいるのですが、雑事に時間をずられおなかなか進みたせん。すこし時間をください。
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