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 ホヌムペヌゞを開いお1幎以䞊経過したした。そしおやっず議論が起きおきおいたす。共産䞻矩をめぐる論争に぀いおは、共産䞻矩フォヌラムで玹介しおいたすが、それ以倖にもホヌムペヌゞの諞論文に぀いおの批刀なども寄せられるようになりたした。投皿論文は、「論争」のペヌゞに掲茉しおいたす。掲瀺板は1000字以内の曞き蟌み甚ですので、よろしくお願いしたす。

1: è¡šã•ã‚“の『情況』連茉論文の告知(1)   2: ä¿¡ç”šè³‡æœ¬ãšçŸå®Ÿè³‡æœ¬ïŒˆïŒ‘田䞭䞀匘(3)   3: ã‚œã‚·ãƒ¥ãƒŒãƒ«ã€Žäž€èˆ¬èš€èªžå­Šç¬¬äž€å›žè¬›çŸ©ã€ç™ºå£²(3)   4: ã€Œç™ºæƒ³ã®è»¢æ›ã€ã€€ãƒ¡ã‚°ãƒŸ(1)   5: ã€Œäž–界恐慌分析のための原理」バラキン雑蚘を読んで 田䞭䞀匘(8)   6: éžç‰©è³ªçš„劎働ず䟡倀法則  田䞭䞀匘(1)   7: ç”°äž­äž€åŒ˜ さんからのお問い合わせ(2)   8: åœ“分曞き蟌みできたせん(1)   9: å­Šã³ãŸã„(2)   10: ãŠä¹…しぶりです、旧ハンドル「川魚」の、臚倏ず申したす。(1)   11: ã‚¢ãƒŠãƒªãƒ†ã‚£ã‚«ãƒ«ãƒ»ãƒžãƒ«ã‚­ã‚·ã‚ºãƒ ã«ã€ã„お(6)   12: èŠ‹è‹Šã—いですが(1)   13: ïŒ¡ïŒ³ïŒ³ïŒ¢ç›®æ¬¡ïŒˆåŸ©æŽ»ïŒ‰(1)   14: è³ƒåŠŽåƒãšã¯äœ•ã‹ïŒˆãã®äž€ïŒ‰æ£®çœŸæŸ„埩掻(1)   15: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論10(3)   16: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論(1)   17: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論補足(1)   18: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論(1)   19: ã‚る映画を芋お(1)   20: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論(1)   21: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論(1)   22: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論(1)   23: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論(1)   24: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論(1)   25: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論―その䞀(3)   26: åœ“分冷华期間、理想に぀いお(1)   27: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論―その二(1)   28: ã“れから䞍定期連茉ずいうかたちで商品論解釈を投皿したす(1)   29: åŠŽåƒãšåˆ†é…ã®åˆ†é›¢ã«ã€ã„お(3)   30: å°æŸ€å‹åŸ³æ°ã®ïŒœã‚¢ãƒŠãƒªãƒ†ã‚£ã‚«ãƒ«ãƒ»ãƒžãƒ«ã‚­ã‚·ã‚ºãƒ æ‰¹åˆ€ïŒžã‚’読んで、(17)  

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『資本論』第䞉巻に぀いお
ゲスト

田侭 2007-10-28 22:00:11  [Reply] [Edit]

さん、最新の投皿に関するコメントは埌日したいず思いたす。そのたえに、教えおいただきたいこずがありたす。さんが玹介しおくれたサむトを芘きたしたが、いきなり信甚商品に関する議論になっおおり、『資本論』第䞉巻の重芁性を痛感したした。抎原さんの信甚資本䞻矩論をよんでもそうでしたが、私のような思想史専攻者は二巻・䞉巻は経枈孊の領域ずしお敬遠しがちです。でもそれではたずいず思い、これから取り組みたいず思いたした。そこで次の䞉点を教えおくださるずたすかるのです。
二巻より先に䞉巻を読んでも解釈䞊問題はないでしょうか。
抎原さんの論文を読むず、䞉巻の珟行版は問題が倚いように思えたすが、それはやはり決定的なもので、珟行版のみの読解では、誀った解釈が生じるのでしょうか。
廣束版『ドむツ・むデオロギヌ』のような新版は―たずえば倧谷版のような―翻蚳ずしお入手できたすか。
 以䞊、抎原さんを含めお、皆さんのご教瀺を仰ぐしだいです。
Re: 資本論冒頭の亀換䟡倀の分析
ゲスト

megumi 2007-10-28 21:25:49  Mail  [Reply] [Edit]

版の次のずころから玐解いおいきたしょう。

「 単玔な䟡倀圢態の党䜓
・・・・・・・・
この章のはじめでは、普通の流儀にしたがっお、商品は䜿甚䟡倀および亀換䟡倀であるず蚀ったが、これは、厳密に蚀えば、誀りであった。商品は、䜿甚䟡倀たたは䜿甚察象、および「䟡倀」である。商品は、その䟡倀がその珟物圢態ずは異なる䞀぀の独特な珟象圢態、亀換䟡倀ずいう珟象圢態をずるやいなや、あるがたたのこのような二重物ずしお自己を衚すが、商品は、孀立的に考察されたのではこの圢態を決しおずらず、぀ねにただ、第二の、皮類を異にする商品ずの䟡倀関係たたは亀換関係の䞭でのみ、この圢態をずるのである。もっずも、このこずを心えおおきさえすれば、先の蚀い方も有害ではなく、簡玄に圹立぀。」資本論四版

「商品は、その䟡倀がその珟物圢態ずは異なる䞀぀の独特な珟象圢態、亀換䟡倀ずいう珟象圢態をずるやいなや、・・・」ず述べられた「亀換䟡倀ずいう珟象圢態」ずは、商品分析冒頭での

「第二に、亀換䟡倀は、そもそもただ、それずは区別されるべきある内実の衚珟様匏、「珟象圢態」でしかありえない」

のこずではなかろうか

䟡倀の珟象圢態ずしおの亀換䟡倀ずは、盎接亀換可胜な䜿甚䟡倀であり、経枈的圢態芏定を受けた䜿甚䟡倀のこずですね。

このあたりの敎理を『初版』でこうのべおいたした。

「かの単玔な䟡倀衚珟の䞭に䟡倀の圢成の秘密・・・が芋だされる」の泚20の文節の埌に続いおいたす。

「商品の䟡倀の盞察的衚珟には䟡倀の二぀の圢匏が含たれおいるこずがわかった。〔即ち〕亜麻垃がその䟡倀ず䞀定の䟡倀の倧きさずを䞊着で衚珟しおいる・・〔その時〕亜麻垃は自分の䟡倀を他の商品ぞの䟡倀関係のなかで瀺しおいるのであり、したがっお亀換䟡倀〔盞察的䟡倀〕ずしお瀺しおいるのである。他方盞手方の商品である䞊着は亜麻垃の䟡倀を盞察的に衚珟しおいるのだがそれは、たさにそのこずによっお亜麻垃ず盎ちに亀換されうる䜿甚䟡倀ずいう圢匏をずるこずになる。」牧野蚳『初版資本論第䞀章・・』P
盞察的䟡倀ずは区別された経枈的圢態された亀換䟡倀が瀺されたのですね。

ここにリカヌド批刀が明瀺されたのです。
この展開は前に觊れおいた次の䞀節の説明ずしおあったのです。

「・・・〔以䞊をたずめるず〕䜿甚䟡倀ずしおの亜麻垃は自立したものである。しかし亜麻垃は他の商品ずの関係〔たずえば䞊着〕でしか䟡倀ではない。〔぀たり䟡倀ずしおの亜麻垃は自立しおいない。しかるにその関係ずは䞊着ずいう商品皮をば、亜麻垃ず〔䟡倀ずいう〕質では同じずする関係でありしたがっお、䞡者は䞀定の量ず぀比べれば同じであり取替えできるし亀換できるずいうこずを衚した関係である。埓っお䟡倀は亀換䟡倀ずしお珟れるずきにしか䜿甚䟡倀ずは異なった固有の圢をも぀こずができないのである。぀たり䜿甚䟡倀はそれ自身の䞭で䜿甚䟡倀ずしお珟れおいるが、䟡倀は亀換䟡倀ずされた他者の䞭で䟡倀ずしお珟れるしかないのである。。同䞊

「埓っお䟡倀は亀換䟡倀ずしお珟れるずきにしか䜿甚䟡倀ずは異なった固有の圢をも぀こずができないのである」・・・の亀換䟡倀は亀換䟡倀〔盞察的䟡倀〕ずは区別されたものであり等䟡圢態にある䜿甚䟡倀䞊着の䟡倀の珟象圢態ずしおの、䞊着の自然的圢態が圢態芏定された亀換䟡倀のこずなのです。
こうしお商品の䜿甚䟡倀・䟡倀の内的芁因が䟡倀関係を媒介に、盞察的䟡倀圢態にあるリンネルを䜿甚䟡倀等䟡圢態にある䞊着を亀換䟡倀ず、刀断され䟡倀関係が物象の瀟䌚関係であるこずが立蚌されたのです。

蒞留法での商品分析ず䟡倀圢態での商品分析が、リカヌドの盞察的䟡倀ぞの批刀ずしお統䞀的に展開されおこなかった匊害が物象化論が生かされないこずになっおいたのですね。私はこの䜜業の䞭で、このように考えるこずが出来たした。
商品の二芁因に぀いお再論
ゲスト

田侭 2007-10-28 12:57:28  [Reply] [Edit]

私の投皿に矛盟した蚘述がありたすので、もう䞀床敎理しおおきたいず思いたす。

 「䟡倀関係の䞡項は商品ですから、関係以前に䟡倀です。商品は単独の存圚ずしおは、䜿甚䟡倀ず䟡倀ずの統䞀であるからです。そしお矛盟した芏定が統䞀されおいるがゆえに、それは同時に「内的察立」なのです。」
 「䟡倀関係ずは「同等性を暗黙の前提ずした二商品の等眮の関係」ではなく、その関係によっおはじめお同䞀性ずしおの抜象的人間劎働が芏定されるこずを解明する、ずいうこずでしょう。぀たり抜象的人間劎働ずは、関係によっおはじめお成立する瀟䌚的実䜓であるこずが、䟡倀圢態論においお明らかにされた、ずいうこずです。」
  「぀たり商品ずいう堎合には、それを単独で考察する堎合でも、䟡倀関係が前提ずなっおいるずいうこずでしょう。」
  
 の叙述においお、「関係以前に䟡倀で」あるずいうのは
誀りで、䟡倀を瀟䌚的関係の関係なく存圚する実䜓のようないいかたでした。撀回したす。が正しい把握だず思いたす。
 さんの批刀は、このように関係のなかでのみ䟡倀を把握するのは、䟡倀を単に盞察的䟡倀亀換䟡倀ずしお把握するにずどたるのではないか、ずいうこずだず思いたす。そしおそのような理解は、抜象的人間劎働の盎接的䜓化物ずしおの等䟡圢態を把握できないのでは、ずいうように、私は理解したした。ここでもう䞀床、䞀商品における二芁因に぀いお考えおみたす。
 たず出発点は前回の投皿で述べたように、商品商品生産瀟䌚においお劎働生産物がずる瀟䌚的圢態を、瀟䌚的生産関係がそこで唯䞀成立する物象的圢態ずしお把握するこずです。そのような意味で文をのべたした。
 では䞀商品に内圚する䟡倀ずいうものはないのか、ずいうこずですが、関係による圢態芏定を、それが自己の内的芏定ずしお、぀たりヘヌゲル流にいうず自己内還垰するものずしお、理解するこずによっお、解決できるのではないでしょうか。䟡倀ずは瀟䌚的に必芁ず認められた劎働の察象化であり、商品瀟䌚においおそれは抜象的人間劎働にほかなりたせん。そしお抜象的人間劎働ずしおの瀟䌚的劎働ぞの還元は、ただ物象的圢態ずしおの他の商品ずの䟡倀関係においおのみなされたす。この事態抜象によりある商品を生産した劎働は抜象的人間劎働ずなり、その商品は抜象的人間劎働の察象化ずしお䟡倀ずなるのです。このように䟡倀は䞀商品に内的な芏定なのですが、それは超感性的な芏定であり、䟡倀そのものずしおは感性的に存圚したせん。そこでマルクスは぀ぎのように䟡倀関係を単に二商品の量的比范の関係から、䟡倀圢態の関係ずしお把握すべき必然性を述べたのです。
「商品は、もずもず、䞀぀の二重物、䜿甚䟡倀にしお䟡倀、有甚劎働の生産物にしお抜象的な劎働凝固䜓なのである。それゆえ、自分をあるがたたのものずしお衚すためには、商品はその圢態を二重化しなければならないのである。䜿甚䟡倀ずいう圢態のほうは、商品は生たれ぀きそれをもっおいる。それは商品の珟物圢態である。䟡倀圢態のほうは、商品は他の諞商品ずの亀際においおはじめおそれを埗るのである。ずころが、商品の䟡倀圢態は、それ自身もたたやはり察象的な圢態でなければならない。諞商品の唯䞀の察象的な諞圢態は、諞商品の䜿甚姿態であり、諞商品の珟物圢態である。ずころで、ある商品の、たずえばリンネルの、珟物圢態は、その商品の䟡倀圢態の正反察物であるから、その商品は、ある別の珟物圢態を、ある別の商品の珟物圢態を、自分の䟡倀圢態にしなければならない。」
Re: 資本論冒頭の亀換䟡倀の分析
ゲスト

megumi 2007-10-27 20:32:41  Mail  [Reply] [Edit]

マルクスは䟡倀をたず亀換䟡倀ずしおの分析から始め、亀換関係から「蒞留法」により䟡倀実䜓を導出しおいたす。぀たり䟡倀の分析は垞に関係を前提しおいるのです。

田䞭さん、次のサむトで資本論冒頭での亀換䟡倀の分析が述べられおいたす。

量的関係ずしおの亀換䟡倀ず「商品に内的な・・亀換䟡倀」の区別が無いこずは、次のカりツキ―先生の教瀺䟝頌の歎史的䌝統なのですね。
http://red.ap.teacup.com/shihonron/8.html?b=10#comment

ぜひずもここで意芋を述べおください。
私たちはこのような歎史的な䌝統が及がす亀換䟡倀の理解から自由ではないのです。
Re: 䟡倀連関
ゲスト

田侭 2007-10-27 9:17:24  [Reply] [Edit]

䟡倀連関に぀いおですが、私は以前の「疑問」投皿文においお、次のような問題提起を行いたした。
  ゚レのリンネル着の䞊着ずいう䟡倀関係においお、リンネルは「それ自身の䟡倀存圚を、さしあたりはたず、自分に等しいものずしおの他の䞀぀の商品、䞊着に、自分に等しいものずしお、関係させるこずによっお、瀺すのである。」『資本論』初版・囜民文庫版、p.44蚀い換えれば、リンネルは䞊着を「䟡倀ずしお等眮するこずによっお・・・自分を䜿甚䟡倀ずしおの自分自身から区別するのである。」同p.45぀たり、「リンネルの䟡倀は、ただ、他の商品、たずえば䞊着にたいする関係のなかにおいおのみ珟れるので」同䞊ある。このようにマルクスは䟡倀圢態の分析を始めおいたすが、以䞊の叙述を玠盎に読むず、「䟡倀ずしお」リンネルは「䟡倀ずしおの」䞊着に関係するず読めたすが、そうなるず䟡倀存圚ずしおのリンネル・䞊着が䟡倀圢態に先行しおいるこずになるのではないでしょうか。そしおここから䟡倀圢態論を䟡倀衚珟論ずしおのみ捉える解釈が珟れるのではないか。
 これにたいしお抎原さんは぀ぎのようコメントを寄せおくれたした。

「商品の生産過皋ず流通過皋は資本䟡倀のひず぀の流れですから、それをどこかで恣意的に切断しお、䟡倀存圚ず䟡倀圢態ずいう颚に分けるこずは䜙り意味はないでしょう。䟡倀ずは商品章の段階では亀換䟡倀ですが、貚幣の資本ぞの転化以降は資本䟡倀ずなりたす。」

䟡倀ずは商品生産者の瀟䌚的関係の物象的圢態にほかなりたせん。それが意味するずころは、商品生産者同士の盎接的瀟䌚関係は存圚せず、物象的関係商品の亀換関係䟡倀関係においお初めお成立するずいうこずでしょう。すなわち商品単独では䟡倀は成立しないのではないでしょうか。
ここで新たな問題が発生したす。では単独の商品における二重性をどのように把握すべきなのか、ずいうこずです。䟡倀圢態論以前に䟡倀実䜓論が「蒞留法」により䟡倀実䜓論が展開されおいるこずをどのようにずらえるのか、ずいう問題です。
マルクスは䟡倀をたず亀換䟡倀ずしおの分析から始め、亀換関係から「蒞留法」により䟡倀実䜓を導出しおいたす。぀たり䟡倀の分析は垞に関係を前提しおいるのです。䞊述の疑問、「商品単独では」ずいう問題蚭定が誀っおいるのです。商品自䜓がひず぀の関係なのですから。この点に぀いおは『䟡倀圢態・物象化・物神性』でもし぀こいくらいに指摘されおいたす。たずえば「商品圢態ずいう物象盞互の瀟䌚的関係がずる圢態の内容たる人々の瀟䌚的生産関係」぀たり商品ずいう堎合には、それを単独で考察する堎合でも、䟡倀関係が前提ずなっおいるずいうこずでしょう。そのような事態は日垞意識においおも぀ねに意識されおいたす。生産珟堎でのコスト管理ずは、生産物ず貚幣ずの関係にほかなりたせん。商品生産においおは、぀ねに貚幣ずの関係が念頭に眮かれおいるのです。亀換関係ず亀換過皋ずの区別は、前者が芳念的関係であり、埌者が珟実の瀟䌚的関係であるこずを認識したうえでの議論ですが
このような意味においお、私は䟡倀物䞊着はリンネルずの関係における芏定であるずずらえおいたす。
商品の二芁因に぀いお
ゲスト

田侭 2007-10-27 8:28:53  [Reply] [Edit]

 䟡倀関係に぀いおの投皿を読みたしたが、先に商品の二芁因に぀いおコメントしたす。
 商品の二芁因に぀いおですが、日垞意識においおも「これは倀打ちがある」ずいう蚀葉は、䜿甚䟡倀ず䟡倀ずが融合した意識ではないでしょうか。たた鑑定団ふうの卑俗なたずえで申し蚳ありたせんが、「倀打ち」ずいう蚀葉には䜿甚䟡倀ずしおすぐれおいるずいう意味、質が優れおいるずいう意味が含たれおいないでしょうか。そしお、だからこそ倀段も高い、ずいう意味があるような気がしたすが、どうでしょうか。
 単独の商品における内的区別内的に区別されおいるがために、それは単独の商品においおは統䞀されおいるずもいえるのでしょうが、䟡倀関係により䟡倀圢態ずいう倖的区別盞察的䟡倀圢態ず等䟡圢態に関する次のマルクスの叙述を怜蚎しおみおください。
「商品は、もずもず、䞀぀の二重物、䜿甚䟡倀にしお䟡倀、有甚劎働の生産物にしお抜象的な劎働凝固䜓なのである。それゆえ、自分をあるがたたのものずしお衚すためには、商品はその圢態を二重化しなければならないのである。䜿甚䟡倀ずいう圢態のほうは、商品は生たれ぀きそれをもっおいる。それは商品の珟物圢態である。䟡倀圢態のほうは、商品は他の諞商品ずの亀際においおはじめおそれを埗るのである。ずころが、商品の䟡倀圢態は、それ自身もたたやはり察象的な圢態でなければならない。諞商品の唯䞀の察象的な諞圢態は、諞商品の䜿甚姿態であり、諞商品の珟物圢態である。ずころで、ある商品の、たずえばリンネルの、珟物圢態は、その商品の䟡倀圢態の正反察物であるから、その商品は、ある別の珟物圢態を、ある別の商品の珟物圢態を、自分の䟡倀圢態にしなければならない。」
Re: 䟡倀連関
ゲスト

megumi 2007-10-27 6:45:58  Mail  [Reply] [Edit]

田䞭さん『䟡倀圢態 物象化 物神性』は座右の曞でありたしたか。敬服する次第です。

抎原さんが䞻匵しおいるのは、リンネル䞊着を単に「二぀の䜿甚䟡倀の割合」ずいう等匏ずしお぀たり等眮ずしおずらえるのではなく、「これをリンネルからの䞊着ぞの連関ず芏定するこずによっお、この等眮におけるある質の同等性を浮かびあがらせようずしたのであった。」
 ここでいわれおいるのは、䟡倀関係ずは「同等性を暗黙の前提ずした二商品の等眮の関係」ではなく、その関係によっおはじめお同䞀性ずしおの抜象的人間劎働が芏定されるこずを解明する、ずいうこずでしょう。぀たり抜象的人間劎働ずは、関係によっおはじめお成立する瀟䌚的実䜓であるこずが、䟡倀圢態論においお明らかにされた、ずいうこずです。叀兞掟の限界は、同等性ずしおの劎働ずはどのようなものか、ずいうこずを問題ずはしおいなかったのです。

『初版』の蚘述・・・・
「ただ同じ単䜍の諞衚珟ずしおのみそれらは同じ分母のしたがっおたた通玄可胜な倧きさなのでである。だから・・・リンネルが自分ず同じ物ずしおの䞊着に関連するのであり、蚀い換えれば䞊着が同じ実䜓の同じ本質のものずしおのリンネルに関係させられるのである。だから䞊着はリンネルに質的に等眮されるのである。」

抎原さんはそこで「ある質の同等性」ず曞いた埌にこう述べおいたす。
「したがっおリンネルが自分に等しいものずしおの他の䞀぀の商品䞊着に関連するさいにリンネルが同皮の人間劎働の察象化ずしおの䞊着に関連しおいるずいう事態は感性で把えられるものではない。」『䟡倀圢態・・』P53

リンネルは、䟡倀ずしおの䞊着に関係するこずで自分自身の䟡倀ず関連するのですから、超感性的な抜象的人間劎働の察象化ずしおの䞊着に関係するこずであり、「䞊着が、同じ実䜓の同じ本質のものずしおのリンネルに関係させられる」のですね。ここには「反省芏定」の連関があるのですから
超感性的な抜象的人間劎働の察象化ずしおの䞊着は、リンネルず同じ実䜓の同じ本質のものにされおいる・・こずを指しお、「この等眮におけるある質の同等性を浮かびあがらせようずしたのであった」・・・ずのべたのです。だからこそ䟡倀関係でなされる事実䞊の抜象は、䞊着に瀺される䟡倀実䜓を、人間劎働力䞀般ず衚したのではないか・・・私はそう考えるのです。
Re: 「䟡倀姿態」に関する解釈
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田侭 2007-10-26 18:48:27  [Reply] [Edit]

「䟡倀圢態の秘密ずその謎を区別する必芁がある」ずの認識にもずづき、䟡倀圢態の秘密に぀いお、「䞭心的には盞察的䟡倀衚珟の問題であり、等䟡圢態そのものが生じるのは䜕故か、ずいうこずである。」同
このように抎原さんは䟡倀圢態の問題を、たず盞察的䟡倀衚珟の問題ずしお把握しおいたす。そのうえで、リンネル䞊着ずいう「この等匏が衚珟する、リンネルの䟡倀が䞊着に等しい、ずいうこずが、䜕故、リンネルが自分に等しいものずしおの他の䞀぀の商品䞊着に連関するこずを意味するのか。たた同じこずだが、リンネルが自分に䞊着を等眮するこずが、䜕故、リンネルが同皮の人間劎働ずしおの䞊着に連関するこずを意味するのか。」このように䟡倀圢態論の問題を把握しおいたす。
 抎原さんが䞻匵しおいるのは、リンネル䞊着を単に「二぀の䜿甚䟡倀の割合」ずいう等匏ずしお぀たり等眮ずしおずらえるのではなく、「これをリンネルからの䞊着ぞの連関ず芏定するこずによっお、この等眮におけるある質の同等性を浮かびあがらせようずしたのであった。」
 ここでいわれおいるのは、䟡倀関係ずは「同等性を暗黙の前提ずした二商品の等眮の関係」ではなく、その関係によっおはじめお同䞀性ずしおの抜象的人間劎働が芏定されるこずを解明する、ずいうこずでしょう。぀たり抜象的人間劎働ずは、関係によっおはじめお成立する瀟䌚的実䜓であるこずが、䟡倀圢態論においお明らかにされた、ずいうこずです。叀兞掟の限界は、同等性ずしおの劎働ずはどのようなものか、ずいうこずを問題ずはしおいなかったのです。マルクスがいう劎働の二重性の把握がなされおいないずいうのは、瀟䌚的実䜓ずしお超感性的に存圚するものずしお、䟡倀実䜓ずしおの劎働を把握できおいないずいうこずでしょう。叀兞掟は関係により成立する圢態芏定ずしお、䟡倀関係を把握できなかったのです。
 「同等性を暗黙の前提ずした二商品の等眮の関係」においお前提ずされおいる同等性ずは、思考抜象により把握されたものであり、マルクスのいう「蒞留法」のいいでしょう。それにたいしお䟡倀圢態論では、リンネルが䞻䜓ずなった䞊着ずの関係ずいう総合による抜象事態抜象が明らかにされたのでした。
Re: 商品の二芁因
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megumi 2007-10-26 6:59:07  Mail  [Reply] [Edit]

「䜿甚䟡倀ずしおの亜麻垃は自立した物・・亜麻垃は他の商品ずの関係のなかでしか䟡倀ではない。」こずに぀いお

田䞭さん二぀の事にきずいたので曞きたす。

その䞀
「リンネルは、他の商品を自分に等眮するこずによっお、自分を䟡倀ずしおの自分自身に関係させる。リンネルは、自分に䟡倀ずしおの自分自身を関係させるこずによっお、同時に自分を䜿甚䟡倀ずしおの自分自身から区別する。」

厎山さんの匕甚する『初版』は、久留間さんの蚳でこうです。
「リンネルは他の商品を自分に䟡倀ずしお等倀するこずによっお䟡倀ずしおの自分自身に連関する。」

牧野さんの蚳はこうです
「〔第䞀に〕亜麻垃は他の商品ず䟡倀ずしお等眮されるこずによっお䟡倀ずしおの自分に関係する。」『察蚳初版資本論1章』P

久留間さんの蚳は䟡倀ずしおの他の商品ですが、囜民文庫のものは䟡倀ずしおの䞊着にリンネルが等眮されるこずが曖昧です。牧野さんのは亜麻垃が「䟡倀ずしおの等眮」ずされおいるので、䞊着が䟡倀であるこずは芋お取れたす。

その二
二぀の芁因の区別ですが䜿甚䟡倀・䟡倀の商品の2芁因は単独の商品におは「区別」がなく、他の商品ずの連関においおその区別が生ずる・・・ず述べおいるのではありたせんか
Re: 「䟡倀姿態」に関する解釈



megumi 2007-10-25 23:08:29  Mail  [Reply] [Edit]

抎原さんの本は『䟡倀圢態 物象化 物神性』でした。倱瀌 曞き間違えたした。そしお厎山さんの本のP〜にその蚘述がありたす。
Re: 「䟡倀姿態」に関する解釈
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megumi 2007-10-25 22:38:14  Mail  [Reply] [Edit]

田䞭さんは、勿論『資本論の埩暩』はお読みですよね。本箱の䞋で積読になっおお忘れになっおいたせんか同曞のP51に貎方が論じたのず同じかしょの解読が述べられおいたした。

あるいは、厎山政毅さんが著した『資本』岩波曞店でも、たったくおなじです。

どちらか片方でもよかですから抎原さんにたたこのホヌペヌゞの読者にその感想を教えおください。この出発点の解読こそがずおも倧切ず思うからです。抎原さんはこ螊りしお喜んでくださるず思いたすよ。
「䟡倀姿態」に関する解釈
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田侭 2007-10-25 11:29:09  [Reply] [Edit]

第䞀圢態から第二圢態ぞの移行を論ずる際に、マルクスは次のように述べおいたす。
第二圢態、すなわち「゚レのリンネル量のコヌヒヌ等々においおは、コヌヒヌ等々は、䞊着がそうだったのずたったく同じように、ただ個別的な等䟡物であるにすぎないからである。」
 さらに第䞉圢態の導入郚では次のように述べおいたす。ここでは等匏が倒眮されおいるので、䞊着は盞察的䟡倀圢態におかれおいたす。
「この簡単な等匏は、いたではさらに展開されおいる。元来はこの等匏はただ次のこずを含んでいただけである。すなわち、䞊着䟡倀が、ある他の商品においお衚珟されるこずによっお、䜿甚䟡倀䞊着たたは䞊着䜓そのものからは区別された独立な圢態を埗る、ずいうこずがそれである。いたではこの同じ圢態は、䞊着をすべおの他の商品にたいしおも䟡倀ずしお瀺しおおり、したがっおたた、それは䞊着の普遍劥圓的な䟡倀圢態なのである。」
 ここではじめお等䟡圢態盞察的䟡倀圢態の商品の、それ自身の䜿甚䟡倀から区別された䟡倀存圚ずしおの圢態は、普遍的䞀般的な性栌を獲埗するのです。

 この論争によっお、はじめお理解できたこずがありたす。文化知を構想するさいに決定的に重芁なこずは、関係の䞡極における圹割の違いずいうこずではないか。すなわちどちらが関係における䞻䜓であり、反省芏定される項なのか、ずいうこずです。第二に、なぜそのような関係が成立するのかを確定しなければならない、ずいう点です。生産過皋そのものが私的なものであるにもかかわらず、その生産物は瀟䌚的な存圚である、ずいう矛盟の展開が、䟡倀圢態の展開の必然性根拠でした。他の瀟䌚的関係におけるそのような根拠をどのようにずらえるのかを、今埌の私の課題ずしたいず思いたす。

「䟡倀姿態」に関する解釈
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田侭 2007-10-25 11:26:58  [Reply] [Edit]

 さんずの論争の焊点は、簡単な䟡倀圢態における等䟡圢態の性栌、及び「盎接的亀換可胜性」をどう理解するか、ずいう点でした。その点に関しお、マルクスの蚘述を匕甚しながら自説を展開したす。匕甚は初版本文囜民文庫版を䞀郚改蚳したもので「を」を「に」ぞだけですが、ペヌゞは原兞のものを衚瀺しおいたす。

 リンネルは「それ自身の䟡倀存圚を、さしあたりはたず、自分に他の䞀぀の商品、䞊着を、自分に等しいものずしお、関係させるこずによっお、瀺すのである。もしリンネルがそれ自身䟡倀でないならば、リンネルは自分に䟡倀ずしおの䞊着を、自分に等しいものずしお、関係させるこずはできないであろう。質的にリンネルは自分に䞊着を等眮するのであるが、そうするのは、リンネルが自分に䞊着を同皮の人間劎働の、すなわちそれ自身の䟡倀実䜓の、察象化ずしお関係させるこずによっおである。」

「リンネルは、他の商品を自分に等眮するこずによっお、自分を䟡倀ずしおの自分自身に関係させる。リンネルは、自分に䟡倀ずしおの自分自身を関係させるこずによっお、同時に自分を䜿甚䟡倀ずしおの自分自身から区別する。」

䟡倀関係の䞡項は商品ですから、関係以前に䟡倀です。商品は単独の存圚ずしおは、䜿甚䟡倀ず䟡倀ずの統䞀であるからです。そしお矛盟した芏定が統䞀されおいるがゆえに、それは同時に「内的察立」なのです。したがっお、リンネルも䟡倀ずしお存圚しおいたす。たた「それ[リンネル]自身の䟡倀実䜓の、察象化」ずいわれおいるのですから、䞊着はここではあくたでもリンネルの䟡倀姿態ずしお芏定されおいるにすぎたせん。
 たた「盎接的亀換可胜性」に関しおは、次のように述べられおいたす。

「この関係のなかでは、䞊着ずいう商品皮類がリンネルに質的に等眮され、したがっお䞀定の量においお同等ずみなされ、リンネルの代わりずなり、リンネルず亀換可胜なのである。」〜
「じっさい、リンネルの䟡倀圢態はなにを意味するのであろうか䞊着がリンネルず亀換可胜である、ずいうこずである。・・・等䟡物ずいう芏定に含たれおいるのは、ただ、ある商品が䟡倀䞀般であるずいうこずだけではなくお、その商品の物的な姿においお、その䜿甚圢態においお、他の商品にたいしお䟡倀ずしお認められおおり、したがっおたた盎接に他の商品にずっおの亀換䟡倀ずしお存圚しおいるずいうこずである。」
「リンネルが䞊着を䟡倀ずしおは自分に等眮しおいながら、他方同時に䜿甚察象ずしおは䞊着ずは区別されおいるずいうこずによっお、䞊着は、リンネル−物䜓に察立するリンネル−䟡倀の珟象圢態ずなり、リンネルの珟物圢態ずは違ったリンネルの䟡倀圢態になるのである。」〜

 「盎接的亀換可胜性」は、ここではあくたでもリンネルずのみであるこずが衚珟されおいるのではないでしょうか。ここで「䟡倀䞀般」ずいわれおいるのは、䟡倀そのものずいう意味でしょう。たずえリンネルの䟡倀ずしお限定されおいようが、䟡倀はリンネルの具䜓的姿態䜿甚䟡倀からの抜象ずしおしか存圚しないのです。そのような意味においお、䟡倀ずは䞀般的なものでしかないのです。たた、この匕甚の埌半郚分は、「簡単な䟡倀圢態」を䞀般的に芏定しおいる、すなわち䟡倀関係の䞡項の具䜓的芏定性䜿甚䟡倀を特定しない圢での蚘述ずしお理解できたす。それは等䟡圢態にある商品があくたでも盞察的䟡倀圢態にある䞀商品にずっおの存圚であるこずを吊定し、䞀般的な自分以倖の党商品の䟡倀姿態であるこずを意味するものではないのです。

Re: 文化知の発端3
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田侭 2007-10-23 14:27:42  [Reply] [Edit]

さん、申し蚳ありたせんが、回答をしばらく埅っおください。もう䞀床䟡倀論を読み盎しお、私も文献考蚌的に回答したいのです。いたのずころただ自分の芋解を改める必芁を感じおたせんが、文献的に確認したいず思いたす。
はずかしながら前回の議論の焊点をようやく理解したした。「等䟡圢態の圹立ち」やリカヌド的な「盞察的䟡倀衚珟」ずいう論点を、自分ずさんずの違いずしお、いた䞀぀理解しきれおいなかったのです。前回の議論をもう䞀床確認したいず思いたす。
ここでは確認の方向性だけを提瀺したいず思いたす。私ずしおはリンネルが盞察的䟡倀圢態ずしお芏定されおいるこず、さらにリンネルの䞊着䟡倀ずいう甚語にこだわっおいたす。このような理解によっお、䟡倀圢態の発展の根拠が瀺されるような気がしおいたす。
埗お勝手な性栌においおは私も負けおいないかもしれたせん。しかし自分の芋解を劥協するこずなく展開しおはじめお盞互理解が成立するず思っおいたす。それは盞手の芋解を深く理解するためにも必芁なのでしょう。前回の私は、この点が䞍十分だったず反省しおいたす。たさに反省は他者ずの関係においお成立するこずを痛感したしだいです。
最埌に䞀぀だけお願いがありたす。他の読者の方にも意芋を提䟛しおいただくずありがたいのです。実践的関心から遊離した空論だずか、䟡倀圢態論はそうではなくこうだ、ずか䜕でもかたいたせんので、お願いしたす。
Re: 文化知の発端3
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megumi 2007-10-23 6:18:04  Mail  [Reply] [Edit]

リンネル䟡倀の衚珟ずいう意味で、リンネルの䟡倀姿態・䟡倀圢態なのです。

田䞭さん、いかにもリンネルが䟡倀衚珟の䞻䜓ですね。
次の初版の蚘述にも、貎方ず私の理解の察立が述べられおいたした。

「亜麻垃は䟡倀ずしおの䞊着に、たたは受肉した人間劎働ずしおの䞊着に関係する時には必ず、人間劎働の盎接実珟される圢匏ずしおの仕立お䜜業に関係する。

しかし、〔これたでに確認されたように〕亜麻垃が䜿甚䟡倀ずしおの䞊着に魅力を
感じるのは、その毛のふさふさした快適な着心地のためでもなければ、ボタンをかけた立掟な恰奜のためでもなく、䜿甚䟡倀ずしおの䞊着に属するその他の有甚な性質のためでもない。亜麻垃にずっおの䞊着ずは、糊のきいた䜿甚察象である亜麻垃自身ずは別の察象の䞭で亜麻垃の䟡倀を衚珟するものでしかないのである。」牧野蚳『察蚳初版資本論1ç« P39』

リカヌドのように、盞察的䟡倀衚珟の理解で止たるならば、「亜麻垃は、・・人間劎働の盎接実珟される圢匏ずしおの仕立お䜜業に関係する」こずを瀺されおも困惑するのみです。

マルクスは、そこでこう述べたのです。
「我々は〔いた〕ここに、䟡倀の圢匏の理解を劚げおいるすべおの難問の出おくる原点に立っおいる。」・・・ず
そしお、
「商品の䟡倀をその䜿甚䟡倀から区別するこずは割合やさしい。あるいは、䜿甚䟡倀を圢成する劎働を、商品の䟡倀の䞭でただ人間劎働力の支出ずみなされる限りでの劎働から区別するこずは、比范的容易である。〔ずいうのは〕商品や劎働が䞀方の圢匏で考察されおいる時は、他方の圢匏では考察されおいないのであっお、逆の堎合も又そう〔だから〕である。〔そしお〕察立のこの抜象的な二偎面は自ずから分離するので、別々に捉えるこずは容易〔だから〕である。

〔しかし〕商品ず商品ずの関係の䞭にしか珟れない䟡倀の圢匏に぀いおは、そう〔簡単に〕はいかない。䜿甚䟡倀たたは商品䜓はここでは新しい圹割を果たしおいる。〔即ち〕それは商品の䟡倀の珟象する圢匏ずなり、かくしお自己目身の反察物の珟象圢匏になるのである。たったく同様に、䜿甚䟡倀の䞭に含たれおいる具䜓的で有甚な劎働も自己自身の反察物になる。即ち、単なる抜象的な人間劎働の実珟される圢匏にすぎないものずなる。
商品の互いに察立しあっおいる二぀の芏定は、ここでは、互いに離れ離れになるのではなく反省しあっおいる。」同P39〜40
ず述べたのです。ここに「䟡倀圢態の秘密」があるのですね。

Re: 文化知の発端
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田侭 2007-10-21 15:01:56  [Reply] [Edit]

商品圢態に぀いお
「以䞊から、「䟡倀圢態においおは「商品のうちに包みこたれおいる䜿甚䟡倀ず䟡倀ずの内的察立は、」ずいう田䞭さんの理解は圓を埗おいないず思うのです。商品圢態ずいうこずであれば了解できたす。」
この指摘は、私の文章の曞き方が原因でしょう。「䟡倀圢態においおは」ずいう語は、真ん䞭の文節、「倖的察立・・・」ぞかけおいるのです。぀たり、商品における䜿甚䟡倀ず䟡倀ずの内的察立は、䟡倀圢態においおは䜿甚䟡倀姿態ずしおの盞察的䟡倀圢態ず䟡倀姿態ずしおの等䟡圢態ずいう䞡極ずいう圢で、倖的察立ぞず転化しおいる、ずいうこずが蚀いたかったのです。

等䟡圢態の圹立ちに぀いお
「等䟡圢態䞊着は盎接亀換可胜な䜿甚䟡倀ずいう芏定を自身の等䟡物ずしおの圹立ちにおいお受け取っおいたすから、リンネルの䟡倀姿態・䟡倀圢態ではありたせん。それ自身で䟡倀圢態・䟡倀姿態なのです。」
䟡倀圢態ずは䟡倀関係すなわち商品リンネル商品䞊着においお、二぀の商品が受けずる瀟䌚的圢態芏定のこずずしお理解できたす。このずき関係の䞻䜓はリンネルであるずいうこずの理解が決定的に重芁です。リンネルが䞊着を自分に等眮するこずにより䟡倀関係が成立するのです。この等眮によっおはじめお、䞊着はリンネルず同等のものずしお抜象され䟡倀そのものずいう意味での䟡倀姿態等䟡圢態をうけずるのです。そしおその芏定がリンネルぞず反射還垰しおリンネルも䟡倀であるこずが瀺されるのです。
䞊着はその珟物圢態においお䟡倀姿態である、ずいう意味では「それ自身」䟡倀姿態ではあるのですが、それはリンネルによる関係付けの内郚でのこずです。そしおこの関係においおはリンネルの䟡倀衚珟が䞻題であるがゆえに、リンネル䟡倀の衚珟ずいう意味で、リンネルの䟡倀姿態・䟡倀圢態なのです。
等䟡圢態が特定の商品の䟡倀姿態ではなく、䞀般的に䟡倀そのものの䜓珟者ずなるのは䞀般的䟡倀圢態においおでしょう。しかしその堎合でも自分以倖の他の商品ずの関係があくたでも前提であるこずを忘れおはならないず思いたす。さんもこの点は十分理解しおいるず思いたすが、䞊の衚珟は、リンネルずの䟡倀関係ずいう簡単な䟡倀圢態を超えお、䞊着が䞀般的等䟡圢態ずしおずらえおいるように読めたす。
Re: 文化知の発端
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megumi 2007-10-21 10:28:18  Mail  [Reply] [Edit]

田䞭さんは「再回答1」でこう述べおたした。
「megumiさんが指摘しおいるように、䟡倀圢態においおは「商品のうちに包みこたれおいる䜿甚䟡倀ず䟡倀ずの内的察立は、䞀぀の倖的察立によっお、すなわち二぀の商品の関係によっお衚され」たす。」

わたしは、
ずころが、䞊蚘のように「商品の珟物圢態はただ䟡倀圢態たたは䟡倀姿態ずしおのみ意矩をも぀」のですね。
・・ずのべおいたす。
䞊蚘のように・・・・・・の意味が䜕を指しおいるのかもう䞀床怜蚎しおみたす。

「商品に察する䟡倀関係に含たれおいる商品の䟡倀衚珟を立ちいっお考察しおみるず、この䟡倀衚珟の内郚では、商品の珟物圢態はただ䜿甚䟡倀の姿態ずしおのみ意矩をもち、商品の珟物圢態はただ䟡倀圢態たたは䟡倀姿態ずしおのみ意矩をも぀、ずいうこずがわかった。したがっお、商品のうちに包みこたれおいる䜿甚䟡倀ず䟡倀ずの内的察立は、䞀぀の倖的察立によっお、すなわち二぀の商品の関係によっお衚され、この関係の䞭では、それの䟡倀が衚珟されるべき䞀方の商品は盎接にはただ䜿甚䟡倀ずしおのみ意矩を持っおおり、これに察しお、それで䟡倀が衚珟される他方の商品は盎接にはただ亀換䟡倀ずしおのみ意矩を持぀。」「簡単な䟡倀圢態の総䜓」

次の郚分のこずですね。
「・・・この䟡倀衚珟の内郚では、商品の珟物圢態はただ䜿甚䟡倀の姿態ずしおのみ意矩をもち、商品の珟物圢態はただ䟡倀圢態たたは䟡倀姿態ずしおのみ意矩をも぀、ずいうこずがわかった。」

商品Aの珟物圢態ず、商品Bの珟物圢態ずが察比されおいたす。同じ珟物圢態であるにもかかわらず商品Aは䜿甚䟡倀の姿態を、商品Bは䟡倀圢態たたは䟡倀姿態ずしお䞡極で、異なった「意矩を持」぀・・・・のです。「商品Aの䟡倀衚珟」には、補足があり「この䟡倀衚珟の内郚では」ずされおいたす。商品の䟡倀関係ではの意味です。この䟡倀関係のなかでは珟物圢態・商品Aず商品Bが自然的圢態ず䟡倀圢態の察立した圢態ずしお芏定されるこずが述べられおいたす。

蚻「䞊着がリンネルに察しお䟡倀を衚すこずは、同時にリンネルにずっお䟡倀が䞊着ずいう圢態をずるこずなしには、できないこずである。」の埌の「キリスト教埒の矊的性質」の節でこう述べられおいたす。
「こうしお、䞊着がリンネルの等䟡ずなる䟡倀関係の䞭では、䞊着圢態が䟡倀圢態ずしお通甚する。したがっお、商品リンネルの䟡倀が商品䞊着の身䜓で衚珟される。䞀商品の䟡倀が他の商品の䜿甚䟡倀で衚珟されるのである。」

以䞊から、「䟡倀圢態においおは「商品のうちに包みこたれおいる䜿甚䟡倀ず䟡倀ずの内的察立は、」ずいう田䞭さんの理解は圓を埗おいないず思うのです。商品圢態ずいうこずであれば了解できたす。

次に移りたす。
「等䟡圢態にある商品の珟物圢態は、盞察的䟡倀圢態にある商品の「䟡倀姿態たたは䟡倀圢態」であり、商品における䜿甚䟡倀ず䟡倀ずの内的察立は、二぀の商品ぞず倖化しおいたす。」田䞭さんの「再回答1」

「等䟡圢態にある商品の珟物圢態は、盞察的䟡倀圢態にある商品の「䟡倀姿態たたは䟡倀圢態」であり、」に぀いお。

等䟡圢態䞊着は盎接亀換可胜な䜿甚䟡倀ずいう芏定を自身の等䟡物ずしおの圹立ちにおいお受け取っおいたすから、リンネルの䟡倀姿態・䟡倀圢態ではありたせん。それ自身で䟡倀圢態・䟡倀姿態なのです。リンネルの盞察的䟡倀衚珟ずしお、量的比率たる䟡倀衚珟はしおいたす。ずころが、「この商品は、他の商品の䟡倀衚珟に材料を提䟛するだけである」ず述べられたこずは私が述べた「等䟡物䞊着の圹立ち」のこずなのです。反省芏定・䟡倀鏡の圹立ちの意味なのです。䟡倀関係にある商品の右極は、等䟡物の圹立ちを果すこずで勿論リンネル有りおですが「䟡倀圢態」ず、䟡倀関係の抂念的䜜甚から語れおいるのです。

次の節の解釈ですね。
「リンネルの䟡倀関係の䞭で、䞊着が、リンネルに質的に等しいものずしお、すなわち同じ性質の物ずしお、通甚するのは、䞊着が䞀぀の䟡倀だからである。だから、䞊着は、ここでは、䟡倀がそれにおいお珟れる物ずしお、たたは手で぀かめるその珟物圢態で䟡倀を衚す物ずしお、通甚する。ずころで、䞊着は、すなわち䞊着商品の身䜓は、たしかに単なる䞀䜿甚䟡倀である。䞊着が䟡倀を衚珟しおいないのは、リンネルの任意の䞀片が䟡倀を衚珟しおいないのず同じである。このこずは、ただ次のこずを瀺すだけである。すなわち、䞊着はリンネルに察する䟡倀関係の内郚ではその倖郚でよりも倚くの意味をも぀ずいうこずである。ちょうど、倚くの人間は金モヌルで食られた䞊着の䞭ではその倖でよりも倚くの意味をも぀ように。
䞊着の生産においおは、裁瞫劎働ずいう圢態のもずに、人間劎働力が実際に支出された。したがっお、䞊着の䞭には人間劎働が堆積されおいる。この偎面からすれば、䞊着は「䟡倀の担い手」である。もっずも、䞊着のこの属性そのものは、䞊着がどんなにすり切れおもその糞目からすけお芋えるわけではないが。そしお、リンネルの䟡倀関係の䞭では、䞊着はただこの偎面だけから、したがっおただ䜓珟された䟡倀ずしおのみ、䟡倀䜓ずしおのみ、通甚する。ボタンをかけた〔よそよそしい〕䞊着の倖芳にもかかわらず、リンネルは、䞊着のうちに同族のうるわしい䟡倀魂を芋おずったのである。しかし、䞊着がリンネルに察しお䟡倀を衚すこずは、同時にリンネルにずっお䟡倀が䞊着ずいう圢態をずるこずなしには、できないこずである。ちょうど、個人が個人にたいしお王䜍に察する態床をずるこずは、同時ににずっお王䜍がずいう肉䜓的姿態をずるこず、したがっお、顔぀き、髪の毛、その他なお倚くのものが囜王の亀替のたびに替わるずいうこずなしには、できないように。」資本論3節

倧切なのは次のずころです。
「しかし、䞊着がリンネルに察しお䟡倀を衚すこずは、同時にリンネルにずっお䟡倀が䞊着ずいう圢態をずるこずなしには、できないこずである。」

さおこうにも述べおいたす。

「したがっお、䟡倀関係の媒介によっお、商品の珟物圢態が商品の䟡倀圢態ずなる。蚀いかえれば、商品の身䜓が商品の䟡倀鏡ずなる(18)。商品が䟡倀䜓ずしおの、人間劎働の物質化ずしおの、商品に関係するこずによっお、商品は、䜿甚䟡倀を、それ自身の䟡倀衚珟の材料にする。商品の䟡倀は、このように商品の䜿甚䟡倀で衚珟されお、盞察的䟡倀ずいう圢態をも぀。
(18) このこずは、商品ず同じようにいくらか人間にもあおはたる。人間は、鏡をもっおこの䞖に生たれおくるのでもなければ、私は私である、ずいうフィヒテ流の哲孊者ずしお生たれおくるのでもないから、はじめはたず他の人間に自分自身を映しおみる。人間ペテロは、圌ず等しいものずしおの人間パりルずの関係を通じおはじめお人間ずしおの自分自身に関係する。だが、それず共に、ペテロにずっおはパりルの党䜓が、そのパりル的肉䜓のたたで、人間ずいう皮属の珟象圢態ずしお通甚するのである。」同䞊

「䟡倀関係の媒介によっお、」䜿甚䟡倀Bはその姿のたたに䟡倀の珟象圢態になるのです。

私は以䞊のように䟡倀圢態を理解しおいたす。なんずも埗お勝手な性栌で独孊ですから、ハズレ解釈もあろうかず思いたす。抎原さんを始め諞先茩、そしお田䞭さんの批刀をお願いしたす。たず、文化知の理解の発端こそが問題なのですから、ここから論争を進めおいきたしょう。お願いしたす。
megumiさんぞの再回答
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田侭 2007-10-20 16:10:35  [Reply] [Edit]

「劎働過皋の単玔な諞契機」に関しおmegumiさんは次のように述べおいたす。「「ある劎働過皋で劎働手段たたは劎働材料ずしお圹立぀ある䜿甚䟡倀」は、「自然玠材ず劎働ずの、結合物である」のだからこれら劎働過皋の䞉芁玠は分離しおいるのでなく融合しおいるのです。ある劎働察象諞条件が劎働ず分離し・察立しおいるならばそれは劎働過皋の芁玠ではないのです。」ここでいわれおいる「融合」あるいは「分離・察立」の意味が私にはよく理解できたせん。埌者に぀いおは資本ずいう圢態ずしお劎働者から分離し埓っお劎働者を支配するものずしお存圚しおいる、ずいう意味では理解できたす。しかしながらそのような芏定は「劎働過皋の単玔な諞契機」の考察には入っおはこないず思いたす。たた「自然玠材ず劎働ずの結合物」ずしおの劎働察象諞条件は察象化された劎働であり、生きた劎働・掻動ずしお流動状態にある劎働ずはやはり区別されるべきでしょう。契機ずしお芳念的に区別されるだけでなく、実圚的・物理的にも区別された存圚ずしお実圚しおいるのです。このような区別を立おるこずは貚幣における物神厇拝ずいう「錯誀」ずはたったく異なっおいたす。䞀劎働者ずしお蚀わせおもらえば、劎働察象が劎働生産物であるこずは垞に意識しおいるわけではありたせんが、そのようなものずしおは理解しおいたす。「いい仕事ですね」ずいう鑑定団で有名な蚀葉は垞識ずなっおいるのです。だから欠陥補品にあたるず補造元ぞの怒りが生じたす。それに察しお実圚的な区別が劎働者を支配するような察立に転化するずいう意味での分離は、瀟䌚的圢態芏定の問題であっお、「劎働過皋の単玔な諞契機」の考察には関係がないものです。
 たたマルクスは「自然玠材ず劎働ずの結合」ではない「倩然に存圚する劎働諞察象」に぀いおも述べおいたす。劎働にすべおを還元できないのです。
 「生産的消費」に぀いおですが、それはマルクスがいっおいるように劎働過皋を「その結果の、すなわち生産物の立堎から考察する」堎合に䞎えられる芏定であり、劎働過皋ず察立するものではないでしょう。たた「生産的消費」が問題になるのは単に劎働過皋においおではありたせん。生産的消費ずは生きた劎働によっお「過去の劎働のこれら諞生産物を䜿甚䟡倀ずしお維持し実珟するための唯䞀の手段なのである。」(S.198)この実珟によっお劎働察象や劎働手段の䟡倀を生産物ぞず移転するこずが可胜になるのです。このような関係は瀟䌚的圢態芏定がそれ自䜓のみで成立しおいるのではなく、その玠材的内容を担い手ずしおはじめお成立するこずを意味しおいたす。
megumiさんぞの再回答
ゲスト

田侭 2007-10-20 16:05:46  [Reply] [Edit]

megumiさんのコメントは自然物ず瀟䌚的性質物象ずの統䞀ずしお生産過皋を把握すべきであり、「劎働過皋ず䟡倀増殖過皋の察比ず統䞀」ずしお把握しなければならない、ずういうこずだず理解しおいたす。そしお等䟡圢態にある商品は「ただ䟡倀圢態たたは䟡倀姿態ずしおのみ意矩をも぀」こずず同様に、資本制的生産過皋においおも劎働過皋は、ただ䟡倀増殖過皋ずしおのみ意矩をも぀、このように䞻匵されおいるようです。しかし商品ず生産過皋では自然物ず瀟䌚的質の察立ず統䞀は、異なった様匏なのではないでしょうか。
 megumiさんが指摘しおいるように、䟡倀圢態においおは「商品のうちに包みこたれおいる䜿甚䟡倀ず䟡倀ずの内的察立は、䞀぀の倖的察立によっお、すなわち二぀の商品の関係によっお衚され」たす。等䟡圢態にある商品の珟物圢態は、盞察的䟡倀圢態にある商品の「䟡倀姿態たたは䟡倀圢態」であり、商品における䜿甚䟡倀ず䟡倀ずの内的察立は、二぀の商品ぞず倖化しおいたす。
 これに察しお盎接的生産過皋においおは、劎働過皋ず䟡倀増殖過皋は二぀の自立した過皋の関係ずしお、倖的察立の圢態をずるわけではありたせん。したがっお等䟡圢態のような瀟䌚的質ずしおのみ意矩をも぀ものずしお劎働過皋を把握するのは䞍十分ではないでしょうか。䞀商品における䜿甚䟡倀ず䟡倀ずを別々に考察できるように、劎働過皋ず䟡倀増殖過皋は区別しお考察すこずが可胜ではないでしょうか。もちろん区別するこずは䞡者を無関係なものずしお把握するこずを意味したせん。前回のコメントでも觊れたように、䞀般的圢態における劎働過皋ずは思考抜象の産物であり、珟実の劎働過皋は瀟䌚的圢態芏定をずもなっおいたす。資本制においおは䟡倀増殖過皋ずしおそれは芏定されおおり、資本制における劎働過皋は䟡倀増殖過皋によっお芏定されおいたす。
 その䞀方で瀟䌚的質が自然物に担われる堎合に、その自然的質がある皮の芏定性を䞎えるこずが考えられたす。貚幣ずは瀟䌚的質に他なりたせんが、それがどの商品によっお担われるかは、商品の䜿甚䟡倀が倧きく圱響しおいるのです。「䟡倀の適切な珟象圢態、たたは抜象的な、それゆえ同等な、人間的劎働の物質化ずなりうるのは、どの䞀片をずっおみおもみな同じ均等な質をもっおいる物質だけである。」『資本論』s.104瀟䌚的質ず自然物ずの関係は䞀方的な芏定関係ではなく、盞互的な関係にあるものずしおも把握する必芁があるのではないでしょうか。いいかえれば瀟䌚的圢態芏定ずその担い手ずしおの自然的玠材内容ずは䞀぀の察抂念ずしお考えられるず思いたす。もちろん瀟䌚的圢態芏定が玠材内容を芏定するこずを忘れおはなりたせん。倧工業が資本制によっおはじめお発展した、ずいう堎合がそれです。瀟䌚的圢態の発展のより玠材内容が発展し、さらに新たな瀟䌚的圢態が発生する。資本制ずいう瀟䌚的圢態芏定のもずで発展した生産様匏が協同瀟䌚の物質的条件を準備しおいるずいう芳点は、以䞊のような理解から導き出されおいるず思われたす。
 
Re: 劎働ずは生産的消費
ゲスト

megumi 2007-10-20 6:56:11  Mail  [Reply] [Edit]

劎働ずは、それ自䜓を取り䞊げた堎合には、劎働過皋を意味するのではなく生産的消費であるずいうのが、マルクスのここの䞻匵ではないかず私は考えるのです。

バラ色に描かれる「劎働」の捉え方はこうでした。
「劎働は、たず第䞀に、人間ず自然ずのあいだの䞀過皋、すなわち人間が自然ずのその物質代謝を圌自身の行為によっお媒介し、芏制し、管理する䞀過皋である。人間は自然玠材そのものに䞀぀の自然力ずしお盞察する。圌は、自然玠材を自分自身の生掻のために䜿甚しえる圢態で取埗するために、自分の身䜓に属しおいる自然諞力、腕や足、頭や手を運動させる。人間は、この運動によっお、自分の倖郚の自然に働きかけお、それを倉化させるずずもに、同時に自分自身の自然を倉化させる。圌は、自分自身の自然のうちに眠っおいる朜圚諞力を発展させ、その諞力の働きを自分自身の統埡に服させる。」資本論五章劎働過皋

ずころがマルクスは果たしおバラ色であるなどずはずんでもないず、吊定しおいるのです。

「ある䞀぀の䜿甚䟡倀が劎働過皋から生産物ずしお出おくる時、それ以前の劎働諞過皋の諞生産物である他の諞䜿甚䟡倀が生産諞手段ずしおこの劎働過皋に入りこむ。埌者の劎働の生産物であるその同じ䜿甚䟡倀が、前者の劎働の生産手段を圢成する。」同䞊

劎働察象諞条件は過皋の結果ずしおの「生産物」から芋れば、「生産諞手段」であり、「生きた劎働の察象的芁因ずしお機胜するだけ」なのですね。

「したがっお、諞生産物は、それらが生産諞手段ずしお新たな劎働過皋に入りこむこずによっお生産物ずいう性栌を倱う。それらはもはや、生きた劎働の察象的芁因ずしお機胜するだけである。玡瞟工は、玡錘を玡ぐ手段ずしおのみ取りあ぀かい、亜麻を玡ぐ察象ずしおのみ取りあ぀かう。もちろん人は、玡瞟材料ず玡錘がなくおは玡ぐこずはできない。それゆえ、これらの生産物が珟存しおいるこずは、玡瞟の開始に際しお、前提されおいる。しかし、この過皋そのものにおいおは、亜麻ず玡錘が過去の劎働の生産物であるこずはどうでもよいこずであっお、それはちょうど、パンが蟲民、補粉業者、補パン業者などの過去の諞劎働の生産物であるこずが栄逊行為の堎合にどうでもよいのず同じである。逆の堎合。もし劎働過皋においお生産諞手段が過去の劎働の諞生産物ずしおの性栌を衚わすならば、そのこずは、それらの生産諞手段の欠陥によっお明らかにされる。切れないナむフ、切れおばかりいる糞などは、刃物工や玡瞟工をたざたざず思い起こされる。優秀な生産物では、その生産物の䜿甚諞属性の、過去の劎働による媒介は消えうせおいる。」同䞊

だから、劎働ずは「生産的消費」ずしお珟れるず述べおいるのです。

「劎働は、それの玠材的諞芁玠、それの察象およびそれの手段を消費し、それらを食い぀くすのであり、したがっお消費過皋である。この生産的消費が個人的消費ず区別される点は、埌者は諞生産物を生きた個人の生掻諞手段ずしお消費し、前者はそれらを劎働の生掻諞手段、すなわち生きた個人の自己を発珟する劎働力の生掻諞手段ずしお消費する、ずいうこずである。」同䞊

そこでロヌれンベルグはこう述べたのです。
「すなわち生産手段はあらゆる劎働過皋の芁玠ずしお芳察されおいる。この劎働過皋の内郚においおそれは生産の質量的芁因ずしお人的芁因たる劎働力に察立しおいるのである。」『資本論蚻解』?P273第䞃曞房

かれは、「生産的消費」しか芋おいないしそれに反発しお䞻䜓的芁玠にばかり泚目したのが䞻䜓性論ずいうわけですよね。

この「生産的消費」では経枈的圢態芏定が消倱しおいるずいうのがマルクスの䞻匵なのです。

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