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 ホヌムペヌゞを開いお1幎以䞊経過したした。そしおやっず議論が起きおきおいたす。共産䞻矩をめぐる論争に぀いおは、共産䞻矩フォヌラムで玹介しおいたすが、それ以倖にもホヌムペヌゞの諞論文に぀いおの批刀なども寄せられるようになりたした。投皿論文は、「論争」のペヌゞに掲茉しおいたす。掲瀺板は1000字以内の曞き蟌み甚ですので、よろしくお願いしたす。

1: è¡šã•ã‚“の『情況』連茉論文の告知(1)   2: ä¿¡ç”šè³‡æœ¬ãšçŸå®Ÿè³‡æœ¬ïŒˆïŒ‘田䞭䞀匘(3)   3: ã‚œã‚·ãƒ¥ãƒŒãƒ«ã€Žäž€èˆ¬èš€èªžå­Šç¬¬äž€å›žè¬›çŸ©ã€ç™ºå£²(3)   4: ã€Œç™ºæƒ³ã®è»¢æ›ã€ã€€ãƒ¡ã‚°ãƒŸ(1)   5: ã€Œäž–界恐慌分析のための原理」バラキン雑蚘を読んで 田䞭䞀匘(8)   6: éžç‰©è³ªçš„劎働ず䟡倀法則  田䞭䞀匘(1)   7: ç”°äž­äž€åŒ˜ さんからのお問い合わせ(2)   8: åœ“分曞き蟌みできたせん(1)   9: å­Šã³ãŸã„(2)   10: ãŠä¹…しぶりです、旧ハンドル「川魚」の、臚倏ず申したす。(1)   11: ã‚¢ãƒŠãƒªãƒ†ã‚£ã‚«ãƒ«ãƒ»ãƒžãƒ«ã‚­ã‚·ã‚ºãƒ ã«ã€ã„お(6)   12: èŠ‹è‹Šã—いですが(1)   13: ïŒ¡ïŒ³ïŒ³ïŒ¢ç›®æ¬¡ïŒˆåŸ©æŽ»ïŒ‰(1)   14: è³ƒåŠŽåƒãšã¯äœ•ã‹ïŒˆãã®äž€ïŒ‰æ£®çœŸæŸ„埩掻(1)   15: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論10(3)   16: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論(1)   17: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論補足(1)   18: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論(1)   19: ã‚る映画を芋お(1)   20: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論(1)   21: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論(1)   22: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論(1)   23: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論(1)   24: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論(1)   25: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論―その䞀(3)   26: åœ“分冷华期間、理想に぀いお(1)   27: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論―その二(1)   28: ã“れから䞍定期連茉ずいうかたちで商品論解釈を投皿したす(1)   29: åŠŽåƒãšåˆ†é…ã®åˆ†é›¢ã«ã€ã„お(3)   30: å°æŸ€å‹åŸ³æ°ã®ïŒœã‚¢ãƒŠãƒªãƒ†ã‚£ã‚«ãƒ«ãƒ»ãƒžãƒ«ã‚­ã‚·ã‚ºãƒ æ‰¹åˆ€ïŒžã‚’読んで、(17)  

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Re: megumiさんの回答
ゲスト

megumi 2007-10-19 6:31:51  Mail  [Reply] [Edit]

「劎働過皋の単玔な諞契機は、合目的的な掻動たたは劎働そのもの、劎働の察象、および劎働の手段である。」資本論五章

  以前にたずめたものがありたすので掲茉させおください。
私たちの倚くは、぀ぎのロヌれンベルグの批刀すべき芋解劎働過皋の芁玠を分離するこずで吊定を芋萜ずしおいるのです。
  「すなわち生産手段はあらゆる劎働過皋の芁玠ずしお芳察されおいる。この劎働過皋の内郚においおそれは生産の質量的芁因ずしお人的芁因たる劎働力に察立しおいるのである。」『資本論蚻解』?P273第䞃曞房
 劎働過皋の䞉芁玠は劎働・劎働察象・劎働手段ですが、この䞉者は融合するこずでのみ成立しおいるはずです。草皿では、次のように述べられたこずが資本論で省略されおいるのです。
「過去の劎働をその玠材的な偎面から考察するかぎりではすなわち、ある劎働過皋で劎働手段たたは劎働材料ずしお圹立぀ある䜿甚䟡倀に぀いお、この䜿甚䟡倀そのものがすでに、自然玠材ず劎働ずの䞀぀の結合である、ずいう事情が堅持されるかぎりでは、諞䜿甚䟡倀に察象化された過去の具䜓的劎働は、新しい劎働を実珟するために、あるいは同じこずであるが、新しい諞䜿甚䟡倀を圢成するために、手段ずしお圹立っおいるず蚀いうる。」『資本論草皿集』P93

「自然玠材ず劎働ずの結合」ずはなんのこずか
マルクスはこう衚しおいたした。「䜿甚䟡倀である䞊着、リンネルなど、簡単に商品䜓は、二぀の芁玠の、すなわち自然玠材ず劎働ずの、結合物である。」『資本論』1ç« 2節8段萜
歎史的䌝統なのか倚くの人ロヌれンベルグは、ある物の䜿甚䟡倀の芏定が「自然玠材ず劎働ずの、結合物である」こずを党く忘れおいるけれどもこの点こそが倧事なのです。「ある劎働過皋で劎働手段たたは劎働材料ずしお圹立぀ある䜿甚䟡倀」は、「自然玠材ず劎働ずの、結合物である」のだからこれら劎働過皋の䞉芁玠は分離しおいるのでなく融合しおいるのです。ある劎働察象諞条件が劎働ず分離し・察立しおいるならばそれは劎働過皋の芁玠ではないのです。先ほどの『草皿集』の続きにはこうありたす。
「綿花ず朚材および鉄ずが朚の圢態を、すなわち䞀方は糞ずしおの圢態を、他方は織機ずしおの圢態を、すなわちそれらが劎働過皋でこれらの圹立ちを果たすさいの圢態を、受け取ったのだずいうこず、それらはこの特定の䜿甚の仕方をそれ以前の劎働の媒介によっお受け取った―これは、栄逊過皋で小麊が果たす特定の圹立ち、䜿甚の仕方を、小麊はそれ以前の劎働の媒介によっお受げ取った、ずいう事情ずたったく同様である―のだずいうこず、それらは、それ自身がすでに劎働ず自然玠材ずの䞀぀の結合を衚わすものだずいうこず、これである。」 『資本論草皿集』P93〜94
『諞結果』ではこう述べおいる――「劎働過皋では生産手段の独立なそれ自身の頭を持っおいる存圚、劎働からのその分離は、今では実際に廃棄されおいる。」『諞結果』囜民文庫P59資本論綱芁岩波文庫P165
 以䞊のこずは理論的分析からでしたがしかし、実際の感性・実践から蚀えば劎働過皋ではそれらの芁玠が「過去の劎働の物質化」であるこずは䜕ら関心を匕くものではない・・・ずマルクスは述べるのです。
「それ自身が䜿甚䟡倀の䞀定の特殊的な消費過皋、䜿甚䟡倀の䜿甚の䞀぀の特殊的独自的な皮類にすぎない劎働過皋においおも、関心を匕くのは、それ以前の劎働の生産物がこの過皋のためにもっおいる諞属性だけであっお、これらの生産物の、過去の劎働の物質化ずしおの定圚ではないのである。なんらかの自然玠材が以前の劎働によっお受け取った諞属性は、いたではそれ自身の物的諞属性であり、その自然玠材はこれらの属生をもっお働き、あるいは圹立぀。これらの属性が以前の劎働によっお媒介されおいるずいうこず、この媒介そのものは、生産物のなかでは止揚され、消え去っおいる。『資本論草皿集』P94
草皿には、Bに匕甚した『資本論』の、
「この過皋そのものにおいおは、亜麻ず玡錘が過去の劎働の生産物であるこずはどうでもよいこずであっお、」・・・・ず同じこずが述べられたのです。実践䞊からいえば、貚幣の謎に瀺された――「この䞀商品が貚幣であるからこそ、他の諞商品はこの䞀商品で䞀般的にそれらの䟡倀を衚瀺するかのように芋える」――錯誀以䞊の人間の無意識的順応が劎働過皋にはあるのですから、自らの転倒した意識ぞの自己批刀を忘れおしたう人は、マルクスの瀺した「劎働過皋」を「生産的消費」に解消しお、生産過皋の抜象的な玠材的芁玠である?生産手段過去の劎働の物質化しおいない察象ず?劎働力この二぀の芁玠では䞡者の分離は前提されおいるの芏定ぞず、劎働過皋の䞉芁玠を転化しおしたったのです。

劎働過皋の芁玠ず生産過皋の抜象的芁玠ずの混同にたいする批刀は、以䞋の『諞結果』のくだりが䞊手くたずめおいたす。
「生産過皋の諞芁玠は、土地所有、ナむフ、挟、防氎、綿花、穀物、簡単に蚀えば劎働材料ず劎働手段ず、そしお――賃劎働であるず䞀方ではわれわれは、劎働過皋の諞芁玠ずそれらが䞀定の歎史的発展段階で持぀独自な瀟䌚的な諞性栌ずが混和されたものをあげおいるのであり、他方では、われわれは、どの特定の瀟䌚的圢態ずも無関係に人間ず自然䞀般ずの間の氞久的な過皋ずしおの劎働過皋に属する䞀芁玠を加えおいるのである」(『盎接的生産過皋の諞結果』囜民文庫P44『資本論綱芁』岩波文庫P151)

megumiさんの回答
ゲスト

田侭 2007-10-18 12:12:19  [Reply] [Edit]

劎働過皋ず䟡倀増殖過皋ずいう資本制的生産の「経枈的圢態芏定」に぀いおですが、劎働の本質的芏定ずしお私が述べおいるのは、「その単玔な圢態に還元され」た劎働過皋です。マルクスは『資本論』劎働過皋論の冒頭で次のように述べおいたす。「䜿甚䟡倀たたは財貚の生産は、資本家のために、資本家の管理のもずで行われるこずによっおは、その䞀般的な本性を倉えはしない。それゆえ、劎働過皋は、さしあたり、どのような特定の瀟䌚的圢態にもかかわりなく考察されなければならない。」劎働ずはそもそも䜕か、ずいう問いは、このような考察を意味しおいるず思いたす。
このように把握される劎働過皋は珟実の劎働過皋ではなく、思考抜象の産物です。マルクスはこのこずを「さしあたり」ずいう語で指摘しおいるのでしょう。megumiさんが匕甚しおいる文章のなかで「圢態芏定のこのような消滅が劎働過皋の内郚においおさえも倖芳に過ぎない」ずいわれおいるのは、珟実の劎働過皋がそれ自䜓瀟䌚的・歎史的に芏定されおいるずいうこずず理解できたす。倧工業ずいう機械化された劎働過皋は資本制においおはじめお成立した、ずいわれる堎合が、劎働過皋の瀟䌚的圢態芏定でしょう。倧工業自䜓は―その存続が珟圚では生態系の砎壊ずしお根絶されるべきものであるにせよ―非資本制的な瀟䌚においおもありうるものです。資本制においおは死んだ劎働資本による生きた劎働劎働者の支配ずしお、機械に劎働者が支配されるこずずしお存圚したす。それは䟡倀増殖過皋ずしおの盎接的生産過皋によっお芏定されおいるのですが、それ自䜓は劎働過皋の芏定であるず、私は理解しおいたす。
぀たり劎働過皋自䜓に抜象的䞀般的芏定ず瀟䌚的圢態芏定ずいう二぀の偎面があるのではないでしょうか。
私のコメントは商品生産における劎働ずいう偎面に焊点をあおたがために、䟡倀増殖過皋の芳点は確かに欠萜しおいたす。掲瀺板の補足のなかで商品生産瀟䌚資本制瀟䌚ずいった以䞊、この欠萜は「流通過皋の仮象」に囚われた議論ずしお理解されおもしかたないかもしれたせん。私の意図ずしおは、できるだけ森さんの土俵にのったうえでの議論を展開したかった、ずいうこずです。マルクス的な芳点はこっそり密茞入したにずどたるずいう颚にいえるかもしれたせん。他者の意芋を怜蚎する堎合、できるだけ内圚的な方法をずるこずが必芁でしょう。しかし自らの䟡倀基準ずいうものは拭いがたいものずしおあるがために密茞入せざるをえないのです。
思想史や哲孊的芳点からマルクスに接近する者の匊害は、やたら「本質的」芏定を振りかざし、よっお「経枈的圢態芏定」の芳点を軜芖するずころにあるのかもしれたせん。egumiさんの指摘はい぀もそのこずを反省させられたす。それはひいおは実践的問題意識の欠萜に぀ながりかねないものずしお、垞に意識しなければならないのでしょう。


Re: 森さんの文章ぞの田䞭さんのコメント
ゲスト

megumi 2007-10-18 3:49:17  Mail  [Reply] [Edit]

田䞭さんの 森さんぞの意芋を呌んで  megumi
これは提案なので掲瀺板に投皿したした。
抎原さんは、「文化知の提案」の第章「文化知の方法 芋えるものず超感性的なもの」のなかで次のように述べおいた。

「鉄は鉄ず重さの尺床ずいう、自然物ず瀟䌚的なものずの二重物ずなりたした。
 関係の䞡極が、県に芋えない珟象圢態によっお、本来の質の他に別の新しい瀟䌚的質を受けずるこず、このこずを理解するこずが決定的です。二重性は二枚重ねのフトンのようにあるのではなく、それぞれの䞡極がある皮の同䞀性の関係のうちで芏定しあい、基準の䜍眮におかれた極をその同䞀性の化身ずするこずで、それぞれが二重物ずなったのでした。この関係による䞡極の芏定をマルクスは圢態芏定ず呌びたした。
 関係ずは比范であり、異なる質のものの等眮でした。関係のもずには等しい質があり、これが比范されたのです。それで関係によっお衚珟されおいる同䞀性の質を瀟䌚的実䜓ずしお捉え、その質によっお䞡極がどのように圢態芏定されおいるかを明らかにするこずが、県に芋えない関係をわがものずする方法だ、ずいうこずになりたす。この方法は埓来の科孊知によっおは解明しえなかった人間の瀟䌚関係を分析しうる手法であり、埓来の科孊知ず区別しお、文化知ずでも呌ぶこずにしたしょう。」

私は次のようにこのこずを受け止めたいのです。
「等䟡圢態の第䞀の特質」でマルクスはこう述べおいたした。
「棒砂糖を重さずしお衚珟するためには、われわれはそれを鉄ずの重量関係におく。この関係の䞭では、鉄は、重さ以倖の䜕ものも衚さない䞀物䜓ずしお通甚する。だから、鉄の諞分量は、砂糖の重量尺床ずしお圹立ち、砂糖䜓に察しおは単なる重さの姿態、重さの珟象圢態を衚す。」

この重さの衚珟での圹立ちの䟋をマルクスは商品の二重の姿態ずしお次のようにたずめたず私は思うのです。

「商品に察する䟡倀関係に含たれおいる商品の䟡倀衚珟を立ちいっお考察しおみるず、この䟡倀衚珟の内郚では、商品の珟物圢態はただ䜿甚䟡倀の姿態ずしおのみ意矩をもち、商品の珟物圢態はただ䟡倀圢態たたは䟡倀姿態ずしおのみ意矩をも぀、ずいうこずがわかった。したがっお、商品のうちに包みこたれおいる䜿甚䟡倀ず䟡倀ずの内的察立は、䞀぀の倖的察立によっお、すなわち二぀の商品の関係によっお衚され、この関係の䞭では、それの䟡倀が衚珟されるべき䞀方の商品は盎接にはただ䜿甚䟡倀ずしおのみ意矩を持っおおり、これに察しお、それで䟡倀が衚珟される他方の商品は盎接にはただ亀換䟡倀ずしおのみ意矩を持぀。」「簡単な䟡倀圢態の総䜓」

ずころが、通説は亀換䟡倀、぀たり「䟡倀姿態」「盎接亀換可胜な䜿甚䟡倀」ずしおの珟象のたたに感性的姿態を捉えお「物」ずしお捉えたずころに誀りが生じたのではないでしょうかずころが、䞊蚘のように「商品の珟物圢態はただ䟡倀圢態たたは䟡倀姿態ずしおのみ意矩をも぀」のですね。
 通説はこの䟡倀姿態にのみ泚意が行き、物ず物の関係ずしお衚れる商品関係の「幻圱的圢態」に惑わされるこずで商品が䜿甚䟡倀ず亀換䟡倀の二重の姿態を持぀ものずしお経枈的圢態芏定される等䟡物䞊着の圹立ちの意矩を芋萜ずしたず思うのです。

 等䟡物䞊着の圹立ちであればそれは䜿甚䟡倀䞊着の感性的圹立ちではなく超感性的なものであり物ではなく物象の瀟䌚関係を芋出すず思うのです。

田䞭さんの森さんの文章ぞのコメントを芋るずき、マルクスの劎働過皋ず䟡倀増殖過皋ずいう資本制的生産の「経枈的圢態芏定」ずいう問題意識がないのが残念です。

マルクスはこうそのあたりの問題意識を述べおいる。
「たずえば、ラムゞは、原料ず劎働手段ずが資本をなすものだ、ずいう。ロッシは、厳密に蚀えば甚具だけが資本なのだずいう。この堎合に考察されるのは、どんな特殊的な経枈的芏定性のうちにもおかれおいない、劎働過皋の諞芁玠である。圢態芏定のこのような消滅が劎働過皋の内郚においおさえも倖芳に過ぎないこずは埌に明らかになるだろう。劎働過皋資本の生産過皋は、その単玔な圢態に還元されれば、資本の生産過皋ずしおではなく、生産過皋そのものずしお珟れ、たた劎働ず区別された資本は、この堎合には、原料及び劎働甚具ずいう玠材的芏定性においお珟れるに過ぎない。」『資本論草皿集』P237

資本論五章ではこう述べおいる。
「(16) 私は、この点に぀いお『経枈孊批刀』、特にそのペヌゞで次のようにのべた〔『党集』、第巻、ペヌゞ〕。「人は、『圹立぀』serviceずいうカテゎリヌが、・・セヌや・バスティアのようなたぐいの経枈孊者たちにどのように『圹立぀』べきかを、理解するであろう」ず」

もっずも、手付かずの未解明の分野では圚るけれどもぜひずも田䞭さんに取り組んでいただきたい分野なのです。
Re: 森さんの文章ぞの田䞭さんのコメント
ゲスト

名無しさん 2007-10-17 10:02:35  [Reply] [Edit]

拙文の掲茉ありがずうございたす。あらためお読み返しおみるず、断定的で論蚌が䞍十分な点があるようです。皆さんの批刀・疑問をおたちしおいたす。
䞀぀だけ補足させおいただきたす。拙文のなかで商品生産ずいうのは党面的な商品生産ずいう意味であり、資本制的生産ず同矩です。なぜ党面的な商品生産が資本制なのかずいう点に぀いお、今の私には論理的説明をしえたせん。したがっお賃劎働が支配搟取関係であるこずの説明も䞍十分かもしれたせん。歎史的事実ずしおのみ述べうるだけです。旧瀟䌚䞻矩諞囜における商品生産の存圚に぀いおも同様です。資本関係が廃棄されおいたにもかかわらず、生産単䜍どうしの独立性が残存しそこに商品生産の必然性があったずころたでは、抎原さんの諞論文から理解できたした。しかし蚈画化が官僚の支配に結び぀いた論理的必然性が理解できおいたせん。劎働者による生産手段の所有が圢匏的なものにずどたり、事実䞊は囜家所有だったこず、そこから官僚による支配が成立したず理解しおいたすが、そこに論理的必然性があるのかどうかが刀然ずしないのです。開き盎っおそのような必然性はないのだずいいたいずころですが、それではあたりにも独断的かなず思いたす。それずも、森さんの蚀葉を借りるならば、官僚の道埳的刀断の欠劂に求められるのでしょうか。人間の行動は最終的には倫理的・道埳的刀断に委ねられるほかはないのでしょうか。
以䞊の点を含めお、皆さんからのご意芋をお埅ちしおいたす。蚀いっぱなしではなく、議論を修緎させるための経隓が぀めればずおもいたす。よろしくお願いしたす。
森さんの文章ぞの田䞭さんのコメント
ゲスト

境 毅 2007-10-16 20:01:57  Mail  [Reply] [Edit]

論争のペヌゞ、「モモず考える時間ずお金をめぐっお」に掲茉した森さんの抗議文などぞのコメントが田䞭さんより寄せられ、「論争のペヌゞ」に掲茉したした。意芋のある方は境宛メヌルを䞋されば「論争のペヌゞ」に掲茉したす。少し時間がかかりたすのでお含みください。
賃劎働ずは䞀䜓䜕かそのず、必芁な根源的解決
ゲスト

森 真柄 2007-10-4 22:08:41  Site  Mail  [Reply] [Edit]

●劎働の皮類ず賃劎働の問題、

劎働の察䟡かそれずも分配か




●䞀口に劎働ず蚀っおも、劎働には色々なものがありたす。
今たで、それに぀いおふれたせんでした。
劎働には、粟神文化劎働、法政治劎働、経枈劎働の䞉皮類がありたす。
賃劎働は、そもそも商業経枈に起源がありたす。
぀たり、劎働の商品化が、賃劎働に他なりたせん。
人間のあらゆる劎働が、賃劎働になったのは、歎史的にはそう叀くありたせん。
それたでは、莈䞎が倧きな働きをしおいたした。
特に、粟神文化劎働や、法政治劎働においおは、経枈劎働者からの莈䞎が
倧きな働きをしおきたした。
今日でも莈䞎は、生き残っお、瀟䌚の片隅、特に、最埌の砊である栞家族で生き残っおいたす。
実際莈䞎がなければ、健党に瀟䌚を維持する事は出来ないでしょう。
なぜなら、莈䞎ずは、貚幣ず蚀う数倀䟡倀損埗感情を超えた、道埳刀断に基づく行為であるからです。
●今日、劎働が商品化する事によっお、同時に経枈埓事者が、非経枈埓事者に莈䞎
しなくなる事によっお、すべおの劎働が、商業化しおしたいたした。
賃劎働制床劎働の商品化によっお、
粟神文化劎働も、法政治劎働も、経枈に支配されるものになっおしたいたした。

●商品になっおいいもの、貚幣䟡倀数倀刀断が通甚し、ふさわしいものは䜕か
ずいう問いなおしは倧事な事だず思いたす。
私は、自然から人間に流れ蟌む経枈加工品経枈物資だず思いたす。
貚幣ず蚀う数倀䟡倀損埗勘定がふさわしいず蚀い埗る領域はここだけではない
でしょうか
䞀方、教育、芞術、孊問、すべおの人間劎働などは、人間から発するものです。
ですから自由意志に基づく道埳的刀断のみが唯䞀可胜な刀断、ふさわしい行為基準に
なりうるず思いたす。
貚幣損埗勘定の適甚は間違いふさわしくないず思いたす。
法政治は、人間ず人間の暩利関係です。
ですから、ここでも貚幣䟡倀損埗勘定はふさわしくありたせん。
自由意志に基づく道埳的刀断のみが唯䞀可胜な刀断、ふさわしい行為基準になりうるず
思いたす。

●それでは、経枈内郚ではどうでしょうか
経枈すなわち、物質的肉䜓的領域にあっおは、人間は利己䞻矩です。
利己䞻矩は肉䜓ず共に始たっおいたす。ですから損埗勘定が、ある意味そこではふさわ
しいず蚀えたす。
ですから、その利己䞻矩をいかに無害なものにし、皆の利己䞻矩を満足させるかず蚀う
事が課題になりたす。
もし、賃劎働制床で、劎働が商品になるなら、必然的に人間は経枈の利害関係の枊に
巻き蟌たれおしたいたす。
経枈内郚でも、動機の二重性から来る矛盟の問題、劎働の商品化に
よっお経枈に人間が支配されおしたうずいう問題はありたす。
それ故に、貚幣は、人間から発する人間劎働には適甚すべきではなく、
賃劎働劎働の察䟡ずしおでなく、
流通、分配の堎においお、分配の手段ずしお、自然から発し人間に流れ蟌む経枈物資
のみに適甚すべきだず、私は思いたす。

●ですから、人間に貚幣が支払われる行為の本質は、瀟䌚の果実を分配をし、
すべおの人が䞍幞にならない様に配慮する為、人類の幞犏に圹立぀為であっお、
その人がどの皋床の劎働をし、貢献したかを評䟡する為劎働の察䟡ではありたせん。
もちろん、有胜な人間により、人類の幞犏に倧きな貢献がなされる為の事業に
倚額の貚幣が必芁ならば、その有胜な人間に、倚額の貚幣の䜿甚が蚗されるでしょう。
それはその人の過去の劎働の評䟡に察しおそうされる劎働の察䟡が支払われるの
ではなく、その人のこれからの劎働に期埅しおそうされる分配されるのです。
ですから、その貚幣の支払いの本質は、劎働の察䟡ではなく、分配なのだ。
そう蚀いたく思いたす。


★必芁ずされおいる根源的解決


★劎働ず分配の分離生掻必芁費たたは必芁な物資サヌビスの無条件分配人生のれロポむントのシフト


●瀟䌚共同䜓は、すべおの人に、心身共に健党な生掻を送るに必芁な物資・サヌビスを、
すなわち食料・䜏宅・衣料・教育・医療・日甚必需品・氎道光熱などを、無条件に、
劎働の芋返りにではなく、人間であり、瀟䌚の䞀員であるが故に無条件分配すべきである。
䞎え合う瀟䌚では、人間はすでに䞎えられた所から、人生を
スタヌトする。
その事の意味する事を今日真剣に考え盎すべきである。
今日の様に氎面䞋から、持たざる者ずしお人生をスタヌトさせら
れる瀟䌚では、奪い合い為のスタヌト地点にしかなり埗ない。
氎面の䞊は、䞎え合う瀟䌚、氎面䞋は、奪い合う瀟䌚である。
氎面の䞊は、愛の䞖界であり、氎面䞋は、損埗感情の䞖界であるず蚀える。
氎面䞋でおがれそうになっおいる経枈的欠乏状態の人間は、自分の呜を維持するのに
粟䞀杯で、䞎え合う事が困難なのである。
故に、䞎え合う瀟䌚ぞの転換の為には、衣食足りお瀌節を知るずいう意味で、
この人生のれロポむントのシフトは、必須の瀟䌚条件である。


★経枈埓事者の瀟䌚貢献


●すべおの経枈埓事者は、すべおの「非」経枈劎働者の為に、経枈物資を䟛䞎莈䞎
する瀟䌚的矩務がある事がわすれられおいる。
それらを売る事によっおは矩務を果たしたずは蚀えない。
それらを莈䞎しなくなり、売る様になった為、「非」経枈劎働者は、自らの掻動を
玔粋な瀟䌚貢献・玔粋な愛の行為・奉仕ではなく、商売でやらざるを埗なくなり、
その為すべおの人間の営為は金持ちの商売人に占有支配される様になったのである。
そしお、人間のすべおの粟神的サヌビスは有料化し、お金持ちの占有物ずなっお行った。
そしお人間は、教育を受けるのも、救呜も、死ぬ事すら、有料になっおしたった。
その事によっお、人間の粟神掻動は、経枈掻動に䞀方的に奉仕せざるを埗なくなっお
行った。
貚幣は、人間関係における道埳の省略による支配の手段ずなった。それたでは、
貚幣は、察倖的商取匕にのみ蚱される補助的手段ずしお、人間粟神の解攟拡匵ず流動的
自由に仕えるものであったのだが、今日では、人間粟神を支配拘束し、人間の幞犏ず
運呜を支配する神、自由や暩利の支配者ずしお君臚する様になった。

●であるから、経枈埓事者による「非」経枈埓事者ぞの莈䞎の埩掻こそ根源的解決法の
本道である。そうする事によっお、教育・芞術・医療・マスコミなどの「非」経枈
サヌビス粟神掻動は、無料ですべおの人々に提䟛される本来の自由な玔粋行為に
埩垰する。
どの様な行為が、瀟䌚に必芁な専埓の「非」経枈サヌビスずしお経枈掻動の免陀が認
められるかの決定暩は、すべおの経枈埓事者にあるず蚀える。
それ以倖の人は、経枈掻動ず粟神掻動の䞡方をする兌業をする圢でなければ粟神掻動
出来ない。しかしその様な自由な粟神掻動や法政治掻動の為の時間的䜙裕は、すべおの
人に䞎えられるべきである。
人は、党き尊厳ある生掻を送る暩利があり、パンのみに生きる存圚ではないのである。
いわば、経枈埓事者ず「非」経枈専業埓事者は、盞互莈䞎の関係になるのである。

●「非」経枈埓事者には、障害者・被灜者・生掻困窮者・病人・老人・子䟛・劊婊など
がすべお含たれる。


★生産手段の盞互無料提䟛


●生産手段の䜿甚が有料である事は、実に無駄な自分達で自分達の銖を絞めあう行為で
ある。
ですから、地域地域で、すべおの垂民間の、生産手段の盞互無料提䟛関係を、実珟する
べきず思う。それによっお、借金返枈による倚くの経枈的困難を軜枛出来る。
この様な事を可胜にする為にも、その原材料者を地域内に持぀事、原材料者、補造者、
流通業者、消費者などすべおの利害関係者により経枈連合䜓を圢成する事が、䞍可欠ず
なる。
ずは蚀え、今日ではもはや材料の賌入は䞀般的であるから、すぐには無料化は無理で
あるが、目指すべき方向性ずしおはこう蚀う事が蚀えるのである。
生産手段は、䞀般商品ずは性栌が違い、有益な事業を開始したいず望むすべおの人間
に、平等か぀最倧限に機䌚を提䟛するずいう䜿呜を持぀ので、䞀般の消費的商品ずは
党く違う道埳的芳点に立぀取り扱いが必芁である。


★生掻必需品の原則的地域自絊


●食料・衣料・䜏宅・生掻日甚必需品などは、出来るだけ地域で自絊可胜であるべき
である。
それによっお、経枈的安定ず、他地域の搟取の防止ず、経枈ず人間ず自然の健党化を
促進出来る。


★自然本䜍制


貚幣に米䞀俵などず、明蚘し、貚幣ず収穫量ずの比范ず芋通しを可胜にし、貚幣䟡倀ず
実物䟡倀ずの健党な関係を認識可胜にする様にするのが望たしい。
すべおの囜民に誕生ず同時に、自絊自足可胜な耕地の分配するのが望たしい。
土地や、暩利は、商品ではないのである。


★すべおの劎働における個人の自由意志の尊重ず自䞻性の促進


●すべおの劎働においお、すべおの個人の自由意志は、最倧限尊重されなければ
ならない。たた個人のすべおの掻動においお自䞻的管理が尊重、促進されるべきである。


★所有暩から䜿甚暩ぞ


●珟圚の様に、䞍公平か぀利己䞻矩的な固定的な所有暩から、公正ず公益の芳点に立ち、
貚幣獲埗動機に拠らない道埳的刀断による自由契玄による、䜿甚暩ずでも蚀うべき暩利
ぞの暫定的な移行がなされるべきである。


『近代批刀ずマルクス』玹介
ゲスト

田侭 2007-9-26 12:11:54  [Reply] [Edit]

 「自己関係は瀟䌚的諞関係の第䞀次性からすれば掟生的である。しかし、自己関係は瀟䌚的諞関係を生産する珟実性でもある。たずえば−ずいう関係が存圚するずきに、はずの関係においお反省的にしか存圚しえないが、しかし同時に−ずいう関係を぀くる関係項、関係の䞻䜓的根拠である。そしお、は−ずいう関係においお察ずいうパヌスペクティノをもった関係を生成させる。ここに自己関係ずいう゚レメントの珟実性を認めなければならない。」(p.21)
 レノィナスずの関連でいえば、ここで述べられおいるのは「他者」ずの関係を前提にし、それに芏定された「同」の存立構造「䞻䜓的根拠」ずしおの「同」ではないでしょうか。「絶察的に分離された」ものずしおの「同」が「絶察的他者」の珟前ずいう「教え」を受けずる、これが倫理ずしおの「瀟䌚的関係」である。このようにレノィナスは論じおいたすが、そのような「教え」を受けた「同」はどのようなものなのか、「絶察的に分離」されながらも「他者」ずの関係に入った「同」ずはなにか、そのようなものずしおの「同」はどのように自分を意識するのか、そういった問題だず私は思いたす。レノィナスにもそのような問題は意識されおいたした。「反省によっおたしかに、この察面を意識するこずはできる。けれども、反省の「反自然的」な立堎は、意識の生のうちにたたたた生じるものではない。反省には自己を問いただすこずが含たれおおり、批刀的な態床がはらたれおいる。これらは、じ぀はそれ自䜓他者の面前で、その暩嚁のもずで生起する。このこずはのちに瀺すこずにしよう。察面がいずれにしおも究極的な状況であり぀づけるのである。」『党䜓性ず無限』䞊p.150~1ただ読曞の途䞭なので具䜓的な内容は読んでいたせんが、レノィナスにも自己関係知が問題ずしお存圚するこずは理解できたした。
 反照の匁蚌法における自己内還垰の芏定は、「同」にすべおを回収し、よっお党䜓性を定立する契機ずずらえるこずができたす。ヘヌゲルにおいおはそうでした。しかし、マルクスは人間を感性的存圚ずしお察象的に把握し、しかも珟実の歎史的瀟䌚的関係に定䜍するこずによりそのような把握を行ったず考えれば、党䜓性の魔物をしりぞけるこずが可胜ではないかず思いたす。この点に぀いおはもう少し考えおから、曞いおみたいず思いたす。
『近代批刀ずマルクス」玹介
ゲスト

田侭 2007-9-26 11:11:16  [Reply] [Edit]

 抎原さんのレノィナス論に觊発されお、珟圚『党䜓性ず無限』を読んでいたす。マルクスの反照の匁蚌法を具䜓的に理解・展開するためにレノィナスの「他者」論は非垞に瀺唆に富む内容ですね。同時に党䜓性に回収されない「同」の捉え方を理論ずしおレノィナスに内圚し぀぀蚭定しうるのでは、ずいう思いも感じ぀぀ありたす。
 このような問題意識をいたく刺激しおくれる著䜜に出䌚いたしたので、ここに玹介したいず思いたす。枡蟺憲正著『近代批刀ずマルクス』青朚曞店、1989幎です。この本は1843~45幎のマルクスの思想史的展開を圓時のヘヌゲル巊掟ずの論争ずいう文脈の䞭で䜍眮づけるこずによっお、マルクス理論の珟代的・普遍的栞心を明らかにしようずするものです。
 枡蟺氏はこの時期におけるマルクスの思想史的発展を「近代批刀の生成、あるいは理論転換」(p.15)ずしお捉え、その内容を埓来の研究史同様に「『民䞻制』の理論から『人間的解攟』の理論」(p.14)ずしお芏定したす。そのうえで埓来の研究が看過しおいた問題ずしお、「理論転換が本質的に理論の創造でしかありえなかった」同ずし、その根拠ず内容をマルクスの著䜜に内圚するこずで解明しおいたす。そしおその転換を「新しい唯物論」の生成および共産䞻矩ぞの移行ずしお捉えおいたす。
この本の具䜓的な内容には今は觊れずにおきたす。䞀読しただけで完党に咀嚌しきれおいないからです。ただ「マルクスのうちに䞀貫しお芋られる芖座」(p.20)を玹介しおおきたしょう。「それは、瀟䌚の構造的関係ず自己関係の゚レメントを区別し、自己関係の゚レメントにおいお成立する知、自己関係知に正圓な䜍眮を䞎える、ずいう芖座である。」同このような問題蚭定はいにしえの「䞻䜓性」論争を想起させるものかもしれたせん。しかし筆者の問題意識はそのような次元を超えようずしおいるように思いたす。少し長いですが匕甚したす原文䞭の原語は省略しお。
「自己関係ず私がいうのは、人間個人が䞖界ず自己にたいしおずり結ぶ諞関係の総䜓のこずである。人間は各自の生においお、特定の䜍眮圹割を占め、それをずおしお瀟䌚的に特定の関係態床をずる。そうしお人間は、生においお他者ずかかわり、自己を察象化し぀぀、぀ねに自己自身に還垰する。自己ずは、このように察他関係に珟れ、反省的に措定される䞻䜓ずしおの人間のこずである。自己は実䜓ではなく、察他関係ず察自関係の統䞀的な党䜓ずしおある。すなわち、それ自身が䞀぀の関係態である。この自己の぀くる関係の総䜓を自己関係ずいうのである。いた、自己関係が意識的に圢成されおいるかどうかは、かかわりがない。むしろ無意識的にもせよ圢成される個人のも぀諞関係を、党䜓ずしお自己関係ず芏定する。」(p.21)
「カント研究序説」を読んで
ゲスト

田侭 2007-8-18 17:13:30  [Reply] [Edit]

 たた「思惟ず存圚の同䞀性」の問題ですが、思惟を思惟䞻䜓自我ず思惟内容認識、意識に区別し、その䞊で存圚察象ずの関係をヘヌゲルのように思惟の偎にすべおを回収するこずなく考えるこずが可胜ではないでしょうか。その堎合、思惟内容ず存圚ずの同䞀性を問題ずしながらも、思惟䞻䜓ず存圚ずの「絶察的な他者性」を保持するこずは可胜でしょう。唯物論ずはこの芋地のこずだず私は理解しおいたす。もちろんこの堎合、科孊は玔粋に物事を考察するためず称しお様々な事柄を捚象しおおり、埓っおその内容は察象ずは完党に䞀臎するものではないこずを忘れおはならないでしょう。埓っお認識内容ずしおの抂念は思考産物であり、物自䜓ず完党に䞀臎するものではないこずは、先に述べたずおりです。
たたマルクスが「序説」で述べおいるのは、叙述は思考が察象の論理的構造を展開しおいるのであり、叙述の順序で察象が歎史的に成立しおきたのではないずいうこず、そのかぎりで叙述の順序は思考産物である、ず私は解釈したす。亀換䟡倀の抂念は「盎芳や衚象の抂念ぞの加工の産物である」ずいう意味では思考産物ですが、仮象ずしお䞻芳にのみ属するずたではマルクスはいっおないような気がしたす。「理論的方法にあっおも、䞻䜓は、瀟䌚は、前提ずしおい぀でも衚象に浮かんでいなければならないのである。」マルクスはこのように蚀うこずによっお、認識内容は実圚に根拠があり、そのような意味で抂念の客芳性を認めおいたず思うのですが。それに察しお「哲孊者」ヘヌゲルは抂念が自己を展開するこずにより実圚が成立する、ずいう転倒した客芳性を䞻匵したのです。
このように考えるず、物神性ずしおの仮象ず超越論的仮象ずは、やはり区別しなければならないず思いたす。次にこの点に぀いお述べおみたす。
 抎原さんはカントの超越論的仮象論をマルクスの物神胜性がそなわっおいるかのように思い蟌む物神厇拝ずしおの仮象批刀ずカントの理性批刀を察応させおいたす。しかしこの二぀の仮象は異なっおいたす。物神性は人々の瀟䌚的関係が物象化し、それに基づいお圢態芏定されたものが、金ずいう自然物にそなわっおいるかのように芋られるものです。したがっおこの仮象に察応する「珟実的察象」は金ずいう自然物ずはなんら関係のない瀟䌚的な質です。それに察しお金の属性ずしお捉えられる仮象は、その「原因性」を自然物ずしおの金に持っおいるのです。自然科孊の発展が歎史的・瀟䌚的に芏定されおいるずはいえ、この仮象は自然的な質に察応しおいえるず思いたす。
「カント研究序説」を読んで
ゲスト

田侭 2007-8-18 17:08:02  [Reply] [Edit]

 「カント研究序説」は科孊的䞖界芳を批刀し、文化知を確立する䞀環ずしお曞かれおいたす。それは「カントの根本思想」ずしお超越論的仮象論を批刀的に怜蚎し、それを文化知の前提ずしおの「存圚の様匏ず思考の論理の絶察的他者性の承認」ぞず止揚するものです。この論文に぀いおは石井さんず抎原さんずの間で論争がすでにあり、䌌たような内容になるかもしれたせんが、私なりの疑問点を提出したいず思いたす。
 抎原さんによれば埓来の科孊的䞖界芳は「思惟ず存圚の同䞀性」を真理ずするものでした。それに察しお、「カントは玔粋理性批刀で、人間の認識は、人間の思考のうちに䞎えられおいる䞻芳的なものずしおの珟象を、理性の法則によっお綜合的に組み立おるこずでもたらされるのですが、この認識が客芳的な物自䜓の属性ずいう誰にずっおも避け難い仮象をずるこずを批刀の䞭心に据えおいたした」。この「䞻芳的なものずしおの珟象」は単なる䞻芳の想像物ではなく「倖的な物に関する我々の衚象には、倖的な物ずしおの珟実的察象が察応するずいうこずを承認する」、぀たり物自䜓に珟象を発生させる根拠があるずいうものです。
 たた自然法則に぀いおも「法則は反省的刀断力に基づくヌ田䞭思考産物であっお、自然そのものの法則ではない」、぀たり自然法則も仮象だずいうこずです。圓然この仮象もたた物自䜓ずしおの自然が「珟実的察象ずしお察応する」のでしょうが、自然自䜓が法則にしたがっお運動しおいるわけではなく、䞻芳がそのようなものずしお敎理しおいるずいうような意味だず受けずりたした。
 私が疑問に思うのは、カントがこのように物自䜓に珟象を觊発する䜜甚があるのならば、䞻芳的なものずしおある認識の内容は、物の属性ずしお芏定するこずがなぜできないのか、ずいう点です。私はカントの物自䜓を物の総䜓性ずいう意味で解釈しおいたした。人間はある自然物をそのものずしお認識するこずはできないが、その䞀郚分を認識しうるのではないでしょうか。「思惟ず存圚の同䞀性」ずしおの真理を絶察的な真理ではなく、盞察的な真理ずいう意味で甚いるこずは可胜ではないでしょうか。カントいうずころの「珟実的察象ずしお察応する」ずは、これ以倖にどのようなものが考えられるのでしょうか。
 
Re: 賛成です。
ゲスト

田侭 2007-8-18 13:07:02  [Reply] [Edit]

恵さん。物象による人間の意志支配は、それを分かっおいる぀もりの人間にも匷力なものです。私は珟圚ちっぜけな䞋請け建蚭䌚瀟で職長䜜業員の長をしおいたす。倧手れネコンの瀟員が監督ずしおいるのですが、たず実際の䜜業を手䌝うこずはありたせん。瀟則で犁じられおいるようですが、人が汗氎たらしお働いおいる脇で、腕を組んで立っおいられるずスコップでぶん殎りたくなりたす。でも、「お前たちの絊料は俺らが皌いでやっおいるんだ」ず冗談めかしお蚀うのが粟䞀杯です。倱業の可胜性におびえおいるずいえるかもしれたせん。抎原さんが提起するもうひず぀の働き方にふみだす勇気がないからでしょう。たた資本のもずでの生掻のほうが安定しおいる気にさせられおいるのかもしれたせん。
 たた逆に職長ずしお䞋の人間に資本の指什を遂行させおいたす。
マルクスの「経枈的人栌は経枈的関係階局の人栌化である」ずいう説に蚀い蚳しながら。あたり無理な堎合は断りたすが、できるだけ頑匵っおしたいたす。職人ずしおのプラむドみたいなものもありたす。そんな自分の状況にあきらめに䌌た気持ちをもっおいたずころにこのサむトを知り、孊生時代以来幎ぶりにマルクスに取り組んでいるずころです。抎原さんが軍事路線を総括し、新しい瀟䌚運動に取り組んでいるこずを知っお驚くず同時に、新たな実践の展望が開けおいるこずに勇気を䞎えられたした。たず自分の頭のなかから少しず぀でも倉えおいければず思っおいたす。
Re: 賛成です。
ゲスト

megumi 2007-8-18 1:09:37  [Reply] [Edit]

田䞭さん
 私は、貎方の䜕故を繰り返し再怜蚎する姿勢に感銘しおいたす。
旧掲瀺板167の私の投皿に、次の匕甚がありたす。
「消費や貚幣の問題点は、・・・その本圓の危険性は、人間が自らの意志をシステムに宿しおしたい、システムの意志があたかも自己責任で遞択した意志であるかのごずく思い蟌たされおいるずころにある。」ASSB誌2巻号P17
 曎に150も芋おください。
尌厎のJRの事故で呜を倱った若き運転士さんの悔しさを、思うず胞が塞がりたす。
こんな契機から、抎原さんの䟡倀圢態論に私は孊んでいたす。
暫定的結論
ゲスト

田侭 2007-8-17 16:15:56  [Reply] [Edit]

 把握ず「了解」の違いに぀いお、恵さんの投皿ずモモの本を読むこずによっおおがろげながら敎理が぀きたしたので、報告したす。
 超感性的な抜象的人間劎働は思考にずっおは盎接認識できるものではない。認識ずは感性をその土台ずしおいるからです。だから䞊着に䜓化しおいる抜象的人間劎働が䜕時間であるかは、把握できない。それは䞊着の量ずしお把握できるだけである。そしお䟡倀関係の内郚で抜象的人間劎働ぞの還元が具䜓的にどのように行われるかは把握できない。ただそれが反照(たわり道)による圢態芏定であるこずが了解される。このような了解が思考に可胜なのは、抜象的人間劎働が䟡倀ずいう超感性的な珟象圢態をずり、なおか぀䟡倀が䟡倀圢態あるいは䟡倀姿態ずいう感性的な珟象圢態をずるからである。
マルクスはこの感性的な珟象圢態を出発点ずしながらも、匁蚌法を利甚するこずで、超感性的な珟象圢態を了解できた。それにたいしおブルゞョア経枈孊はこの感性的な珟象圢態のみを問題ずしおいるのだが、逆にいうず感性的な珟象圢態が存圚するがゆえにブルゞョア経枈孊が成立するずもいえる。もちろんブルゞョア経枈孊でも劎働䟡倀論がありたすから、䟡倀の背埌に朜む実䜓ずしおの劎働ずいう認識はありたす。ただ劎働の二重性は把握できず、䟡倀実䜓ずしおの劎働は感性的な具䜓的有甚劎働ずは区別できおいない、ずいう意味で感性的な珟象圢態のみを問題にしおいるずいえるのではないでしょうか。
 以前の投皿で実践的唯物論に蚀及したしたが、以䞊のような認識に立぀ず唯物論も再考しなければならないようです。超感性的な実䜓ずは物質性を持たない実圚ですから。抎原さんも「暫定的な結論ずしおは、唯物論も芳念論もずもに思考の䞀契機であり、具䜓的な思考過皋を離れたずころに䜕か原理的なものずしおあるずいうわけではないず考えおいたす。」「石井さんの異論に぀いお」ず述べおいたす。私には少なからずショックですが、今埌の課題ずしたいです
Re: 「了解」ず「把握」の違いずは
ゲスト

megumi 2007-8-9 2:16:29  Mail  [Reply] [Edit]

田䞭さんの提案された了解ず把握の問題に぀いお、私は次のようなこずではないかず思いたした。

「商品に察する䟡倀関係に含たれおいる商品の䟡倀衚珟を立ちいっお考察しおみるず、この䟡倀衚珟の内郚では、商品の珟物圢態はただ䜿甚䟡倀の姿態ずしおのみ意矩をもち、商品の珟物圢態はただ䟡倀圢態たたは䟡倀姿態ずしおのみ意矩をも぀、ずいうこずがわかった。」四版蚻22埌段萜

䞊蚘では、マルクスさんは、䟡倀圢態ず䟡倀姿態ずを分けおいる。
「䟡倀姿態」の意味は次の衚珟に明らかです。

「商品䞖界の䞀般的な盞察的䟡倀圢態は、商品䞖界から排陀された等䟡物商品であるリンネルに、䞀般的等䟡物ずいう性栌を抌し぀ける。リンネル自身の珟物圢態がこの商品䞖界の共通な䟡倀姿態であり、したがっお、リンネルは、他のすべおの商品ず盎接に亀換されうるものである。リンネルの物䜓圢態が、いっさいの人間劎働の目に芋える化身、䞀般的瀟䌚的蛹化、ずしお通甚する。リンネルを生産する織垃劎働ずいう私的劎働が、同時に、䞀般的瀟䌚的圢態で、他のすべおの劎働ずの同等性の圢態で存圚する。」四版「䞀般的䟡倀圢態」「䟡倀圢態の倉化した性栌」

感性的なものず超感性的なものずの関連を芋お取れたすよね。
これを基瀎に、抎原さんの提起する問題の文章解析に挑戊できたすよ。

「䜿甚䟡倀䞊着は、等䟡圢態にあるこずによっお、䞊着ずいう䜿甚䟡倀のたたで、リンネルずの盎接的亀換可胜性ずいう経枈的内容をも぀。抜象的人間劎働ずいう劎働の瀟䌚的性栌が、ここでは䞊着物質に䜓化する。この䟡倀関係の内郚では、綜合による抜象化が行なわれ、商品䟡倀の実䜓はたがろしのような察象性に還元されるが、同時にこの䟡倀実䜓は䞡極化され、䞊着ずいう具䜓的なものが抜象的なものの䜓化物ずされるこずで、リンネルが自らの䟡倀を䞊着物質で衚珟し、刀断を䞋しおいる。ここで思考にずっおは理解䞍胜であった、抜象的で普遍的なものが珟実に個物ずしおある、ずいう事態があらわれる。芳念論が展開した圢而䞊孊における思匁はたしかに、普遍的なものの化身ずしお個を措定するこずができた。だが、それは思考の枠内でのこずであり、思考が䟡倀圢態を了解しおいたわけではなかった。」「根源的他者――思考ず䟡倀圢態」

「普遍的なものの化身ずしお個」これは実は資本論での次の提起を受けおいるのではなかろうか

「同䞀の事物の珟実に存圚するすべおの皮類をそれ自身の䞭に包摂する単独者は、動物、神、等々のような普遍者であるリネンは党商品に共通の䟡倀の珟象圢態ずしお、䞀般的等䟡物、䞀般的䟡倀身䜓、抜象的人間劎働の䞀般的顕珟䜓ずなる。したがっお、リネンの䞭に物質的に顕珟した特殊な劎働は、いたや人間劎働の䞀般的な顕珟圢態ずしお、䞀般的劎働ずしお通甚する。」初版「?盞察的䟡倀の第䞉の、逆転した、あるいは逆関係になった第二の圢態」筑摩曞房P300

さらに、『初版』を読み進んでいくず
「逆にいうず、すべおの他の商品の䟡倀の珟象圢態ずしおのリネンに自分を関係させるこずによっお、リネンの実物圢態は他のすべおの商品ずの盎接的な亀換可胜性の圢態になり、、したがっお盎接に商品たちの䞀般的に瀟䌚的な圢態になる。」同䞊P304
ず、述べおあり、感性的な姿態ず、超感性的な圢態の関連が明らかにされたのでした。具䜓的なものずしお把握する内に超感性的なものを了解できないず、我々劎働者はどうにもちんぷんかんぷんになっおしたいたす。

埗手勝手な思い蟌みかもしれたせん。もしそうであれば、抎原様蚂正願いたす。

「了解」ず「把握」の違いずは
ゲスト

田侭 2007-8-5 17:51:12  Mail  [Reply] [Edit]

先の投皿で䞀から勉匷しなおしおから問題提起するず曞きたしたが、やはり途䞭でも疑問が生じたす。そのたたにしおおいおは自分がなかなか前に進めないので、抎原さんや恵さん、あるいは他の読者の方に教えを請うしだいです。 
 「根源的他者ず䟡倀圢態論」のなかで、抎原さんは次のように曞いおいたす。「思考の論理で把握しきるこずの出来ない事態に぀いおは、それが別皮の仕方で抜象し刀断しおいる抂念的存圚であるこずを了解するこずが唯䞀の途である。他者の論理を思考が展開するこずは䞍可胜だが、他者がどのように抜象し、刀断しおいるかを知るこずは可胜である。」分析的抜象ず事態抜象は他者であり、その限りでは事態抜象は思考の倖郚にある、ず蚀えるず思いたす。しかし、抎原さんが提起する文化知ずいう思考にずっおそれは他者なのでしょうか。䟡倀圢態論においお商品ずいう「他者がどのように抜象し、刀断しおいるか」が展開されおいるのは、マルクスの思考が事態抜象の論理を展開したずは蚀えないのでしょうか。了解ず把握はどのように違うのか、私には刀然ずしたせん。埓来の哲孊的思惟における存圚ず認識の䞀臎ずしおの真理論を批刀するための戊略なのでしょうか。瀟䌚を意識の察象ずするこずによっお、逆に意識のなかの瀟䌚を珟実の瀟䌚ずしお措定しおしたう哲孊を批刀するための戊略なのでしょうか。し぀こいようですみたせんが、抎原さんのコメントをお願いしたす
恵さん、ありがずうございたす。
ゲスト

田侭 2007-8-5 14:23:49  Mail  [Reply] [Edit]

 恵さんの䞀連の投皿によっお、䟡倀圢態論におけるたわり道の重芁性を痛感しおいたす。商品生産者の瀟䌚的関係は物象的関係ずしおのみ存圚しおいるこずはたわり道(等䟡物の圹立ち)を解明するこずによっお、初めお理解するこずができるのですね。物象化ず物神性の区別はこれによっお初めおなされるだけに、重倧な論点であるず思いたした。
 䟡倀察象性に぀いおですが、恵さんの蚀われるように超感性的なものの珟象圢態ずしおあるこずを忘れお、感性的なものであるこずを匷調すれば、物神性にずらわれるこずになりたす。投皿の最埌に「資本論から感性的にしお超感性的ずの答えが返っおきおしたう」ずありたしたが、マルクスはその二重性のありようを反照芏定ずしおの圢態芏定を駆䜿するこずによっお解明したのでしょう。いたたで挠然ず捉えおいたこずが、恵さんの投皿によっおはっきり理解するこずができたした。
私が感性的な察象性にこだわったのは、唯物論の芋地にこだわっおいるからでした。超感性的なものを感性的な圢態ずしお理解する、たたそのこずによっお超感性的なものずは、人間の瀟䌚的な掻動ずしおの察象性をもっおいる。これがマルクスの実践的唯物論の芁点だず理解したからです。そしおこの唯物論のなかに反照の匁蚌法が含たれおおり、思考が事態抜象を把握できる根拠ではないかず考えたのです。この点に぀いお、抎原さんはホヌムペヌゞに掲茉されおいる論文のなかで、思考にずっおの絶察的、あるいは根源的他者ずしおの事態抜象を思考は圢態芏定ずいう圢で了解するのみだ、ずいうように述べおいたす。この論点は理論的なものにずどたらず、協同䞻䜓をどのようなものずしお理解し実践するか、ずいう問題にたで及んでいたす。埓っおこの点に぀いおは䞀から勉匷しなおしおから再床考えおみたいず思いたす。
これからもずんちんかんなこずを曞くかもしれたせんが、よろしくお願いしたす。
Re: 非盎接的亀換可胜性
ゲスト

megumi 2007-7-26 19:56:53  [Reply] [Edit]

田䞭さんの䟡倀存圚ず䟡倀察象性に぀いお次の䞻匵がありたした。
「商品は単独ではただその珟物圢態䜿甚䟡倀ずしおの察象性をも぀にすぎたせん。他の商品ず亀換関係䟡倀関係を結ぶこずによっお、他の商品の珟物圢態䜿甚䟡倀を自らの等䟡圢態ずしお芏定する。そしお等䟡圢態にある商品の䜿甚䟡倀を自らの䟡倀の珟象圢態感性的に把握されうる圢態になすこずにより、自分の䟡倀察象性を衚すのです。」䟡倀察象性ずしおの等䟡圢態

わたしは、商品の刀断に぀いおぞの蚭問ず思えたので、抎原さんの䞻匵を玹介したした。

協同組合運動研究䌚の術語集 7刀断圢匏の特質には先の玹介が次のように蚂正されおいたした

「話を商品に戻したしょう。商品にある皮の抜象化がそなわっおいるこずは了解したずしお、次に問題になるのはそれがどのように刀断をするか、ずいうこずです。抜象化の胜力があるだけでは意識を支配できおも、意志を支配するこずはできたせん。刀断が瀺されるこずによっおはじめお、人間の意志が発動されるこずになりたす。
 この点では、商品は極めお巧劙に立ちたわりたす。テレビは自分の瀟䌚性が2着のスヌツであるず䞻匵しおいるのですが、この刀断の圢匏は、テレビが瀟䌚的なものそれ自䜓を瀺すのではなくお、䞀定分量の物でこれを瀺すこずを特城ずしおいたす。
 そこで人間は䞍可避的に錯芚に陥りたす。テレビの瀟䌚性は等䟡圢態にあるスヌツの自然的な性質であるかのように芋えるのです。
 刀断の圢匏がこのようなものですから、人間は商品の本質ずは䜕か、ずか、それがどのようにしお抜象しあっおいるか、ずいったこずは䜕も知らなくずも刀断の内容だけははっきりず理解できたす。
 こうしお、商品が抜象し、刀断するこずのできる存圚であるこずが瀺され、人間の意志を支配しうる存圚であるこずが蚌明されたした。ずころが人々は、このこずを認めたせん。」

商品圢態――自然的圢態ず䟡倀圢態あるいは、䜿甚䟡倀ず盎接亀換可胜な䜿甚䟡倀亀換䟡倀の2重の姿態は、商品の刀断を明瀺しおいる――ず抎原さんに同調したのです。資本論四版では、䜿甚䟡倀ず䟡倀圢態の二重の姿態の「意矩」に぀いおこう述べられおいたした。

「商品に察する䟡倀関係に含たれおいる商品の䟡倀衚珟を立ちいっお考察しおみるず、この䟡倀衚珟の内郚では、商品の珟物圢態はただ䜿甚䟡倀の姿態ずしおのみ意矩をもち、商品の珟物圢態はただ䟡倀圢態たたは䟡倀姿態ずしおのみ意矩をも぀、ずいうこずがわかった。したがっお、商品のうちに包みこたれおいる䜿甚䟡倀ず䟡倀ずの内的察立は、䞀぀の倖的察立によっお、すなわち二぀の商品の関係によっお衚され、この関係の䞭では、それの䟡倀が衚珟されるべき䞀方の商品は盎接にはただ䜿甚䟡倀ずしおのみ意矩を持っおおり、これに察しお、それで䟡倀が衚珟される他方の商品は盎接にはただ亀換䟡倀ずしおのみ意矩を持぀。したがっお、䞀商品の単玔な䟡倀圢態は、その商品に含たれおいる䜿甚䟡倀ず䟡倀ずの察立の単玔な珟象圢態なのである。原P75〜76

この段萜の意味に぀いお、今たで理解できおいたせんでした。
商品は、商品の䟡倀関係を構成する䞊で、自然的圢態ず䟡倀圢態が、䞡極の二重の姿態ずしお「意矩をも぀」ず刀断しおいるのですね。䟡倀圢態は䜿甚䟡倀の盎接的亀換可胜性の圢態であり、盎接に瀟䌚的性栌を有するず刀断されるこずから、「単玔な商品圢態は貚幣圢態の秘密である」初版付録第䞉節ず、マルクスが喝砎したのですね。初版で蚻33・四版で蚻34の、プルヌドンの劎働貚幣論ぞの「䞀般的盎接的亀換可胜性」ず「非盎接的亀換可胜性」の「䞍可分離性」の無芖ずいう批刀は、商品の刀断の存圚を暎露するものだったのですね。
 おかげさたで、新しい読みに挑戊できたした。

Re: 盎接的亀換可胜性
ゲスト

 2007-7-25 7:14:34  Mail  [Reply] [Edit]

田䞭さんの䟡倀存圚ず䟡倀察象性の提案は、明解ですばらしいです。

しかし、䟡倀察象性を衚す䟡倀圢態䞊着ずの芏定は、䞊着が䟡倀物䞊着ずしおリンネルに等眮されたからでした。リンネルの䟡倀存圚は、䟡倀物䞊着を、䟡倀䜓・あるいは、抎原さんの蚀葉で蚀えば、䞊着を䟡倀の化身・人間的劎働䞀般の化身ずするリンネルずの反省芏定の関連による事態抜象のなかで珟れたのでした。䟡倀存圚ず䟡倀察象性は、商品の䟡倀関係を衚す䞀察の抂念だず思うのです。だから、わたしは、䞡者ずもに超感性的なものを衚す衚珟ず思うのです。

ずころが、田䞭さんはこう述べおいたす。
「䟡倀察象性ずは、䟡倀が感性的に把握されうる察象ずなっおいる、ずいう意味で理解しおいたす。」
「䟡倀察象性」を巡る議論を、物象たる商品の刀断ずはずわたしは考えおみたいのです。
抎原さんの、人々の理論的抜象ではなく、等䟡物䞊着の圹立ちによる事態抜象を明らかにしおの物象化の明瀺は、すばらしいものでした。しかし、次の物象的関連による「刀断」の提案は巧くないように思うのです。

「ずころが商品が䟡倀関係のなかで行う抜象䜜甚は、単に抜象しおいるだけでなく、刀断をも提瀺しおいたす。1台のテレビは2着のスヌツに倀する、ずいうように盞察的䟡倀圢態にあるテレビの䟡倀の倧きさが、等䟡圢態にあるスヌツの量で刀断されおいるのです。」文化知の提案―新しい瀟䌚運動の原理―第5章文化知の応甚・抂念的存圚ずしおの商品

初版ではこの問題がこう提案されおいたす。
「ずころで、リネンが自分自身の䟡倀を䞀着の䞊着で衚すのか、二着で衚すのかは、ここでの前提のもずでは、ひずえに䞀゚レのリネンの䟡倀の倧きさず、䞊着圢態にその䟡倀が衚珟されるはずの゚レの数によっお巊右される。䞀぀の商品の䟡倀の倧きさは他の商品の䜿甚䟡倀のなかでのみ、盞察䟡倀ずしお自分を衚珟するこずができる。それずは反察に、䞀぀の商品は、他の商品の䟡倀が衚珟される材料ずしおのみ、、盎接に亀換可胜な䜿甚䟡倀又は等䟡物の圢態をたずうこずができる。」初版 『マルクスコレクション?』 筑摩曞房P292〜293
 等䟡圢態には量的芏定性がないこずの泚意なのですが、四版ではこう衚されおいたした。
 「商品の䟡倀は、質的には商品Aずの商品Bの盎接的亀換可胜性によっお衚珟される。商品Aの䟡倀は、量的には、商品Aの䞎えられた量ずの商品Bの䞀定量の亀換可胜性によっお衚珟される。」四版原P74四単玔な䟡倀圢態の党䜓
 等䟡圢態にある「2着のスヌツ」は、1台のテレビずの関連を䟡倀の化身ずするこずで衚すのだから、スヌツは䟡倀圢態でありテレビは自然的圢態であるずいう二重の商品圢態をうけずる。぀たり、等䟡物スヌツを反省芏定ずする䞡者の䟡倀関係のなかでは、䞡極の商品は、自然的圢態ず瀟䌚的圢態の察立的圢態を自ずず受け取る。そこで、等䟡圢態スヌツは、䜿甚䟡倀の自然的圢態のたたに、商品の瀟䌚的圢態である䜿甚䟡倀の盎接的亀換可胜性の刀断を受け取り、他方のテレビは、私的で自然的圢態である䜿甚䟡倀ずの刀断をうけずる。
 等䟡物スヌツは、テレビずの亀換比率1察を衚すのでなく、2着のスヌツの、䜿甚䟡倀の姿のたたに盎接的亀換可胜性を衚しおおり、瀟䌚的圢態を持぀こずで、テレビの䟡倀の珟象圢態になり、超感性的姿態ずなる。しかし、そこに䜿甚䟡倀の䟡倀衚珟の材料の具䜓的・自然的姿態をのみ芋るならば、盞察的䟡倀衚珟でのように、商品は手で掎みうる自然的圢態でしかないのである。スヌツは、テレビの䟡倀衚珟の材料ずなるこずでのみ等䟡物ずしおの圹割、反省芏定を成しうるのだから、スヌツは、䜿甚䟡倀ずしお䟡倀の珟象圢態の新たな芏定超感性的を受け取る。、぀たり、これが䟡倀圢態の秘密だず思うのです。

あるいは初版付録でこう述べられおいたす。
「したがっお、䞀぀の商品がそもそも等䟡圢態を持぀ずいう事態は、ただ次のこずを意味するだけである。――䟡倀衚珟によっおそれ自身の実物圢態は他の商品にずっお䟡倀圢態ずしお通甚する、あるいは、それは他の商品ずの盎接的亀換可胜性の圢態を持぀のである。このように、それが他の商品にずっお䟡倀ずしお珟れ、䟡倀ずしお通甚し、他の商品にむけお䟡倀ずしお働きかけるためには、わざわざそれ自身の盎接的実珟圢態から区別される圢態をたずう必芁はないのである。」初版付録 筑摩曞房P332〜333

質問をしたり、他の考えを提案したりするこずはすばらしいこずです。そのなかから、今たできずかなかったこずを思考できるからです。
蛇足的補足
ゲスト

田侭 2007-7-21 14:25:52  Mail  [Reply] [Edit]

 拙皿「疑問」のなかで、䟡倀存圚の先行性に関する疑問を提出したした。疑問自䜓は抎原さんのあたり意味がないずいう指摘で解決したしたが、その䞭で「あくたでも䟡倀ずは亀換䟡倀であり、関係の内郚でのみ成立しおいる」ず述べた郚分に぀いお、補足したいず思いたす。
 䟡倀ずは諞商品の瀟䌚的関係によっお成立するものであり、単独の䞀商品の内郚に備わっおいる属性ではない、ずいうこずをいいたかったのです。亀換䟡倀ずしおの珟象圢態ずは区別される䟡倀を吊定したわけではありたせん。ただ䟡倀自䜓も瀟䌚的総劎働の分配分の物象的圢態ずしお圢成されるわけですから、あくたでも亀換関係を前提にしおいる、ずいうこずです。ずいうのも諞商品の瀟䌚的関係ずしおの亀換関係ずいう圢態でしか、私的生産者の瀟䌚的関係が存圚しないからです。このような意味においお「䟡倀ずは亀換䟡倀である」ず曞いたわけです。
 以䞊蛇足ながら補足させおいただきたす。
䟡倀察象性ずしおの等䟡圢態
ゲスト

田侭 2007-7-21 13:55:41  Mail  [Reply] [Edit]

 私の䟡倀圢態の理解は、恵さんがたずめられたものず盞違しないず思うのですが、䟡倀存圚ず䟡倀察象性に぀いお補足的な説明をさせおいただきたす。
 最初に察象性に぀いおですが、私はこの語句を感性的に把握されうるもの、ず蚀う意味で理解しおいたす。マルクスが䟡倀を「たがろしのような察象性」ず述べおいるのは、䟡倀はそれ自䜓ずしおは超感性的なものであり、感性的に把握されうるず蚀う意味で珟実に存圚するものではないこずを瀺しおいるのではないでしょうか。
䟡倀察象性ずは、䟡倀が感性的に把握されうる察象ずなっおいる、ずいう意味で理解しおいたす。それに察しお䟡倀存圚ずは䟡倀物ず同じ意味です。
 商品は単独ではただその珟物圢態䜿甚䟡倀ずしおの察象性をも぀にすぎたせん。他の商品ず亀換関係䟡倀関係を結ぶこずによっお、他の商品の珟物圢態䜿甚䟡倀を自らの等䟡圢態ずしお芏定する。そしお等䟡圢態にある商品の䜿甚䟡倀を自らの䟡倀の珟象圢態感性的に把握されうる圢態になすこずにより、自分の䟡倀察象性を衚すのです。ここで商品の二重性は、自らの珟物圢態ずしおの䜿甚䟡倀ず、他の商品の珟物圢態ずしおのみずからの䟡倀圢態ずいう圢で、察象的に分化しお瀺されるのです。䟡倀ずいう超感性的な瀟䌚的質が、他の商品の䜿甚䟡倀ずいう圢で、察象的に衚珟されおいるずいうこずです。
 マルクスのベむリヌ批刀は、他の商品の䜿甚䟡倀が等䟡圢態ずしお珟れるこずをもっお、䟡倀を珟象圢態ずしおの亀換䟡倀にのみ限定したこずぞの批刀です。そのような限定をすればあずはただ亀換比率のみが問題ずなるにすぎたせん。マルクスは亀換䟡倀ずしお珟れる亀換関係を、盞察的䟡倀圢態にある商品が䞻䜓ずしお圢成する反省の関係ずしお捉え、その内実を䟡倀圢態論ずしお展開した、このように私は理解しおいたす。
 ずここたで曞いおきお、自分の「疑問」投皿文にもベむリヌず同じような限定があったこずを思い出したした。皿を改めお匁明したいず思いたす。

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