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 ホヌムペヌゞを開いお1幎以䞊経過したした。そしおやっず議論が起きおきおいたす。共産䞻矩をめぐる論争に぀いおは、共産䞻矩フォヌラムで玹介しおいたすが、それ以倖にもホヌムペヌゞの諞論文に぀いおの批刀なども寄せられるようになりたした。投皿論文は、「論争」のペヌゞに掲茉しおいたす。掲瀺板は1000字以内の曞き蟌み甚ですので、よろしくお願いしたす。

1: è¡šã•ã‚“の『情況』連茉論文の告知(1)   2: ä¿¡ç”šè³‡æœ¬ãšçŸå®Ÿè³‡æœ¬ïŒˆïŒ‘田䞭䞀匘(3)   3: ã‚œã‚·ãƒ¥ãƒŒãƒ«ã€Žäž€èˆ¬èš€èªžå­Šç¬¬äž€å›žè¬›çŸ©ã€ç™ºå£²(3)   4: ã€Œç™ºæƒ³ã®è»¢æ›ã€ã€€ãƒ¡ã‚°ãƒŸ(1)   5: ã€Œäž–界恐慌分析のための原理」バラキン雑蚘を読んで 田䞭䞀匘(8)   6: éžç‰©è³ªçš„劎働ず䟡倀法則  田䞭䞀匘(1)   7: ç”°äž­äž€åŒ˜ さんからのお問い合わせ(2)   8: åœ“分曞き蟌みできたせん(1)   9: å­Šã³ãŸã„(2)   10: ãŠä¹…しぶりです、旧ハンドル「川魚」の、臚倏ず申したす。(1)   11: ã‚¢ãƒŠãƒªãƒ†ã‚£ã‚«ãƒ«ãƒ»ãƒžãƒ«ã‚­ã‚·ã‚ºãƒ ã«ã€ã„お(6)   12: èŠ‹è‹Šã—いですが(1)   13: ïŒ¡ïŒ³ïŒ³ïŒ¢ç›®æ¬¡ïŒˆåŸ©æŽ»ïŒ‰(1)   14: è³ƒåŠŽåƒãšã¯äœ•ã‹ïŒˆãã®äž€ïŒ‰æ£®çœŸæŸ„埩掻(1)   15: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論10(3)   16: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論(1)   17: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論補足(1)   18: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論(1)   19: ã‚る映画を芋お(1)   20: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論(1)   21: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論(1)   22: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論(1)   23: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論(1)   24: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論(1)   25: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論―その䞀(3)   26: åœ“分冷华期間、理想に぀いお(1)   27: ç€ŸäŒšçš„総劎働の配分論ずしおの商品論―その二(1)   28: ã“れから䞍定期連茉ずいうかたちで商品論解釈を投皿したす(1)   29: åŠŽåƒãšåˆ†é…ã®åˆ†é›¢ã«ã€ã„お(3)   30: å°æŸ€å‹åŸ³æ°ã®ïŒœã‚¢ãƒŠãƒªãƒ†ã‚£ã‚«ãƒ«ãƒ»ãƒžãƒ«ã‚­ã‚·ã‚ºãƒ æ‰¹åˆ€ïŒžã‚’読んで、(17)  

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メグミさんぞの回答 田䞭䞀匘
ebara
半人前

境 毅 2008-11-9 12:16:38  [Reply] [Edit]

 メグミさんぞの回答 田䞭䞀匘

 長いあいだ回答しなくおすいたせんでした。日々の仕事や雑事に远われるずずもに、玹介しおくださったサむトや資本論の読解に時間がかかり、なかなか考えがたずたりたせん。ずりあえず、過剰な貚幣資本圢成の必然性に぀いおは資本論の論理で原理的な郚分は理解できたした。しかしただそれが投機に向かう必然性は刀然ずしたせん。マルクスを読んでも、信甚制床の発展ずずもに投機の䜙地が増倧する傟向の指摘はありたすが、その根拠は明瀺しおいないようですが、どうでしょう。もしかしたら問い自䜓が意味のないものかもしれたせんね。過剰性は珟実資本ぞ転化する堎面にたいしおのものであるから、ずいう理由なのでしょうか。
 実䜓経枈ずの関係ずいう点、あるいは金融資本抂念の克服ずいう点に぀いおですが、私の匕甚が片手萜ちであったかもしれたせん。の文章の前に次のように曞いおありたす。
 「ずころで、ここで泚意しおおきたいのは、䞀九八〇幎代のアメリカで株䞻重芖経営ぞの転換がなされた理由ずしお、䞊述のように、機関投資家からの圧力が重芁な圹割を果たしたこずは事実であるが、それだけでこの転換がなされたわけではないずいうこずである。むしろその背埌では、すでに実䜓経枈のあり方自䜓に倉化が進んでいたずいう点が重芁である。」『情況』2008・7月号、p.214
 この文章に続いお、の匕甚文がありたす。再床匕甚しおおきたす。
 「そもそも株匏の発行䜓である自動車、家電などの耐久消費型重化孊工業は、・・・・もはや十分な収益を䞊げられなくなっおいたのである。・・・・これら䌁業はM&Aなどを利甚しお事業の再構築に取り組たざるを埗ないこずになったが、この動きに機関投資家の積極的株䞻掻動が重なったこずから、事業再構築による収益性の重芖ずいう目暙は、具䜓的にROEの重芖など株䞻の利益を重芖する、株䞻重芖経営ずか株䟡至䞊䞻矩ずいう圢に結び぀いおいったのである。」『情況』2008・7月号、p.214
 実䜓経枈の倉化のほうを重芁ず芋るか、機関投資家の圧力を重芁ず芋るか、この点で芋解が盞違するず思いたす。メグミさんは埌者を重芖しおいるず思いたす。私も信甚制床の展開が重芁だず思いたすが、架空資本ず珟実資本ずの関連ずいう点で、実䜓経枈の倉化をも考慮するこずは必芁ではないでしょうか。䞍況から脱出するための事業再構築の方法ずしお、合䜵・買収による芏暡の経枈の远及が、金融垂堎の倉化に乗じる圢で行われ、その仲介圹ずしお信甚資本が自らの蓄積を行ったのではないでしょうか。もちろん信甚資本の掻動は仲介なしの株匏売買が䞭心かもしれたせんが、実䜓経枈ずの関係ではこのように蚀っおも間違いではないず思いたす。
 新自由䞻矩に぀いおですが、階玚闘争ず資本蓄積あるいは経枈過皋ずいう二぀の芳点を総合的に把握したいずいうのが、私の考えです。この二぀の芳点に぀いお、戊埌の犏祉囜家䜓制、あるいは囜家独占資本䞻矩の成立をどのように捉えるか、ずいう問題を考えおみたす。
 支配階玚の劎働者階玚ぞの譲歩ずいう偎面から芋るず「犏祉囜家䜓制」ず芏定できたすが、囜家の経枈過皋ぞの介入による資本蓄積の維持・向䞊ずいう面から芋れば、いわゆる「囜家独占資本䞻矩」ずも芏定するこずができるず思いたす。ケむンズ䞻矩による有効需芁の創出ずは、資本投䞋堎面の創出ずいう面ず、倱業察策ずいう面の䞡面があるのではないでしょうか。この二぀の偎面ずは、資本䞻矩経枈の倉化の原因を、資本蓄積の危機・倉化ずいう面ず階玚闘争による圱響ずいう面に区別するず同時に、䞡者の関連を考察しなければならないずいうこずを意味しおいるず思うのです。どちらか䞀方だけの理解では䞍十分ではないかず思われるのです。この点に関しお、「犏祉囜家䜓制」ぞの移行に関する以䞋の二぀の芋解を怜蚎しおみたす。
 階玚闘争を重芖するものずしお、ネグリ『さらば、“近代民䞻䞻矩”』より
 「『劎働』は長いあいだ、物質的な財の生産掻動に還元されおきた。しかし珟圚、『劎働』は、瀟䌚的掻動の党領域を意味するものになっおいる。この倉化を理解するためには、䞀九䞀䞃幎のロシア革呜からはじたった劎働の組織化にかかわる闘争ず倉革のサむクルを考察しなければならない。
 それは、組織化された劎働党䜓を、長期にわたっおこれを『短い䞖玀』ず呌ぶものがいるほどの期間持続的に危機に陥れた劎働者の反逆的挑戊によるものだった。資本䞻矩システムに察する生きた劎働の偎からのこの攻撃ぞの最初の応答は、たず『ニュヌディヌル』ずいうかたちで提瀺され、぀いで、地球䞊の䞭心的地域における『犏祉囜家』の創蚭の展開ずいうかたちをずるずころずなった。぀たり、囜家や瀟䌚が、生政治的な組織化ず搟取の圢態を課すずいう方向に向かったのである。」p.〜 
 このような把握の仕方は資本の蓄積様匏の倉化ずいう客芳的構造を理解しない䞀面的なものである、ずいう批刀が、小束聰からなされおいたす。なお、小束の批刀はネグリを察象にしたものではなく、倧内力などのマル経孊者を盎接の察象ずしおいたす。少し長いですが、たず、小束自身の芋解を玹介しおおきたす
 「以䞊みたように第䞀次䞖界倧戊埌に特有な具䜓的諞条件のなかで、䞖界的芏暡で金融資本が経枈的過皋ずしお蓄積展開できなくなったのであるが、今䞀床たずめおみるず次のずおりである。
?戊埌アメリカは、第䞀次倧戊の戊時利埗でカサ䞊げされた高囜民所埗氎準による広倧な囜内垂堎を基盀にしお、耐久消費財ず倧量生産方匏を導入しお、生産力を䞀挙的・飛躍的に高めた。そのアメリカの量産型重化孊工業が、戊埌資本䞻矩䞖界の支配的な産業構造ず生産力氎準になった。
?資本䞻矩の牙城であったペヌロッパの工業がアメリカの工業生産力によっお圧迫され、ペヌロッパ諞囜は経枈停滞に陥り倧量倱業を环積した。そのためにペヌロッパ諞囜が囜内に蟲業を抱え蟌むずいう異垞な事態が起こった。
?その結果、䌝統的な蟲工囜際分業関係の厩壊ず䞖界的な蟲産物を䞭心ずする第䞀次産品䞍況が発生した。
?しかも戊前における察埌進地域・鉄道郚門投資のばあいのように、広範な未開発地域にたいしお戊埌に機軞産業になった耐久消費財関連産業投資をしお、新芏に䞖界垂堎を創出するこずもできなかった。埌進・未開発地域では珟地民の所埗・消費氎準がきょくどに䜎く、比范的高䟡な耐久消費財垂堎が党く存圚しなかったからである。・・・・
こうしお、䞖界的芏暡で金融資本は経枈的自立的に蓄積拡倧する条件を喪倱しおしたった。」小束聰『䞖界経枈の構造』p.27〜8
 1929幎の䞖界恐慌が端的に珟しおいるように、第䞀次倧戊埌においおは、「察内的にはもちろん察倖的にも資本家的にいかんずも凊理しえなくなった結果ずしお発生した、文字通り構造的な倧量の過剰資本・過剰人口が珟実的に环積した。・・・こうしお資本䞻矩は、自らの経枈圢態を通しお瀟䌚成員を包摂・扶逊できなくなっお、経枈過皋からハミ出る膚倧な過剰人口を排出し、か぀䞖界蟲業恐慌を匕き起こしたのであるが、それは瀟䌚䜓制ずしおの物的な存立根拠の喪倱を意味した。二十九幎䞖界恐慌の勃発に䌎う未曟有な瀟䌚的・政治的動揺ず䜓制厩壊の危機の高たりは、その政治的反映にほかならなかった。」小束聰『䞖界経枈の構造』p.
 小束さんが蚀いたいのは、぀ぎのようなこずでしょう。階玚闘争が高たる背景には経枈過皋に根拠を持぀瀟䌚䞍安があるずいうこず。そしお階玚闘争の高たりに察応しお資本䞻矩の構造が倉化するずしおも、その倉化の仕方は経枈過皋における危機に察応したものである。䞖界恐慌以降の資本䞻矩を小束さんは「囜家による組織化」ずしおずらえおいるが、それは囜家の介入による過剰資本の解消、すなわち有効需芁創出政策に基づく経枈運営のこずでしょう。
 ネグリのような把握を「珟代資本䞻矩化の根拠を、資本䞻矩経枈過皋にずっお倖的な政治的芁因に求めおいる」小束聰『䞖界経枈の構造』p.理論ずしたうえで、それを「第䞀次倧戊埌の経枈過皋の倉化が無芖され、珟代資本䞻矩化の経枈根拠が党く看過されおしたっおいる」同ず、小束さんは批刀したす。このような小束さんの批刀は、ネグリの䞀面性の指摘ずしおは正圓なものでしょう。しかし、階玚闘争の高たりなどの瀟䌚䞍安を「資本䞻矩経枈過皋にずっお倖的な政治的芁因」ずいうのはいきすぎでしょう。資本ずは資本−賃劎働関係の物象化されたものだからです。経枈構造の倉化が階玚構成などの䞻䜓的芁因にどのような圱響をおよがしおいるのか、ずいう問題は小束からは感じられたせん。経枈構造の分析であり、政治的分析は私の研究察象ではないず蚀われればそのずおりではあるが、それでは政治経枈孊批刀ずしおは䞍十分でしょう。
信甚資本䞻矩ぞの移行に぀いおも、同様なこずがいえるず思うのです。支配階玚の偎からなされた階玚闘争ずしお新自由䞻矩を捉えるこずは重芁ですが、そのような階玚闘争がなされなければならない経枈的根拠ずは䜕か―幎代のスタグフレヌション―、その打開策ずしおの新自由䞻矩はなぜ信甚資本䞻矩ぞず展開したのか、この点を考えおみたいのです。囜家の介入が嫌われ、その結果ずしお垂堎䞇胜䞻矩ずしおの新自由䞻矩が展開したずいうのはわかりたすが、信甚資本䞻矩ずの関係がはっきりしないずいうこずです。


取匕か投機かメグミ
ebara
半人前

境 毅 2008-11-4 21:19:18  [Reply] [Edit]

銀行業者ず手圢による預金を行う資本家ずの関係は、取匕か投機かメグミ

田䞭さんの質問に぀いお再考しおみたす。

ではどうしお「貞付可胜な貚幣資本」以䞋では貚幣資本ず略蚘は投機ぞず向かうのでしょうか。
抎原さんはその蚘述の前に、定矩をしおいたす。
貞付可胜な貚幣資本は、産業資本の埪環のうちで圢成される遊䌑貚幣資本や、各皮の収入資本家が受け取る利最や劎働者の劎賃などが預金されるこずで銀行に集䞭される――

そこで泚意願いたいのが、「貞付可胜」の意味です。それは、銀行にお金を借りにきた資本家が振り出す手圢を割り匕いお、預金通垳に金䜕円ず数字を曞き蟌む決枈手段貚幣貞付資本に成り埗るもの――ずいうこずですよね。

私達が泚意しなければいけないのは、ここに銀行業務に察するある先入芳があるこずです。手持ちのマルクス経枈孊の解説本にこう曞いおいたす。
「䞀般的に蚀えば、金融は実䜓経枈の補助的存圚である。」『金融論』関根猪䞀郎他著青朚曞店P51宇野経枈孊の「資金」も同じです。
金融資本は銀行ず産業ずの癒着――
ず同じ内容ですね。トラスト・カルテル・コンツ゚ルンに瀺されるように株匏による金融寡頭制支配は、独占であり、競争を排陀した経枈的仕組み・・・ずいう私達の垞識ずする先入芳があるず思うのです。投機が、管理された独占ずは矛盟しおいるが自明なこずなのか・・・・・ずいうこずかず思うのです。

しかし、銀行刞は、手圢流通を基瀎ずしおいるのであり、商業信甚ずは異なる銀行信甚のなかで生成しおいお、資本制的生産様匏の䞊郚構造の内でのこずなのです。郚章で、ギルバヌトの「取匕をも容易にするものはすべお、投機をも容易にする。䞡者取匕ず投機は倚くの堎合に極めお密接に結び぀いおいるので、どこたでが取匕でどこからが投機であるかを蚀うこずは困難である」䞉巻原P――をマルクスは玹介しおいたす。そしお、手圢にずの銀行の前貞しずいう取匕が、「同じポンド・スタヌリングの貚幣は、䞀連の移転によっお、絶察に確定できない䜕倍もの預金額になるこずが出来る。それゆえ、・・党預金の十分の九が・・・銀行業者たちの垳簿䞊の蚘垳以倖には䜕ら実存しない・・・」同
ず、マルクスの他の草皿からの匕甚が瀺しおいたす。垳簿䞊の蚘垳である仮空の存圚に、貚幣貞付可胜資本がなるから、銀行業者ず手圢割匕の資本家の間柄は取匕であり投機になるのですね。商品ず貚幣の亀換関係ずいう実䜓的な存圚ではないのですし、仮空の資本を銀行は蚘垳するこずで資本家に貞し出すのです。
だからこそ
架空資本の売買で利益を䞊げる投機取匕に぀いお、これを資本䞻矩的な資本垂堎に付きものの事態――ず読んだ次第であったわけです。

田䞭さん 「資本䞻矩の終わり論」でネット怜玢しおみおください。でおきた項目で、「䞉巻の論理ず構成」「信甚の厩壊論」を開けば、この間玹介したした資本論䞉巻の章〜章の案内がある次第です。
「金融資本」ずいう思想をこそのりこえたしょう。

利子生み資本は生産過皋の内か倖かメグミ
ebara
半人前

境 毅 2008-10-29 10:16:18  [Reply] [Edit]

利子生み資本は生産過皋の内か倖か  
                         メグミ

田䞭さん
ではどうしお「貞付可胜な貚幣資本」以䞋では貚幣資本ず略蚘は投機ぞず向かうのでしょうか。残念ながら、この点に぀いお抎原さんは詳しく展開されおいたせん。そこで自分が珟圚孊習し぀぀ある内容を玹介したすので、ご怜蚎ください。

田䞭さんのこの質問に察しお、すでに次の問いを立おるこずで抎原さんは答えおいるず思うのです。

バラキン雑蚘 「䞖界恐慌でケむンズ埩掻か」
それだから架空資本の売買で利益を䞊げる投機取匕に぀いお、これを資本䞻矩的な資本垂堎に付きものの事態ずしお把握できず、珟実資本にずっお害悪をもたらすものずしお、倫理的に排斥しおいるだけなのだ。
 だからケむンズの理論からすれば、80幎代以降に発達した投機、信甚資本䞻矩に぀いお、倫理的に非難するこずしかできない。しかしいた必芁なものは投機、信甚資本䞻矩到来の必然性ず、その克服の道を指し瀺すこずだ。

架空資本の売買で利益を䞊げる投機取匕に぀いお、これを資本䞻矩的な資本垂堎に付きものの事態

――ずの思いは田䞭さんに無かったのですね。

サッチャヌやレヌガンに瀺された次の新自由䞻矩ぞの転換に぀いおの認識を田䞭さんはどう思うのですかね・・・

埓来倧䌁業の経営者たちは、株䞻ぞの配圓を目的に事業を経営しおきたのではなく、雇甚しおいる人たちぞの生掻暩ぞも配慮し、たた囜民経枈の成長にも貢献しおきたしたが、このような䌁業のあり方ずはたったく別の、株匏時䟡総額の極倧化ずいう目的で䌚瀟を支配しようずいう意志が働くようになっおいったのです。そのために重圹制床を改倉し、信甚、投機資本の利害を代衚する勢力ず䌁業偎の代衚受任者のCEOずの関係を調敎しおいったのです。

バラキン雑蚘「䞖界恐慌の分析を目指しお第䞀回」金融資本䞻矩から信甚、投機資本䞻矩ぞの移行䞖界の株䞻たち

架空資本の売買で利益を䞊げる投機取匕に぀いお、これを資本䞻矩的な資本垂堎に付きものの事態

――であったものが、幎代的危機ぞの反省ずしおのケむンズ䞻矩ニュヌディ―ル政策の攟棄ずしおの新自由䞻矩・・・・ずいう歎史的展開であっお、

田䞭さんの

「そもそも株匏の発行䜓である自動車、家電などの耐久消費型重化孊工業は、・・・・もはや十分な収益を䞊げられなくなっおいたのである。・・・・これら䌁業はM&Aなどを利甚しお事業の再構築に取り組たざるを埗ないこずになったが、この動きに機関投資家の積極的株䞻掻動が重なったこずから、事業再構築による収益性の重芖ずいう目暙は、具䜓的にROEの重芖など株䞻の利益を重芖する、株䞻重芖経営ずか株䟡至䞊䞻矩ずいう圢に結び぀いおいったのである。」『情況』2008・7月号、p.214

――このような䞻匵・・・぀たり、

事業再構築による収益性の重芖・・・投䞋資本の利最圢成の効率からの・・

株䞻重芖経営ずか株䟡至䞊䞻矩・・・ぞの転換――であったのだろうか

株匏の発行䜓である自動車、家電などの耐久消費型重化孊工業

――ずいう認識こそが、第䞀次倧戊前の察むングランドの路線をずったドむツの株匏による巚倧䌁業統合による重化孊工業の圢成を瀺すものであり、『金融資本論』、ヒルフアヌディングの採甚したものでした。

ずころが抎原さんの提起は、以䞋でした。

圓時はむギリスの金融垂堎に比べ、アメリカの金融垂堎は芏制がなく、投機家が株匏垂堎でバブルを挔出し、恐慌に至った。これを反省しお、銀行ず蚌刞䌚瀟を分離する、グラス・スティヌガル法で芏制がかかった。ケむンズも1936幎に出版した䞀般理論で、「金利生掻者の安楜死」を経枈政策ずしお考えた。䞖界恐慌分析のための原理 投機・信甚資本䞻矩の原理
さお、資本䞻矩の新たな段階芏定を行おうずする限りで、第二次䞖界倧戊埌の歎史的過皋を簡単に敎理しおおこう。東偎は䞭囜での毛沢東の勝利が倧きく、民族解攟戊争が激化した。熱戊から平和共存、冷戊ぞの以降埌、西偎は犏祉囜家䜓制をずり、産業資本が䞭心ずなっお経枈成長を成し遂げた。ケむンズが期埅したむンフレによる金利生掻者の安楜死が実珟した。囜連、の固定盞堎制、による自由貿易亀枉、䞖界銀行による開発融資これらが戊埌䞖界の枠組みであった。同䞊

犏祉囜家䜓制をずり、産業資本が䞭心ずなっお経枈成長――であっお、最倧限の利最の远求ずいう資本の芁求経枈法則からの远求ではなかったのです。

私はこのような歎史的経隓を採りたい。しかし、このような経隓をヒルフアヌディングの『金融資本論』

に瀺された思想からは孊ぶこずが出来ないず思うのです。

金融資本は銀行ず産業ずの癒着ず定矩同䞊――

ず考えるずころにこそ、ヒルフアヌディングの誀りがあったのではないでしょうか

抎原さんが瀺された次の蚘述がそのこずを批刀しおいたす。

「・・・これらの請求暩の蓄積は、前提によれば、珟実の蓄積から、すなわち商品資本等々の䟡倀が貚幣に転化するこずから生じる。ずはいえ、これらの請求暩そのものの蓄積は、それの源泉である珟実の蓄積ずも違うし、貚幣の貞出によっお媒介される将来の蓄積生産過皋ずも異なるのである。」同曞、旧版553〜4、党集版524〜5頁、蚳文、倧谷蚳、269頁

請求暩の蓄積――ずは、貞し付け資本であり、貚幣資本家が債暩の圢で産業資本家ぞ貞し付けたものだからです。

「これらの請求暩そのものの蓄積は、それの源泉である珟実の蓄積ずも違うし、貚幣の貞出によっお媒介される将来の蓄積生産過皋ずも異なる」

利子は、剰䜙䟡倀の生産を前提するずはいえ生産資本から生じるのではなく、「請求暩」である「貞し付け資本」から生じるものだからです。

ずころが、「利子生み資本」を「利子生み資本ずは、貞付けたお金が産業などの珟実資本に投䞋される資本の圢態」――では、珟実資本の運動の䞭での「利子生み資本」であり、生産過皋の䞭に入る利子生み資本ずいう理解になっおいたす。

しかしマルクスは、「利子生み資本」資本論巻章を螏たえお、章「利子ず䌁業者利埗」でこう述べおいたす。

「資本の䜿甚者は、䟋え自己資本で仕事をしおも、二぀の人栌に――資本の単なる所有者ず資本の䜿甚者ずに――分裂する。圌の資本そのものは、それがもたらす資本所有すなわち生産過皋倖にある資本ず過皋進行䞭の資本ずしお䌁業者利埗をもたらす生産過皋内にある資本ずに、分裂する。」原P388

貚幣貞付資本・利子生み資本は、「生産過皋倖にある資本」なんですね。

あるいはこうにものべおいたす。

「利子は、他人の劎働の諞生産物を取埗する手段ずしおの単なる資本所有を衚す。しかし、利子は、資本のこの性栌を、生産過皋の倖郚で資本に垰属し、この生産過皋そのものの独特な芏定性の結果ではけっしお無いあるものずしお衚す。利子は、このあるものを、劎働に察する盎接察立においおでは決しおなく、逆に劎働ずは無関係に、か぀ある資本家ず他の資本家ずの単なる関係ずしお衚す。・・・利子は、二人の資本家の間の䞀関係であっお、資本家ず劎働者の関係ではない。」原P395〜396

私が、生産過皋の内ず倖の二぀の資本に぀いお孊んだのは次のブロヌグからです。是非ずも参照願いたす。

(?) 信甚の厩壊論恐慌・䞀倧砎局の珟状分析
ホヌムペヌゞキャピタルネット

宇野批刀ずしお玠晎らしいものです。資本論25章から35章の玐解きずしおも玠晎らしいものです。

ホヌムペヌゞアドレスは珟圚掲茉できたせんので消去したした。境








「䞖界恐慌分析のための原理」バラキン雑蚘を読んで 田䞭䞀匘
ebara
半人前

境 毅 2008-10-26 16:26:03  [Reply] [Edit]

 「䞖界恐慌分析のための原理」バラキン雑蚘を読んで
                     田䞭䞀匘

 抎原さんの「䞖界恐慌分析のための原理」においお、信甚資本䞻矩は、倉動盞堎制ぞの移行および䞖界単䞀の資本垂堎の成立を条件ずしお、成立・発展しおきたこずが述べられおいたす。さらにその具䜓的な展開を次のようなものず捉えおいたす。
 「珟圚の金融垂堎でのプレヌダヌは銀行、蚌刞䌚瀟、幎金基金、保険䌚瀟などの機関投資家、投資ファンドヘッゞファンドやミュヌチュアルファンドであり、圌らが経枈に察しお倧きな圱響力を持っおいる。これらの資本家はみな他人のお金を珟実資本に投資するのではなく、金融資産の売買に向けるこずで、投機資本ずしおいる。」
 この投機資本を実䜓経枈あるいは珟実資本ずの関係から考察したものが以䞋の郚分でしょう。
 「貞付可胜な貚幣資本は、産業資本の埪環のうちで圢成される遊䌑貚幣資本や、各皮の収入資本家が受け取る利最や劎働者の劎賃などが預金されるこずで銀行に集䞭される。・・・・この貞付可胜な貚幣資本の蓄積は珟実資本の蓄積からは盞察的に独立しおいるし、たた貞付可胜な貚幣資本の運甚に぀いおは架空資本の売買ずいう投機に向かいやすい。」
 ではどうしお「貞付可胜な貚幣資本」以䞋では貚幣資本ず略蚘は投機ぞず向かうのでしょうか。残念ながら、この点に぀いお抎原さんは詳しく展開されおいたせん。そこで自分が珟圚孊習し぀぀ある内容を玹介したすので、ご怜蚎ください。
 たず原理的面から。利子生み資本の成立によっお、すべおの貚幣は資本ずみなされるようになり、自己増殖運動を自動的に展開するものずしお、人々の意識を支配しおいる。貚幣は貚幣であるがゆえに、投資すれば増えるものだず意識されおいる。もちろん蓄蔵貚幣ず貚幣資本ずの区別は日垞意識でもなされおいるし、経枈状況しだいでは自己増殖がなされない可胜性があるこずも認識されおいる。しかしながら、生産過皋における剰䜙䟡倀生産が利子の珟実的な根拠であるこずは意識から消倱しおいる。そしおその実珟の堎は、架空資本売買垂堎が最適である。ずいうのはそこで投資される貚幣資本の出自は、珟実の生産過皋にさしあたりは投資されない遊䌑資本やさしあたりは支出されない通貚ずしおの預金だからである。
 実蚌的な面、あるいは䞖界経枈の歎史的発展ずの関係の面。この点に぀いお、『情況』2008・7月号に掲茉されおいる二぀の論文―河宮信郎 「サブプラむム問題―その構造的分析の詊み」p.162〜184、 長谷郚孝叞 「アメリカ金融システムの倉容が意味するもの䞋」p.212〜235―を玹介したいず思いたす。ただは私の仮説です。
 党䞖界の商品垂堎ずしおアメリカは他囜から膚倧な茞入を行うこずにより、資本䞻矩を支えおきた。そのため䞖界最倧の倖囜為替取匕垂堎が発展した。これが倉動盞堎制の導入およびオンラむン化によっお、決枈の堎から投機の堎ぞず倉質した。
 70幎代以降、欧州や日本ずの競争に敗れる圢で、アメリカの工業は衰退あるいは空掞化しおいった。その結果、「米経枈が金融業に特化し、米金融業が蚌刞業に特化した」『情況』2008・7月号、p.162。たた、「金融業に特化した米経枈では、通垞の補造業は『有望な投資先』にならない。結局、金融業が自前で『金融商品』を創出する以倖に資金運甚の方途がない。」『情況』2008・7月号、p.16
 「䞀九六〇幎代埌半から機関投資家の資金の運甚方法に倉化が芋られるようになった・・・・。経枈成長の鈍化にずもなう株䟡の䜎迷等を背景に、株匏等の長期保有から回転売買を繰り返すようになったのである。」『情況』200・7月号、p.212
 「そもそも株匏の発行䜓である自動車、家電などの耐久消費型重化孊工業は、・・・・もはや十分な収益を䞊げられなくなっおいたのである。・・・・これら䌁業はM&Aなどを利甚しお事業の再構築に取り組たざるを埗ないこずになったが、この動きに機関投資家の積極的株䞻掻動が重なったこずから、事業再構築による収益性の重芖ずいう目暙は、具䜓的にROEの重芖など株䞻の利益を重芖する、株䞻重芖経営ずか株䟡至䞊䞻矩ずいう圢に結び぀いおいったのである。」『情況』2008・7月号、p.214
 「埓来型の産業・䌁業でM&Aや自瀟株買いが盛んに行われるず、これらを通しお同産業・䌁業内に滞留しおいた過剰資金が吐き出され、それらの資金は家蚈、機関投資家を通しお最終的に新産業・䌁業ぞ䟛絊されるこずになった。」『情況』2008・7月号、p.215
 「株匏投資では、IT関連などの新興産業・䌁業向けの資金䟛絊が増倧したず考えられる。これを端的に瀺すのが、NASDAQ垂堎の急成長である。」『情況』2008・7月号、p.218
 六〇〜䞃〇幎代においお、アメリカ「囜民のほずんどが、自動車、家電など物財に察する欲求を充足させおしたった」、぀たり「犏祉囜家䜓制を圢成し豊かな瀟䌚を実珟したこずが、耐久消費財圢重化孊を䞭心ずする産業構造から、゜フト化・サヌビス化産業を䞭心ずするそれぞの転換をもたらすこずになり、九〇幎代以降には、この転換はIT産業の発展を䞭心に進むこずになったのである。」『情況』2008・7月号、p.229
 この点に぀いおは、日本車の販売増倧などによる貿易赀字の増倧、あるいは䜏宅バブルから考えるず違うような気がしたす。欲求が充足されたからではなく、埓来型の産業がアメリカでは衰退し、ディズニヌあるいはハリりッドずマむクロ゜フトだけが䞖界的䌁業あるいは産業ずしお生き残った、ずいうほうが正確ではないでしょうか。IT産業が珟代資本䞻矩においお䞭心ずなっおいるずいう芋解に぀いお、小束聰『䞖界経枈の構造』第?郚第四章で詳现な批刀がなされおいたす。IT技術がすべおの産業においお広範に甚いられおいるずいうこずず、その技術を生産しおいる産業が䞭心的な産業であるずいうこずずは区別されるべきでしょう。
 「IT産業の䞖界では技術倉化が倧倉急速なので、・・・・『遞択ず集䞭』によっお、自らは埗意分野に資金や人材を集䞭させ぀぀、それ以倖に぀いおは、優れた技術を開発した他䌁業をM&Aによっお取り蟌んだり、業務提携によっお共同で事業を行ったり、アりト゜ヌシングのネットワヌクを広げたりするこずで、『時間を買う』ずいう戊略を展開せざるを埗ないこずになる。こうしお、IT産業・䌁業ではM&Aや業務提携は日垞茶飯事ずなる。」『情況』2008・7月号、p.224〜5そのための資金調達方法ずしお株䟡時䟡総額䞻矩がずられるこずになった。
 䞃〇幎代以降の「アメリカの金融システムの倉容・改革の動き・・・・、これは以䞋のように意味づけられるのではないだろうか。すなわち、犏祉囜家䜓制の圢成によっお発展した耐久消費財型重化孊工業は、䞀九六〇䞃〇幎代には成熟化を迎え、以埌は゜フト化・サヌビス化産業ずいう新しい生産力を䞭心ずする時代ぞず移行し始めた。こうした産業構造の転換、すなわち、新生産力の発展に察応しお、金融システムも転換を迫られるこずになった。すなわち、耐久消費財型重化孊工業に適合的な金融システムは、ITを䞭心ずする゜フト化・サヌビス化産業の発展に適合的な金融システムぞず転換しおいくこずになった。このような産業構造の転換、すなわち新生産力の発展に察応しお金融システムが転換しおいく過皋、これこそがこの時期のアメリカの金融システムの倉容・改革が意味するものであったのではないだろうか。」『情況』2008・7月号、p.231
 ラむブドア事件が日本における代衚的な事䟋ずしお理解できたす。しかし、信甚資本䞻矩はIT産業によっお発展したのではなく、長谷郚さんも論文の前半で展開されおいるように、珟実資本の行き詰たりから金融経枈の構造倉化が発生し、その埌発生したIT産業ぞず行き堎を倱っおいた貚幣資本が流入した、ずいうほうが正確ではないでしょうか。そうでなければITバブルの厩壊以降も、信甚資本䞻矩が繁栄したこずが説明できないのではないでしょうか。
 珟圚の䞖界恐慌を考える際に、架空資本ず珟実資本の関係の問題は、重芁な論点をなすのではないかず、私は考えおいたす。抎原さんの論文や倧谷さんの考蚌によるマルクスのテキストを珟圚孊習䞭ですが、これがなかなか難しい。ずりあえずの方針、ずいうか芋取り図を曞いおいる段階です。
 信甚資本䞻矩ずは、珟実経枈ずは衚面的には無関係な運動を展開する架空資本の運動ずしお、展開されおきたものでしょう。サブプラむムロヌンなどの蚌刞化商品ずは究極の架空資本なのです。利子生み蚌刞ずしおの架空資本の架空性は、䜕よりもその䟡栌倉動に珟れたす。぀たり、それがもたらす配圓・利子の倉動ずは盞察的に自立した圢で、蚌刞垂堎の需絊関係で決定されるずいう点にです。抎原さんも次のように述べおいたす。
 「信甚資本は架空資本を投機的に取匕するこずで蓄積しお行く。それはバブルを圢成し、バブルがはじければ金融資産の時䟡総額は暎萜するが、しかしこれは珟実資本にずっおは盎接のかかわりがない。実䜓経枈の動向ずは無関係に、バブルずその収瞮、これを繰り返すこずは投機・信甚資本䞻矩の宿呜である。」
 しかし、それが「将来の利益に察する請求暩」ずしお成立しおいる以䞊、珟実経枈においお利益が生み出されるこずがなくなれば、たずえば䜏宅ロヌンの返枈が滞れば、その䟡栌は暎萜する、ずいうような圢で、架空性が暎露され、珟実経枈ずの関係に匕き戻される、このように蚀えないでしょうか。サブプラむム問題は䜏宅販売の䜎迷・䜏宅䟡栌の䜎䞋に端を発しおいたす。この堎合、䜏宅自䜓が金融資産であっお、架空資本の䞀郚をなしおいたずいえるでしょう。ずはいえ、商品資本ずしおの、䜿甚䟡倀の偎面をも持぀ものずしおの䜏宅の販売実瞟の䜎迷ずいう芳点から芋るず、それは珟実経枈の䞀郚であったずはいえないでしょうか。このようにいったずしおも、その埌の金融危機は珟実経枈の動向ずは無関係であるのは確かですが。
 たた、信甚資本䞻矩から協同瀟䌚ぞの移行ずいう革呜的芳点から芋るならば、瀟䌚的富の抜象的・物神的圢態ずしおの貚幣資本を、どのような共同的あるいは盎接に瀟䌚的な富ずしお奪回するこずができるのか、あるいは、そのような貚幣資本の蓄積を䜿甚䟡倀的な芳点人間ず自然の物質代謝過皋の芳点からみるずどのように把握されるのか、そのような問題を考えおみたいず思っおいたす。個人的には過剰資本ずしお珟れおいるものを、自由時間ずしお、享受の時間ぞず転換ずしおみたいものだず思いたすが。


非物質的劎働ず䟡倀法則  田䞭䞀匘
ebara
半人前

境 毅 2008-9-21 20:01:04  [Reply] [Edit]

非物質的劎働ず䟡倀法則

                       田䞭䞀匘
 抎原さんのランシ゚ヌル論に觊発される圢で、珟圚政治に぀いお勉匷しおいたす。そこでやはり䞀床はネグリをきちんず評䟡しなければならないず思い、蚳曞を読んでいるずころです。そのなかで劎働䟡倀説に関する疑問が生じたしたので、抎原さん、megumiさんはじめ、圓ホヌムペヌゞの読者のみなさんにうかがいたいず思いたす。
 ネグリの珟代資本䞻矩分析におけるキヌワヌドの䞀぀しお、「非物質的劎働」のヘゲモニヌずいうのがありたす。ネグリはそれを劎働䟡倀説を吊定するものずしお捉えおいたす。
 「われわれは、珟圚、非物質的劎働がヘゲモニヌを握り぀぀ある状況『非物質的』ずは、知的・科孊的・認知的・関係的・コミュニケヌション的・情動的などのこずに面しおいお、この状況は、生産様匏や䟡倀化の過皋をたすたす深く特城づけようずしおいる。この劎働圢態が、新たな蓄積ず搟取の圢態に党面的に埓属させられおいるこずは明らかである。この新たな圢態は、もはや叀兞的な劎働䟡倀の法則によっおは解明するこずができない。䞀䟋を挙げるず、劎働䟡倀説は、生産のために費やされる時間にしたがっお劎働を蚈算するずいうものだが、たずえば認知的劎働は、このやり方では蚈算するこずができない。認知的劎働は、時間ずいう尺床をはみ出す性質、いわばその過剰性に特城があるず蚀っおもいいものである。認知的劎働は、ある生産的関係によっお生の時間ず結び぀いおいる。認知的劎働は、逆に、生の時間を倉化させるこずによっお、そこから逊分を摂取する。認知的劎働の生産品は、自由ず想像力の生産品である。認知的劎働を特城づける過剰性は、たさにこの創造性である。」『さらば、“近代民䞻䞻矩”』p.
 蚳泚によれば、認知的劎働ずは「知識・情報・コミュニケヌション・金融を扱う劎働。」『さらば、“近代民䞻䞻矩”』p.ずのこずです。埓来の経枈孊的甚語を䜿うならば、第䞉次産業劎働、あるいはサヌビス劎働ずいうこずになるず思いたす。䟡倀圢態論の方法を文化知ずしお提起しおいる抎原さんに孊んでいるものずしおは、このようなネグリの䟡倀法則の吊定は批刀すべきものだず思いたす。しかし、どのようにしおなのかこれがいた䞀぀刀然ずしないのです。マルクスの商品論は物的察象ずしおの劎働生産物の商品圢態を取り扱っおいるのみで、いわゆるサヌビス劎働に぀いおは考慮の倖にあるからです。『剰䜙䟡倀孊説史』あるいは『盎接的生産過皋の諞結果』には資本家の個人的な収入ず亀換されるサヌビスに関する蚘述はあるようなのですが、産業ずしお組織されたものずしおのサヌビス劎働に぀いおはないようです。ただ資本論第二巻に流通費の考察ずいう圢で、非物質的劎働のひず぀である流通劎働が分析されおいたす。そこでの結論は次のようなものでした。

 「どんな事情のもずでも、この〈商品の貚幣ぞの転換の―田䞭〉ために費やされる時間は、転換される䟡倀にはなにも぀け加えない流通費である。それは、䟡倀を商品圢態から貚幣圢態に移すために必芁な費甚である。」〈党集版資本論?、p.〜〉

 「分業、すなわちある䞀぀の機胜の独立化は、もしその機胜がそれ自䜓ずしお生産物を圢成し䟡倀を圢成するものでないならば、぀たり独立化されるたえからすでにそういうものでないならば、その機胜をこのようのものにするものではない。」党集版資本論?、p.

 「圚庫圢成が流通の停滞であるかぎり、そのために必芁ずなる費甚は商品には少しも䟡倀を぀け加えないのである。」党集版資本論?、p.

 「商品圚庫が圚庫の商品圢態でしかないものであっお、この圚庫は、もしそれが商品圚庫ずしお存圚しないならば、瀟䌚的生産の䞎えられた芏暡の䞊で生産甚圚庫朜圚的な生産財源なり消費財源消費手段の予備なりずしお存圚するはずだずいうかぎりでは、ざいこの維持に必芁な費甚、したがっお圚庫圢成の費甚―すなわち圚庫圢成に費やされる察象化されおいる劎働たたは生きおいる劎働―も、ただ瀟䌚的生産財源なり瀟䌚的消費財源なりの維持費が転化したものでしかないのである。この費甚によっおひき起こされる商品䟡倀の匕き䞊げは、この費甚をただ按分比䟋的にいろいろな商品に割り圓おるだけである。ずいうのは、この費甚は商品の皮類によっお違っおいるからである。圚庫圢成の費甚は、たずえ圚庫圢成が瀟䌚的富の䞀぀の存圚条件であっおも、やはり瀟䌚的な富からの控陀なのである。」党集版資本論?、p.〜

 このようにマルクスは流通劎働の䟡倀圢成的性栌を吊定しおいたす。ただ運茞業だけは䟋倖です。

 「物の䜿甚䟡倀はただその消費によっおのみ実珟されるものであっお、その消費のためには物の堎所の倉換、したがっお運茞業の远加生産過皋が必芁になるこずもある。だから、運茞業に投ぜられた生産資本は、䞀郚は運茞手段からの䟡倀移転によっお、䞀郚は運茞劎働による䟡倀付加によっお、茞送される生産物に䟡倀を぀け加えるのである。」党集版資本論?、p.

 これらのマルクスの叙述を私なりにたずめるず次のようになりたす。ある劎働がその取り扱う商品に察しお䟡倀圢成的に働くかどうかは、その商品の䜿甚䟡倀の生産にかかわっおいるかどうかであり、その劎働が分業によっお独立化しおいようず事情は倉わらない。ずすれば非物質的劎働は䟡倀圢成的劎働ではなく、ネグリの蚀うこずには䞀理あるずいうこずになるでしょう。もっずも非物質的劎働ずいえどもその生産物が物質的なものである堎合もありえたす。映画の脚本家は非物質的劎働者ですが、その映画がDVDずしお生産されるずいう堎合がその䞀䟋です。
 しかしマルクスは商品䟡倀ではないが、費甚であるずいっおいたす。圓然のこずながら費甚ずは貚幣による衚瀺のこずで、流通劎働も費甚ずしおは貚幣額ずしお衚珟されたす。ずいうこずは、抜象的人間劎働ぞず還元されおいるのです。それは流通業における剰䜙劎働の存圚からも理解できたす。ずするならば分業によっお流通業が自立化した堎合、流通劎働自䜓がサヌビスずしおの商品ずしお成立するずいうこずはできないでしょうか。それは取り扱う商品の䟡倀を構成するものではないが、商品であり、䟡倀実䜓ずしおの抜象的人間劎働に還元される。それにたいする支払いは瀟䌚的富の䞀郚分−資本制においおは総剰䜙䟡倀―からの控陀ずしお、費甚である、このようにいえないでしょうか。流通劎働にかぎらず、貚幣ず亀換されるすべおのサヌビス劎働が商品ずしお存圚しおいるずいえるならば、サヌビス劎働の䟡倀圢成的性栌および䟡倀法則の適甚が認められるのではないでしょうか。
 日本における生産的劎働論争においお、サヌビス劎働は物質的劎働ではなく、䟡倀の物質的担い手ずしおの物質的・察象的䜿甚䟡倀をうたないのだから䟡倀圢成的ではないずする芋解があるようですが、そのような芋方は珟代資本䞻矩の構造および階玚関係の解明には䞍十分ではないか、このような感じがしおならないのですが、どうでしょうか。単なる思い぀きの域を出おおらず、論理的に煮詰たっおいない盎感の段階で申し蚳ありたせんが、ご教瀺よろしくお願いしたす。
Re: 田䞭䞀匘 さんからのお問い合わせ
ebara
半人前

境 毅 2008-9-16 23:19:12  [Reply] [Edit]

「信甚資本䞻矩論ず䟡倀圢態論」の䞊は、『情況』2006幎11・12合䜵号に出おいたす。
これに぀いおは最初の投皿文は、このに出しおありたす。䞋には宇野批刀が出おいたので、クレヌムが぀き、曞き換えたした。それで元の文をに出したのです。䞋は曞き換えたしたが、線集者の理解を超えおいたようで、やっず掻字になったずいうこずです。私ずしおはせめおデリダの『マルクスの亡霊たち』の蚳が出る前に出しおほしかったず思っおいたす。
田䞭䞀匘 さんからのお問い合わせ
ebara
半人前

境 毅 2008-9-16 23:11:41  [Reply] [Edit]

『情況』10月号の予告のなかで、抎原さんの「信甚資本䞻矩論ず䟡倀圢態論」䞋ずいうのがありたした。䞊は䜕月号に掲茉されたのか教えおください。

圓分曞き蟌みできたせん
ebara
半人前

境 毅 2008-9-16 11:41:25  [Reply] [Edit]

この掲瀺板に䞀日10件くらいの関係のない曞き蟌みがあり、぀ど削陀しおいたしたが、数日前から50件以䞊に増えたした。それで圓分の間、曞き蟌みできないようにしおいたすのでご了解ください。このにメヌル䞋されば、私の方で代理しお掲茉できたす。なおいったん消去した投皿はコピヌしおありたす。いずれどこかに再掲瀺したす。
お久しぶりです、旧ハンドル「川魚」の、臚倏ず申したす。
ゲスト

臚倏 2008-9-15 2:41:46  Mail  [Reply] [Edit]

抎原さん、みなさん、お久しぶりです、衚䞉郎垫の門䞋の臚倏ず申したす。
叀いほうの掲瀺板では、川魚、ず名乗っおおりたした。

わたしが幎月に台灣に来おから、もうだいぶ立ちたす。
その間、䞻に、䞭囜語、䞭囜史、台湟史の勉匷をしおおり、
あたりマルクスその他の瀟䌚思想の勉匷や、英語の勉匷などは怠っお参りたした。

いたは、「怍民地時期日治時期における、日本人瀟䌚の生掻誌」
のようなテヌマで、修士論文を曞き始めおいるずころです。
銖尟よく行けば、幎月に、修士を貰お、
その埌は、たた日本に垰っお䜏むかも知れたせん。


さお、今日倱瀌ながら、久しぶりにここを拝芋し、その䞭の
「玹介『䟡倀圢態・物象化・物神性』」の芁玄を読んでみたした。

じ぀は抎原さんには、以前、『䟡倀圢態・物象化・物神性』の本の本䜓を頂いおおりたしお、いただに曞架に眮いたたた、ずいう欠瀌を為しおおりたす。

぀いでに蚀うず、わたしは『資本論』自䜓、巻はじめの䟡倀圢態論ず、
続く物象化論のずこ、あずさらに少しだけ読み進んだ、ずいうだけで、
しかも肝心の「䟡倀圢態論」の意味を読み解けないたたで、
匁蚌法自䜓に぀いおも、聞きかじり、生煮えの状態が、
もう幎続いおいる、ずいう按排です。
わたしは、以埌は、理論方面は、分を守り、わたしらしく、少しだけ理解し、
それで専門の東掋史の䞖界ずの小芏暡な媒介者になろう、ず考えおおりたす。
いかがなものでしょうか

それでも、マルクスの、貚幣成立たでに至る、さたざたな物の操䜜を芋おいお、
それに察しおの感想は、
圓時、先茩から「論理歎史説は間違うずるで」ず聞き぀぀、
华っお「このマルクスの蚘述の通りに、貚幣は歎史的に成立したのではないか」ず、
垞識的・具䜓的な芋方しかできぬ頭でのものでした。

ここで、今日、抎原さんの著曞の芁玄、
「商品の䟡倀圢態は、抂念的存圚である」ずの句を芋お、
おもしろうお心が小躍りした、ずいう次第です。

なるほど、人間は、貚幣を理解し、䜿甚するのに、
頭の䞭で、抂念操䜜をしおいるんですね。
それのレシピが、『資本論』䟡倀圢態論や、ずいう蚳でしょうか
するず、動物は、貚幣を䜿えないんですね
これも圓たり前ではありたすが、亀換ずいうものの人間性をかいた芋たした。

最近、やっず貚幣を、硬貚や玙幣の実䜓でなく、生掻のなか、人ず人ずの間、手から手ぞ枡っお行く途䞭に、䟡倀を発揮する、ずいう理解、
運動ずしお、珟象ずしおの貚幣、あるいは䟡倀、ずいう理解にもたどり着きたした。

この䜙勢も借り、修論詊行錯誀䞭ではあるのですが、できれば、わたしの躓きの石、
『資本論』を読み返したい気が出おきたした。

以䞊、たったく我流で考えたこずですので、
皆さたから芋れば、はなはだ幌く、筋違いのものかも知れたせん。
できたしたら、なにか批刀を加えおいただければ幞いです。
芋苊しいですが
ゲスト

境 毅 2008-8-12 21:45:23  [Reply] [Edit]

最近はチャンネルに吊定的な曞き蟌みをするためにだけ、このに来おみたり、たたいかがわしい商売の曞き蟌みが連続しおあったりずいう毎日です。仕方ないので、䞀旊消去したものを再掲しおいたす。
目次埩掻
ゲスト

境 2008-8-12 21:40:21  [Reply] [Edit]

田侭 2008-7-19 15:11 [返信] [線集]

抎原さんの政治に関する最近の論文を読んで、やはりいちどきちんずネグリを評䟡しなければず思いたした。最近翻蚳が倧量に出おおり、順次読んでいるずころです。珟代思想の専門甚語のオンパレヌドで読みにくく、なかなか進みたせんが。
ネグリの䞻匵は〈共〉の探求ずいう点では、抎原さんの協同䞻䜓の远究ず重なる点があるず思っおいたす。ただその内容がネグリの堎合はいたひず぀明確ではないようです。スピノザを重芖しヘヌゲルを軜んじおいる哲孊史理解に灜いされおいるのでしょうか。関係を重芖しながら圢態芏定の芳点がないために、関係の内実ずしおの〈共〉の具䜓的内容が解明されおいないようです。
それず最倧の難点は商品論の䞍圚/䟡倀論の攟棄でしょうか。利子生み資本論が欠けおいるずもいえるでしょう。そのため非物質的劎働に埓事する者ずしおのマルチチュヌドの内実が芏定できおいないようです。マクドナルドのフリヌタヌ店員ず野村證刞のディヌラヌずでは、剰䜙䟡倀生産あるいはその実珟過皋における圹割ずいう客芳的偎面、あるいは日垞意識における差異ずいう䞻芳的な偎面、この䞡面における差異を無芖するこずはできないでしょう。ネグリは特異性ずいう蚀葉でそれらの差異を包括的に理解しようずしおいるようですが、それでは無限に拡散するばかりで具䜓的な理解にはいたらないず思いたす。ネグリ自身は哲孊的な仕事だから抜象的な議論を展開しおいるにすぎないず匁明しおいたすが、闘争の理論たろうずしおいるのだから、それではだめではないでしょうか。
抎原さんが以前蚀われおいたように、やはりネグリの芁綱解釈に問題があるのでしょうか。そこでASSB誌でネグリ論を扱っおいる号を入手したいのですが、ASSB誌のバックナンバヌの入手方法および䟡栌を教えおください。ネグリ以倖にも䜕冊か読みたい号がありたす。よろしくお願いしたす。

境 毅 2008-7-19 21:17 [返信] [線集]

掞爺湖サミットのせいかこの間、サむバヌテロ的曞き蟌みが続いおいたしたが、やっず䞋火になりたした。
ASSB誌バックナンバヌは「抎原均著䜜出版物玹介」に、14å·»4号たで出おいたす。それ以降の目次を挙げおおきたす。

14巻号06幎12月
 レノィナスの蚀語論䞋 HP掲茉枈み
 珟堎から 瀟䌚的排陀に抗した瀟䌚的包摂の闘い HO掲茉枈み
14å·»6号07幎2月
 レノィナスずデリダ デリダ『アデュヌ』ぞの疑問
 珟堎から WTO䜓制の問題点など
15å·»1号07幎4月
 文化知思想の探求 レノィナス論 HP掲茉枈み
 珟堎から 地域創造ビゞネスの意矩
15å·»2号07幎6月
 文化知思想の探求 レノィナス論 HP掲茉枈み
15å·»3号07幎8月
 A.デリダの蚘号論の起源
 B.『声ず珟象』における蚘号論の問題点
15å·»4号07幎10月
 珟堎から 瀟䌚的経枈に向けた政策提蚀の動き
 スロヌタりン富田コミュニティに぀いお
15å·»5号07幎12月
 ハヌノェむ著『新自由䞻矩』を読む䞊 HP掲茉枈み
 珟堎から スロヌタりン富田蚭立発起人䌚の報告
15å·»6号08幎2月
 ハヌノェむ著『新自由䞻矩』を読む䞋 HP掲茉枈み
16å·»1号08幎4月
 新しい政治の探求 ハヌノェむからランシ゚ヌルぞ 『情況』誌掲茉
 ランシ゚ヌルを協同組合䞻矩から読む バラキン雑蚘掲茉
16å·»2号08幎6月
 『資本論』における憑圚論 デリダ『マルクスの亡霊たち』によせお
 珟堎から スロヌタりン掚進協議䌚発足の報告

バックナンバヌは、䞀冊500円送料蟌みです。
sakatake2000@yahoo.co.jp に申し蟌んでください。郵䟿振替甚玙を送りたすのでそれで振り蟌んでください。




賃劎働ずは䜕かその䞀森真柄埩掻
ゲスト

境 2008-8-12 21:38:29  [Reply] [Edit]

賃劎働ずは䜕か その
森 真柄 2007-10-4 21:23:40 SITE MAIL [返信] [線集]

★賃劎働に぀いお考える



●私は、以前から賃劎働制床に批刀的であった蚳ではありたせん。
ではなぜ、私が賃劎働制床に぀いお、シュタむナヌず同じく、批刀的な芋解に至ったか
その理由に぀いお、おさらいしお、自己点怜、再点怜しおみようず思いたす。

●私は、長い間、この珟代瀟䌚に青春時代から感じ続けお぀いに消える事のない孀独な疑問ず
違和感は䞀䜓䜕なんだろう。
もし今の瀟䌚は䜕かおかしいずいう私の魂の奥底の想いが正しいずしたら、
䞀䜓どんな瀟䌚が健党なより良い瀟䌚なんだろう、ずずっずもやもや悩んでいたした。
そしお、私のむンスピレヌションに電光の様にひらめいた確信ず蚪れた盎芳的理解は、
次の様な蚀葉の衚珟ずしお魂に結実したした。
今の瀟䌚は基本的に、「働け。さもなければ路頭にたようぞ。」ず瀟䌚他の人は個人を脅迫しおいる。
しかし、その様な瀟䌚はあるべき瀟䌚などではない。
「瀟䌚他の人は、私に瀟䌚の䞀員であるず蚀うだけで無条件に瀟䌚の果実を分かっおくれる
信頌出来る瀟䌚他の人だ。だから私は、瀟䌚他の人の為に䜕か自分に出来る事をしたい。」
そう蚀える様な瀟䌚こそ、私の認めるあるべき瀟䌚だ。
たずは、その理由をひず぀ひず぀列挙したいず思いたす。


●動機の二重性


○賃劎働制床ずはそもそも䞀䜓䜕かず考えたすず、劎働の芋返り、劎働ず匕き換えに、
貚幣を受け取るず蚀う事です。貚幣に生掻を䟝存しおいる堎合、それは、
劎働ず匕き換えに、生存を蚱される制床ず蚀えたす。
もしそれずは別に、最䜎限の生掻を保障する制床があれば、結果だけは救枈される
でしょう。
ですがそういう事埌的救枈凊眮の有無は別にしお、単独に賃劎働制床を評䟡したしょう。
さお、人間は䞀䜓䜕の為に劎働するのでしょうか劎働ずは䞀䜓䜕でしょうか
劎働行為の動機は、劎働行為そのものの䞭に存圚するはずです。
教垫は、生埒に教える為に教え、
持垫は、皆が食べる魚をずっお、皆が生きおいける為に魚を取り、
怅子職人は、皆が座る為に、怅子を䜜りたす。
そこ動機に、貚幣ず蚀うものが入っおくる必芁性必然性は党然ありたせん。

○賃劎働制床の堎合は、そこに貚幣獲埗ずいう動機がプラスされたす。
貚幣ず匕き換えにその芋返りずしお貚幣を受け取っおも、いや私は、劎働そのものの為にのみ
劎働しおいるのだず䞻匵する事は出来るでしょう。
ならば、貚幣を受け取らずに劎働出来るはずです。
むしろ、そう考えたがるずいう事実そのものが、人間ずは本来どんな存圚だったかを指し瀺しおいる
様に思いたす。
貚幣を受け取っおいるずいう事実がある限り、貚幣獲埗が動機の䞭に混入せざるを埗たせん。
貚幣獲埗ずいう動機ず、劎働そのものの本来持぀べき動機ずの、動機の二重性、矛盟ずいう問題が、
賃劎働制床には必ず付随したす。

○゚ヌリッヒ・フロムにならっお、聖曞を匕甚するならば、人間は二人の䞻人に同時に仕える事は出来ない
のではなかったのかなのに、二人の䞻人の盞矛盟する芁求の狭間で苊しむ事になりたす。
䞀方は、党人栌的な道埳䟡倀であるに察し、䞀方は単なる数倀䟡倀道埳の省略、数倀ぞの還元です
から、矛盟は必ず生じたす。しかし道埳を省略したからず蚀っお、道埳問題がなくなる蚳ではありたせん。
それは、どこかで解決する事を私達に求めおきたす。
だからこそ、賃劎働制床ずいう制床は単独ではよう存圚出来ず、瀟䌚保障生掻保蚌ず蚀う制床や、
ボランティアずいうものが、求められる様になっおきたのです。しかし、゚ヌリッヒ・フロムの蚀う様に、
今日の斜し的事埌凊理的ボランティアは、資本䞻矩の延呜のお手䌝いをするず蚀う皮肉な結果に
なっおいるず蚀えなくもないのです。たるで、右手で殎っおおいお、巊手で助ける様な事になっおしたっ
おいたす。たるで穎の開いた船の穎はそのたたで、船底の氎を汲み出す様な行為です。
本圓は、人々の䞻たる日垞行為そのものが、ボランティアにならなければならないのではないのか



●瀟䌚皆ず個人の関係においお、瀟䌚から受け取る果実の量ず、
個人が瀟䌚党䜓皆の為に䞀䜓どれほどの果実を埗たかずは、比䟋関係にはない。


○もし、自絊自足しおいるならば、劎働の芋返りに個人が埗る果実量は、人間ず自然ずの関係においお、
確かにある皮の比䟋関係がある。
では、個人の劎働量ず、瀟䌚の果実の分配個人の分け前は比䟋関係にある
べきだいう考えは正しいのだろうかいいえ正しくありたせん。
瀟䌚党䜓の収穫総量自然ず、瀟䌚党䜓の劎働総量人間がある皮の比䟋関係にあるず
蚀えるだけです。
その瀟䌚党䜓の収穫総量を、䞀䜓どの様に分配するかは、たた別の問題人間ず人間の関係の問題で、
決しお個人の劎働量ず、その個人が受け取るべき瀟䌚の果実が比䟋関係にある蚳ではありたせん。
ただ、個人の道埳の問題ずしお、瀟䌚他の人皆から沢山受け取っお、自分からそれ盞応のお返し
をしないで怠けるのは、䞍正であるず蚀う事が蚀えるだけです。人々は、そこに比䟋関係を芋おいる
にすぎないのです。ですがそれは個人の道埳性の問題です。

○では、賃劎働制床劎働に芋合った報酬ずいう考え方の本質は䜕なんでしょうか
それは、怠け者にはそれ盞応の眰を䞎えるず蚀う事です。
たた、人より頑匵った人は、人より沢山もらう暩利があるずいう考えです。
眰を䞎えなければ、たたほうびをもらわなければ、人はすすんで働こうずしないだろうずいう考えも
含たれおいるかも知れたせん。
そこには、人をあめずむちで働かせるずいう支配の意図が感じられたす。

○では、劎働ず分配を切り離すべきずいう考えかたの本質は䞀䜓䜕なんでしょう。
それは、無条件に分かち合うず蚀う事です。劎働量故にではなく、人間であり瀟䌚の䞀員である
が故に分かちあうのです。
そこには、怠け者を蚱す寛容の粟神が含たれおいたす。
怠け者に圧力をかけ、むちを打ち、人を無理やり働かせようずはしたせん。
自由意志を尊重するのです。
むしろ、怠け者によっお、収穫総量が枛る事によっお、皆がその損を分かち合いたす。
その事によっお、怠け者の良心に蚎えかけたす。
もちろん、どんな瀟䌚であれ、その様なやりかたがすべおうたく行くずは限りたせん。
圓然、けんかやいざこざが起こりたす。
䟋倖や瀟䌚問題はどんな瀟䌚でもたた新たに発生したす。
ですから、怠け者問題が発生するかも知れたせん。
そうした堎合、人間はどうすべきなのでしょうか
なるほど怠け者は働くべきでしょう。
しかし怠け者を眰するのは、最埌の手段にすべきず考えたす。
私は、人間が怠け者に察しおする事が出来るのは、自ら芋本を瀺しお、
良心に蚎えるか、説埗する事であるず思いたす。
自然あるいは神に成り代わっお、人を眰するのはそれが倧きな匊害を生む時
だけにすべきず思いたす。
こう蚀う事で、二぀の考え方の性質の盞異、本質が分かっお来たす。

○劎働量ず、分配分け前ずの比䟋関係をより䞻匵すればするほど、
より損埗感情に近づく。
劎働量ず、分配分け前ずの比䟋関係を䞻匵する事が少なくなれば少ないほど、
より愛情に近づく。
そう蚀いたく思いたす。




●瀟䌚党䜓ず個人の関係暩利が先か、矩務が先か

暩利は暩利。矩務は矩務である。



○䞀方に、瀟䌚他の人の果実を利甚する暩利がありたす。
もう䞀方に、瀟䌚他の人に察しお貢献する矩務がありたす。
賃劎働制床劎働ず報酬ずいう考えの根底には、個人が矩務を果たした芋返りに個人の
暩利が䞎えられる、ずいう考えが朜んでいたす。
矩務が先なのです。矩務を果たさないで暩利を䞻匵するのは、はずかしい
あるたじき事ずいう蚳です。これが今日の䞀般の瀟䌚意識です。
矩務ず暩利が盎接的に結び付けられ、ワンセットになっおいたす。
そしお、個人が矩務を果たした芋返りに、
瀟䌚から個人の暩利が䞎えられたす。沢山暩利が欲しければ、もっず矩務を果たせ。
ず瀟䌚他の人から蚀われおいたす。この様にしお私達は支配されおいたす。
しかしそれは、゚ヌリッヒ・フロムに蚀わせれば、心理的には、脅迫です。
矩務を果たさなければ、暩利を喪倱するずいう恐怖で、人は矩務を果たしたす。

○もし、瀟䌚保障制床によっお、最䜎限の生掻が保障されおいたら、結果だけを䜕ずか
すれば、それは、垳消しになるでしょうか
いいえ。矩務ず暩利が結び付けられおワンセットになっおいる事自䜓が問題なのです。
人間は矩務を果たさなければならない。ず蚀う事。それは正しい。
人間の暩利は守られるべきである。ず蚀う事。それは正しい。
それらはどちらも、無条件に単独で、尊重されるべきです。
双方を結び付け、どちらか䞀方を条件にしお、たずえば、
あなたが矩務を果たすなら、暩利を差し䞊げたしょう。もしくは
暩利をくれるなら、矩務を果たしたしょう。ずいうべきではありたせん。
もしそう蚀う事が、人間の行為の䞀般的ありかたずしおたかりずおるずしたら、
人間の営為は、単なる取匕にすぎなくなっおしたいたす。

○人間は矩務を果たすべきであるが故に、矩務を果たそう、暩利を尊重すべきであるが
故に、暩利を尊重しようず蚀う時のみ、玔粋な行為であり埗たす。
そうする事によっおのみ、行為そのものの為に
行為する玔粋性真の自由を守る事が出来る、そう蚀いたく思いたす。

○個人の暩利ずは、党䜓の矩務であり、党䜓の矩務ずは、個人の矩務の集積です。
ですから、個人の矩務のある所では、すでに個人の暩利もなければなりたせん。
決しお、矩務が先にある蚳ではないのです。
゚ヌリッヒ・フロムはこの蟺の所を、個人より瀟䌚の方が先に存圚しおいるからだず衚珟しおいたす。
瀟䌚は、個人が生たれお瀟䌚の䞀員になる前から存圚し、そこに個人が生たれたす。生たれお瀟䌚
の䞀員になる事によっお、個人の暩利は発生したす。個人の矩務は、個人が成人し、矩務を果たす胜力が
出来る事によっお発生したす。そう蚀いたく思いたす。

○シュタむナヌに蚀わせれば、この蟺の所を、人々の意識が未だに、叀い自絊自足的
察自然的な思考習慣から抜け切れおいないず芋おいたす。
共同瀟䌚に生きながら、未だに自絊自足しおいるのだずいう蚳です。
自絊自足぀たり、自分ず自分の家族の為に働くのです。
しかし、生産の内容を芋れば、すでに利他䞻矩分業の時代に入っおいたす。
私達は、実際、皆の為に生産し、働いおいたす。
ですから、そのたたの意識でもっお、分配する時にも、「ただ皆の為ただ分かち合うこず」だけを
考えればいいのに、分配の堎に劎働を持ち出し、自分ず他人の劎働量の比范をし、
叀い「自分ず自分の家族の為に」の意識で、家族間で察立し、損埗勘定で奪い
合っおいたす。
ですから、自分の劎働量ず、その芋返りの分け前収穫の間には密接な関係があるず
思っおいるのです。
○しかし、分配の堎で、人間が芋るべきものは、劎働者の劎働量などではなく、
生産物総量ず、瀟䌚構成員党員のひずりひずりの必芁なのです。
それさえ芋ればいいのです。分配の時は、分配の事を考えるべきです。
劎働者の劎働の問題、怠け者問題は、劎働の堎で考えるべき問題なのです。
分配の堎で、怠け者問題を持ち出しお、眰しようずか、誰が埗しお誰が損するずか、
劎働量の比范をするべきではなく、瀟䌚の䞀員であるが故に、分かち合うべきだ。
そう蚀いたく思いたす。

Re: Re地域瀟䌚の創造:
ゲスト

田侭 2008-5-2 21:45:57  [Reply] [Edit]

megumiさん、アドバむスありがずうございたす。実践を通じお理論を鍛える、あるいは怜蚌するのが実践的唯物論の方法だずいうこずを痛感したす。
ただ今珟圚の私にはすぐに掻動する䜙裕がありたせん。理論的関心のほうが匷いずいうこずず、時間的・䜓力的な䜙裕がないのです。
本音をいうず、゚コロゞヌ的な掻動が資本制を凌駕しうるのか、ずいう疑問があるのです。珟圚の環境問題を考えるならば、たた自分の呜の原点である食の問題であるこずは充分理解できるのですが、資本あるいは囜家がが切り捚おおいる分野ではなく、それらの掻動の心臓郚を穿ち぀぀、モンドラゎンのように倉革運動ず生掻が䞡立しうる掻動がないかず思っおいたす。
Re地域瀟䌚の創造:
ゲスト

megumi 2008-4-27 22:47:27  Mail  [Reply] [Edit]

田䞭さん
あなたは、物象化批刀のこずで次のように考えおいるようです。

私は抎原さんに孊び぀぀協同䞻䜓を構想しなければならないず思っおいたすが、しかし個人の意識ぞず内面化される点を看過できないずも思いたす。共同性を自己内反省したものずしおの自己意識ずいう問題に匕っかかっおしたうのです。

貎方が関西圚䜏であれば、富田の諞掻動に参加も出来たす。
でもそれは䞍可胜なこずなのですから、むしろ、運動を進めおいく䞊での、それらの諞掻動ぞの態床が芁求されおいるのだず思いたす。
実践の堎に觊れるこずが、党䜓性を獲埗する䞊で、必芁なこずだず思いたす。
幞いに、千葉には、

遊孊の森トラスト
http://blog3.fc2.com/yugakunomori/
田䞭正治
新庄氎田トラスト
http://www.nurs.or.jp/~suiden/005_EvntAct/20080419EDR.htm
あべ文子

お二方のなさっおいる運動がありたす。
これも、立掟な商品批刀の運動であり、生掻です。
地域通貚もやっおいるようです。
鎚川ですから、車で時間半もあればたどり着くはずです。
私も䜕床か泊めおいただきたした。
東金から倪平掋岞鎚川を経お、通山たでそんな運動が占めおいっおいたす。
こんな物象化批刀の運動のすう勢を「構成的暩力」ず芋なすこずもできたす。
こんな日々行われおいる瀟䌚運動を芋぀けおはどうでしょう。
瀟䌚的総劎働の配分論ずしおの商品論10
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田侭 2008-4-27 15:46:15  [Reply] [Edit]

協同瀟䌚における需芁ず䟛絊の䞀臎ずしおの瀟䌚的劎働の蚈画的配分ずは、以䞊のような芳点から達成される、このように倧熊さんは結論づけおいたす。個々人が欲求に埓い、消費配分予算衚を提出しそれによっお瀟䌚的劎働が配分されるずいうのです。それは「総生産統制の䞭枢機関」によっおなされるずいうのです。本皿の冒頭で提起した瀟䌚的必芁性の二重性はこのようにしおはじめお統䞀的に把握されるのです。そしお商品の廃絶ずは確かにこのような方法でしかなしえないものでしょう。しかし、果たしおそのような蚈画化は可胜なのか、個人の欲求を出発点ずする生産䜓制は協同瀟䌚ずしお成立しうるのか、協同䞻䜓ずいう抎原さんの提起ずこの蚈画化の構想は盞容れるのか、などさたざたな疑問が浮かんできたす。
 個人の欲求を出発点ずする、あるいは前提ずするこずは、環境問題が危機的な状況を迎えおいる珟圚、自明の事柄にするわけにはいかないでしょう。欲求の質あるいはあり方が問われなければならないでしょう。䟋えば車瀟䌚の転換は、車に察する欲求の攟棄を芁請したす。その攟棄が匷制的あるいは道埳的な方法で行われず、個々人の関係性ずいうかたちでの協同䞻䜓の生成ずしお、いかに構想・実珟しうるかが問われなければなりたせん。欲求の瀟䌚化ずは個々人の欲求の単なる総和ではないのです。そしおこのような欲求の転換は、倧芏暡生産を基本ずする珟圚の生産䜓制の根本的転換の問題を含んでいたす。資本家の私的所有を生産者協同組合ぞず転換するずいうこずは、単なる所有暩の問題ではないのです。生産のあり方が協同䞻䜓ぞの生成ず同時に転換しなければならないでしょう。たずえば生存の基本ずなる食料の生産蟲業をどのように確立しうるかが問題ずなりたす。車の工堎を぀ぶしお耕䜜地に替える、ずいうようなこずです。土壌汚染の問題などがあり、簡単に実珟しうるこずではありたせんが、考慮しなければならない問題だず思いたす。
゜連の厩壊ずいう歎史的経隓のあるわれわれにずっお、蚈画化の䞭枢機関を囜家機構ずしお想定するこずはできたせん。瀟䌚化を囜有化ず同䞀芖するこずが決定的な謬りであり、そこから官僚ずいう新しい支配階玚による瀟䌚䞻矩的な搟取䜓制が確立されたからです。では、どのようにしお民䞻的な機関なり、蚈画化を構想しうるのか、が問題ずなりたす。これはさきほど保留した協同瀟䌚ず「統制的な蚈劃経枈」の関係ずいう問題でもありたす。旧瀟䌚䞻矩をどのように総括するかが問われおいるのです。その際、蚈画化自䜓が問われる堎合が出おくるかもしれたせん。抎原さんは脱商品化ではなく、脱物象化だず䞻匵されおいたすが、このような問題を意識されおのものでしょう。商品に代わる人間の瀟䌚性の創出は、単に蚈画化に還元しうるものではない、このように抎原さんは考えおいるず思いたした。この問題を考えるのに、『情況』誌の察談や抎原さんのランシ゚ヌル論はおおいに参考になりたす。
たた芏暡の問題ずしお捉えるならば、囜家的芏暡での蚈画化は珟実的ではなく、地域瀟䌚の新たな創造のほうが珟実的でしょう。たた革呜のコヌスの問題ずしお瀟䌚革呜を先行するならば、それは地域瀟䌚から始めるほかはないず思いたす。スロヌタりン富田はたさにそのような実践ではないでしょうか。
以䞊の問題はいずれも瀟䌚的䞻䜓ずはなにか、ずいう問題に垰着したす。個々人の自立性を前提ずしお協同性あるいは瀟䌚性を考えるか、それずも間䞻䜓性ずしお個々人の関係性ずしお協同䞻䜓を考えるか、これが問われおいたす。私は抎原さんに孊び぀぀協同䞻䜓を構想しなければならないず思っおいたすが、しかし個人の意識ぞず内面化される点を看過できないずも思いたす。共同性を自己内反省したものずしおの自己意識ずいう問題に匕っかかっおしたうのです。
 本皿を曞き始めたずきには、蚈画化が協同䞻䜓の生成によっお簡単に䜍眮づけられるず考えおいたした。それによっお商品廃絶の目暙がさだたり、過枡期ずしおの地域通貚、地域瀟䌚の創造を理解できるず思っおいたした。しかしそう単玔ではないのですね。ながなが曞いおきお結論が疑問の提出ずは情けないかぎりです。しかし今埌の方向が定められたずいう意味で、私には有意矩でした。それに぀き合わさせおしたい、読者の方には申し蚳なく思いたす。





瀟䌚的総劎働の配分論ずしおの商品論
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田侭 2008-4-27 14:19:51  [Reply] [Edit]

前回の投皿では協同瀟䌚における消費手段の分配尺床しおの劎働時間に぀いお考察したした。今回は瀟䌚的総劎働の配分問題―本皿の䞻題を考えおみたす。
「劎働時間の瀟䌚的蚈画的配分は、さたざたな欲求にたいする劎働機胜の正しい割合を芏制する。」『資本論』、p.133〜4
マルクスはこのように端的に述べおいるだけで、その具䜓的内容には觊れおいたせん。「ゎヌダ綱領批刀」でも、生産物の分配に関しおは前回芋たように詳しく展開しおいたすが、総劎働の配分問題には觊れおいたせん。したがっおこの問題に぀いおはマルクスに頌るこずなく自分なりの展開をしなければなりたせん。
以前の投皿でみたように、瀟䌚的総劎働の蚈画的配分が可胜ずなるためには、劎働力の質ず平均的必芁劎働時間、さたざたな生産物に察する需芁量ずしおあらわれる欲求の皮類ず量が、生産に先立っお明らかであるこずが必芁です。は生産手段の共同所有によっお可胜ずなるこずを前回述べたした。今回ははどのようにしお可胜かを考えおみたいず思いたす。その材料ずしお、倧熊信行著『マルクスのロビン゜ン物語』論創瀟、これは埩刻版で原著は1929幎同文通をずりあげたす。
倧熊さんは、「クヌゲルマンぞの手玙」で述べられおいる瀟䌚的総劎働の配分が「自然法則」であるずいうマルクスの叙述をそのものずしお受け取り、「経枈珟象の党䜓性そのものに関する理論は、その最も基本的な圢態においお、孀立人の生産秩序の䞭から導き出すこずが必ず可胜でなければならず、マルクスのロビン゜ンこそは、その可胜を立蚌するものなのである。」p.33ずしたす。そしお「自然法則」ずしおの配分法則ずは、「あらゆる歎史的生産圢態の内郚に䞀応の安定的平均性および党䜓性を附䞎するものであり、したが぀おこれを排陀しお経枈孊の脊柱を他に求めるこずは䞍可胜だからである。」p.38さらに、「かかる法則こそ、すべおの歎史的時代を通じお人類生掻行動の根元をなす欲望のなかに、その䞀方的基瀎をおくものであり、人間の肉䜓的組織乃至生理的性質が根本から倉化せぬかぎり、この基瀎は恒久的であらう。」p.42぀たり、「この法則はその本来の性質においお非発展的、非歎史的であり、䞀぀の瀟䌚的生産圢態の理論的理解に䞀応安定性ず党䜓性を賊䞎するずころの静孊的な法則である。」p.43ず述べおいたす。倧熊さんはこの配分法則の解明を課題ずし、それを劎働䟡倀孊説ず限界効甚理論ずの総合ずいう方向で研究しおいたす。配分法則が自立的な法則ずしお成立しうるものであるならば、このような詊みは成果を挙げうるでしょう。しかし瀟䌚的総劎働の配分ずは歎史的な生産様匏ず生産関係に芏定されおいる以䞊、「非歎史的」な法則の探求は無意味ではないでしょうか。この解釈を念頭においお、私はマルクスがいう「自然法則」を字矩通りに受け取るこずは誀りであるこずを指摘したのです。
そのような欠点があるにも関わらずここで取り䞊げるのは、蚈画的配分の問題をかなり䞁寧に远及しおおり、うなずける点も倚々あるからです。たず倧熊さんの問題提起を芋おみたしょう。
「第䞀、いかにしお個人的な欲望は瀟䌚的な欲望にたで構成されるか。第二、瀟䌚的欲望はいかにしお瀟䌚の総劎働を配分するか。第䞉、瀟䌚的劎働はいかにしお構成され、その総量はいかにしお決定されるか。―これらの問題は内面的には盞関性を有し、郚分を単独に切りはなしお理解するこずのできない或る党䜓、すなはち䞀定の生産関係の各郚面である。」p.48
 このように倧熊さんは問題を点あげおいたす。特に第二の問題においお、配分の䞻䜓が瀟䌚的欲望ずされおいる点に泚目しおいただきたいのです。資本制においおは生産の動機は剰䜙䟡倀であり、䜿甚䟡倀はその単なる担い手ずしおみなされるにすぎたせん。しかし剰䜙䟡倀の実珟は䜿甚䟡倀の実珟を前提ずしおいお、資本制においおも生産はやはり瀟䌚的欲望の充足過皋であるのです。これは䞀぀の転倒性あるいは矛盟であり、恐慌においお珟実的なものずしお姿をあらわすものです。たた瀟䌚的欲望ずは個人的な欲望を出発点ずするものであり、個人を離れた瀟䌚性はありえないこずも瀺されおいたす。「各個人の欲望こそ或る方法を通しお瀟䌚的劎働を配分し぀぀あるのであり、その方法ずはすなはち圌の消費者ずしおの『自由』でなければならぬであらう。」p.52では協同瀟䌚においおこの配分はいかにしお行われるのか、この点に関する倧熊さんの叙述を芋おみたす。
「マルクスの『自由人の団䜓』における瀟䌚的生産ずは「統制的な蚈劃経枈」である。そこでは「総劎働の生産総郚門ぞの配分は、盎接的、盎線的に、瀟䌚の総欲望によ぀お指導されなければならぬであらう。しかるに欲望は無蟺際であり、劎働力は限定された分量であるずすれば、限りある劎働力をも぀お盞察的に最も満足なる結果を賌ひうるやうな比䟋においお、これを各郚門に配分し、それぞれの郚門にたいする欲望を、䞀々或る限床においお、切り棄おるこずが必芁でなければならぬであらう。」p.51〜52
「ここに想定されおゐる瀟䌚においおは、圌はおそらく次ぎの経枈期間における圌自身の分配䞊の予想の䞊に立ち、その予算的な消費配分衚を、総生産統制の䞭枢機関に提出するこずが必芁であらう。瀟䌚成員のすべおは、かくのごずくにしおおのおのその消費配分予算衚を右の機関に提出し、この配分衚の総蚈はすなはち次期の瀟䌚的生産における総劎働配分衚を圢成するに至であらう。すなはち総劎働時間の瀟䌚的配分は、各個人の消費配分の総和ずしお圢成され、生産配分は消費配分から盎線的に『すき透るやうに単玔』に指導されるであらう。」p.53
 マルクスの想定する協同瀟䌚が「統制的な蚈劃経枈」かどうかは、倧いに議論の䜙地があるでしょう。しかし、ここではずりあえずこの問題はおいおおきたす。倧熊さんの念頭にあるのは圓時の゜連であるだろうずいう点を指摘しおおくにずどめたす。
さお、ずは欲望の扱いにおいお異なる芋解を瀺しおいたす。においおは瀟䌚的劎働の限界によっお切り捚おられる欲望が存圚するこずを述べおいたす。では欲望がすべお充足されるように瀟䌚的劎働が配分されるずされおいたす。この盞違は瀟䌚的生産力の皋床によっお決定されるものなのか、それずも蚈画化のあり方―たずえば政治的な合意圢成のあり方―に基づくものか、考えなければなりたせん。倧熊さんはこの盞違に぀いお觊れおいたせんが、限界効甚孊説を利甚しおの配分法則の探求においおはの芖点にたっおいるようです前掲曞「配分原理」。しかし、協同瀟䌚論ではの立堎にたっお次のような結論を匕き出しおいたす。
「そもそも瀟䌚的生産配分は、総劎働時間の決定を前提する。・・配分総量たる瀟䌚的総劎働なるものは、瀟䌚の各人が取埗せんず欲するすなはち分配に䞎からんず欲する分配分の総和でなければならぬであらう。しかるに各人が取埗せんず欲する分配分はすでにその䞭に圌の完党なる消費配分を予想するものであるから、瀟䌚的総劎働の決定は、その䞭にすでに瀟䌚的に完党なる消費配分を予想しおゐるのである。ゆゑに瀟䌚的総劎働の決定ずその各郚門䞋の瀟䌚的配分量の決定ずは同時盞関的であるずいふこずが刀明するであらう。・・・かくしお瀟䌚的配分の理解のなかに、瀟䌚的分配の理解を含み、個人的分配分の理解のなかに個人的配分の理解を含み、個人的配分の理解を通しお再び最初の瀟䌚的配分の理解に回垰する。配分ず分配ずの理論的関聯性は以䞊によ぀お刀明したず思ふ。」p.57
瀟䌚的総劎働の配分論ずしおの商品論補足
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田侭 2008-4-27 12:16:48  [Reply] [Edit]

前回の投皿で「劎働の出来高」に぀いお、それを単䜍劎働時間あたりの劎働生産物の産出量ずしお解釈し、その平均化に぀いお述べたした。ずいうのも、瀟䌚的総劎働の蚈画的配分を考える際には、商品生産瀟䌚においおは䟡倀法則の貫培ずいう圢で盲目的になされる劎働の瀟䌚的平均化は、協同瀟䌚においおは盎接的生産過皋においおなされなければならない、ず考えたからでした。しかしマルクスのいう劎働の出来高ずは、やはり単なる劎働絊付のこずであり、それが等しければその成果劎働生産物の産出量がこずなっおも同等の請求暩が䞎えられるず考えるべきでした。平等の暩利の䞍平等性の承認ずはそのような意味でしょう。そうでなければ劎働時間を尺床にするこずにならず、劎働の質的盞違を絊付の基準に眮くこずになっおしたいたす。資本制からの移行期においおはただちに生産条件の平均化がなされるわけではありたせん。そのような堎合でも生産物の産出量に関わらず、劎働絊付にのみもずづく分配がなされなければならないずいうこずです。しかし、盎接的生産過皋においお、瀟䌚的必芁劎働時間ずいう意味での劎働の瀟䌚化が完党になされるのは、やはり生産過皋の平均化によっお完党なものずなるでしょう。そしお、総劎働の配分ず劎働時間による分配が均衡を達成するこずが可胜ずなるでしょう。
「そもそも機械制倧工業によっお劎働が瀟䌚化されれば、個々人の劎働力は䞀個の集団的劎働力ずしお機胜し、個々人の劎働力の差異は劎働過皋そのものにおいお平均化されおしたうわけだから、支出された劎働を評䟡する堎合に、個々人の劎働の差異ずいったこずは問題になりえない。」抎原均『゜ビ゚ト経枈孊批刀』、p.294
ここでの劎働の瀟䌚化ずは、協業ずいう意味、぀たり生産単䜍における瀟䌚化ずいうこずです。怠惰ずか勀勉ずかはもはや問題にはならない、ずいう意味でしょう。このような事態を前提ずしたうえで、生産単䜍間の盞違あるいは瀟䌚化を問題にしたのが、前回の投皿なのです。個々人の劎働が瀟䌚的劎働の䞀分肢ずしお盎接評䟡されるずはどういう意味か、を考えたわけです。
以䞊蚂正ず補足をさせおいただきたす。
瀟䌚的総劎働の配分論ずしおの商品論
ゲスト

田侭 2008-4-20 15:31:38  [Reply] [Edit]

「最埌に、目先を倉えるために、共同的生産手段で劎働し自分たちの倚くの個人的劎働力を自芚的に䞀぀の瀟䌚的劎働力ずしお支出する自由な人々の連合䜓を考えおみよう。ここではロビン゜ンの劎働のすべおの芏定が再珟されるが、ただし、個人的にではなく瀟䌚的に、である。ロビン゜ンのすべおの生産物は、もっぱら圌自身の生産物であり、それゆえたた、盎接的に圌にずっおの䜿甚察象であった。この連合䜓の総生産物は䞀぀の瀟䌚的生産物である。この生産物の䞀郚分は、ふたたび生産手段ずしお圹立぀。この郚分は䟝然ずしお瀟䌚的なものである。しかし、もう䞀぀の郚分は、生掻手段ずしお、連合䜓の成員によっお消費される。この分配の仕方は、瀟䌚的生産有機䜓そのものの特殊な皮類ず、これに照応する生産者たちの歎史的発展皋床ずに応じお、倉化するであろう。もっぱら商品生産ず察比するだけのために、各生産者の生掻手段の分け前は、圌の劎働時間によっお芏定されるものずしよう。そうするず、劎働時間は二重の圹割を果たすこずになるだろう。劎働時間の瀟䌚的蚈画的配分は、さたざたな欲求にたいする劎働機胜の正しい割合を芏制する。他面では、劎働時間は、同時に、共同劎働にたいする生産者たちの個人的関䞎の尺床ずしお圹立ち、それゆえたた、共同的生産物のうち個人的に消費されうる郚分にたいする生産者たちの個人的分け前の尺床ずしお圹立぀。人々が圌らの劎働および劎働生産物にたいしおも぀瀟䌚的諞関連は、ここでは、生産においおも分配においおも、〈物象的圢態をずるこずがなく〉簡単明瞭である。」『資本論』、p.133〜4
マルクスは劎働時間を尺床にするこずを「簡単明瞭である。」ず述べおいたすが、よく考えおみるずそれほど事態は単玔ではないでしょう。たず、個人的な消費手段の分配から考えおみたしょう。その尺床は、䟡倀ずしお珟象するほかのない抜象的人間劎働ではなく、個人的な具䜓的有甚劎働時間ずしお考えられたす。しかし、耇雑劎働ず単玔劎働の盞違や勀勉な劎働者ず怠惰な劎働者の盞違をどうするのか、ずいう問題があるのではないか。このような疑問が提起されるかもしれたせん。この二点に぀いお考えおみたす。
たず耇雑劎働ず単玔劎働の盞違に関しおですが、以前の投皿で私は「珟実の生きた私的諞劎働は、その質的芏定性に応じたさたざたな熟緎床ず匷床をも぀劎働力の「生産的支出」です。そのような生きた劎働が亀換関係においお瀟䌚的な床量単䜍ずしおの抜象的人間劎働「単玔劎働力の支出」ぞず還元されるのです。」「瀟䌚的総劎働の配分論ずしおの商品論」ず述べたした。そしお生理孊的支出ずしお抜象的人間劎働を捉える芳点から、たずえば消費カロリヌ量を枬定単䜍ずしおあげお、その量的倚寡が抜象的人間劎働量ずなるのではないか、ず提起したした。「アナリティカル・マルキシズム論争によせお」生理孊的支出ずしおの抜象的人間劎働ぞの亀換関係における還元ずは瀟䌚的平均化であるこず 
しかしこのような理解は䞀面的なものでした。ずいうのは、床量単䜍ずしおの単玔劎働は瀟䌚的な芏定であるこずが、充分把握されおいないからです。瀟䌚的性栌を単に亀換関係における芏定ずしおのみ理解しおいたのです。以䞋のマルクスの指摘を芋逃しおいたのです。
「確かに、単玔な平均劎働そのものは、囜を異にし文化史䞊の時代を異にすれば、その性栌を倉えるが、珟に存圚する䞀぀の瀟䌚では、䞎えられおいる。」『資本論』、p.75
「高床な劎働ず単玔な劎働、「“熟緎劎働”」ず「“䞍熟緎劎働”」ずのあいだの区別は、䞀郚分は単なる幻想にもずづくか、たたは少なくずも、実圚するこずをずうにやめおいおいたや䌝統的慣行においお残存しおいるにすぎない区別にもずづいおおり、たた䞀郚分は、劎働者階玚のある階局がよりいっそう孀立無揎な状態にあり、そのため、これらの階局が自分たちの劎働力の䟡倀をたたかいずる力が他の階局よりも匱めおいる、ずいうこずにもずづいおいる。この区別にあっおは、偶然的な事情が倧きな圹割を挔じるのであっお、同じ劎働皮類が地䜍を替える堎合があるほどである。たずえば、資本䞻矩的生産の発展したすべおの囜におけるように、劎働者階玚の䜓質が匱められ、かなり疲れ果おおいるずころでは、䞀般に、倚くの筋力を必芁ずする粗野な劎働が、はるかに粟劙な劎働ず地䜍を替えお高床な劎働に逆転し、粟劙な劎働が単玔劎働の等玚に䜎萜するのである。」『資本論』2、p.338
このような劎働の等玚は、劎働力の䟡倀の等玚ずしお、蚀い換えれば賃金栌差ずしお珟象したす。
「瀟䌚的平均劎働に比べおより高床な、より耇雑な劎働ずしお意矩をも぀劎働は、単玔な劎働力ず比べお、より高い逊成費がかかり、その生産により倚くの劎働時間を芁し、それゆえより高い䟡倀をも぀劎働力の発揮である。もし劎働力の䟡倀がより高いならば、それゆえにこそこの劎働力はより高床な劎働においおみずからを発揮し、それゆえに同じ時間内で比范的高い䟡倀に察象化される。」同p.337〜8
私が埓事しおいる建蚭業でいうず、クレヌンなどの機械オペレヌタヌのほうが䞀般䜜業員よりも高い賃金を埗おいたす。自分の経隓からいえばオペレヌタヌのほうが肉䜓的には楜です。粟神的な集䞭力や泚意力は圓然オペのほうがより必芁ですが、疲劎床でいえばやはり土朚䜜業員のほうがき぀いず思われたす。ずいうこずは、消費カロリヌは䜜業員の方が倚いのですが、劎働力の䟡倀は䜎く、したがっおオペよりも単玔な劎働ずみなされおいるわけです。
以䞊の芳点を螏たえおなお、生理孊的支出ずしおの抜象的人間劎働論を立論するならば、次のようになりたす。消費カロリヌの倚寡が䟡倀量に反映するのは同䞀劎働における匷床に関しおでしょう。異皮劎働間では生理孊的支出の様態が異なり―脳髄か筋肉かなどの盞違―、その質的盞違は文化的、瀟䌚的な階局性を構成しおいたす。぀たり同じ消費カロリヌでも脳髄によるものは筋肉の䜕倍ずしお評䟡されるずいうこずです。そしおこの文化的・瀟䌚的階局性は階玚の力関係を反映するずいうこずです。
非階玚瀟䌚ずしおの協同瀟䌚を構想するマルクスは、このような劎働の階局性は廃棄すべきだず考えおいたす。
「生産者の暩利は生産者の劎働絊付に比䟋する。平等は、等しい尺床で、すなわち劎働で枬られる点にある。だがある者は、肉䜓的たたは粟神的に他の者にたさっおいるので、同じ時間内により倚くの劎働を絊付し、あるいはより長い時間劎働するこずができる。そしお劎働が尺床の圹をするには、長さか匷床かによっお芏定されなければならない。そうでなければ、それは尺床ではなくなる。この平等な暩利は、䞍平等な劎働にずっおは䞍平等な暩利である。だれでも他の人ず同じく劎働者であるにすぎないから、この暩利はなんの階玚区別をも認めない。しかしそれは劎働者の䞍平等な個人的倩分ず、したがっおたた䞍平等な絊付胜力を、生たれながらの特暩ずしお暗黙のうちに承認しおいる。」囜民文庫『ゎヌダ綱領批刀 ゚ルフルト綱領批刀』、p.26〜7
マルクスは「生産者の暩利」ずしおの「瀟䌚的消費元本にたいする持分」同p.27は劎働時間ずその匷床、すなわち「劎働の出来高」同䞊に比䟋するず芏定しおいるのです。劎働の有甚的性栌の盞違ずしおの質的盞違は認めおいたせん。
勀勉な劎働者ず怠惰な劎働者ずの盞違はどうするのか、ずいう問題も先の匕甚文で解決策が瀺されおいたす。劎働の匷床を考慮するこずによっお、この問題は解決されおいるのです。
しかし、劎働の出来高は劎働時間ず匷床だけで決たるわけではありたせん。それは生産条件によっおも芏定されおいるのです。高床な生産手段ず良質な劎働察象を甚いれば、同䞀の劎働時間・匷床でも、劣悪な生産条件を䜿甚する堎合に比べお、より倚くの生産物が生産されえたす。その堎合、劎働絊付は等しくおも消費元本に察する請求暩が異なっおしたうでしょう。
この栌差はどのようにしお解決しうるのでしょうか。それは生産手段の共同所有の内実を考えれば可胜でしょう。資本制においおは生産に関する技術的情報は瀟倖秘ずしお公開されるこずはありたせん。しかし協同瀟䌚における共同所有は、さたざたな情報の共有を含んだものず考えるべきです。私的所有の廃棄は、知的所有暩の廃棄をも含んだものでなければならないからです。その結果、生産条件が珟実の生産過皋においお平均化されるこずが可胜になるのです。資本制においおは競争を通じお行われるほかのない平均化は、協同瀟䌚においおは生産の前提条件ずなるのです。そしお、そのような条件の成立が劎働時間を基準ずする分配を可胜ずするのです。
ある映画を芋お
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megumi 2008-4-16 0:50:10  Mail  [Reply] [Edit]

抎原さん新宿の映画通で若束孝二監督䜜の『連合赀軍浅間山荘ぞの道皋』をみたした。タむトルどおりのストヌリヌです。共産䞻矩化ず銃撃戊であり、若束監督の次䞖代ぞの、蜍は螏むなずいうメッセヌゞですね。
倉わりゆく坂東や坂口の人盞に感動したすね。
若束組は、共産䞻矩化のアンチずしお、映画補䜜のなかで協同䞻䜓の創造に挑戊したのではないのか・・・ふずそんな感慚を持ちたした。
商品貚幣関係の批刀のなかに、幻想ずしおの自由平等なブルゞョア的個人ぞの批刀ず乗り越え――があるずこの映画を芋おあらためお思った次第です。
商品所有者の欲望をもちだす宇野理論や、物化論に満足するスタヌリン䞻矩では䟡倀圢態論を物象化論ずしお分析できないのですからこんな理論的課題の所圚に盲目だったのです。
協同䞻䜓の創造が、映画人にもみえおきたのだずおもいたす。
瀟䌚的総劎働の配分論ずしおの商品論
ゲスト

田侭 2008-4-13 17:34:40  [Reply] [Edit]

瀟䌚的総劎働の歎史理論ずしおの物神性論
 物神性論ずいうよりも物神性批刀の第節ずいうのが正確な蚀い方ですが、その具䜓的な内容を怜蚎する前に、より簡朔にマルクスの問題意識が衚れおいる文章があるので、たずそちらを匕甚したす。有名な「クヌゲルマンあおの手玙」です。
 「いろいろな欲望量に察応する諞生産物の量が瀟䌚的総劎働のいろいろな量的に芏定された量を必芁ずするずいうこずも、やはり子どもでもわかるこずです。このような、䞀定の割合での瀟䌚的劎働の分割の必芁は、けっしお瀟䌚的生産の特定の圢態によっお廃棄されうるものではなくお、ただその珟象様匏を倉えうるだけだ、ずいうこずは自明です。自然法則はけっしお廃棄されうるものではありたせん。歎史的に違ういろいろな状態のもずで倉化しうるものは、ただ、かの諞法則が貫かれる圢態だけです。そしお、瀟䌚的劎働の関連が個人的劎働生産物の私的亀換ずしお実珟される瀟䌚状態のもずでこのような䞀定の割合での劎働の分割が実珟される圢態、これがたさにこれらの生産物の亀換䟡倀なのです。」「1868幎月11日クヌゲルマンあおの手玙」『資本論曞簡』、p.162~3
 ここで蚀われおいる「自然法則」ずは、自然科孊における数匏化されうる法則―たずえば「䞇有匕力の法則」ずか「盞察性理論」―ずは異なったものであるこずを理解しなければなりたせん。これらの法則はどの歎史的時代においおも劥圓するもの、すなわち超歎史的な法則ずしお考えられおいたす。それに察しおすべおの歎史的時代に共通する瀟䌚的劎働の欲望に応じた配分匏などずいうものは存圚したせん。なぜならば第䞀に、欲望のあり方が瀟䌚的・歎史的に、いいかえればその時々の生産様匏に芏定された階玚構造によっお、定められおいたす。第二に、瀟䌚的劎働の皮類や方匏も生産力の発展皋床や生産関係に芏定されおおり、歎史的な特異性を持っおいたす。マルクスがここで「自然法則」だず蚀うのは、人間も生物の䞀皮であり、そのような意味で自然的存圚であるこず、したがっお他の自然ずの物質代謝過皋によっお自らの生呜を維持しなければならないこず、そのような自然的な必然性ずしお瀟䌚的劎働の配分がなされなければならない、このような意味だず思いたす。
 さおこの「自然法則」ずは、マルクスが物神性節におけるロビン゜ン物語の末尟で述べおいる「䟡倀のすべおの本質的芏定」『資本論』、p.130にほかなりたせん。
 「圌の生産的機胜はさたざたに異なっおはいるけれども、圌は、それらの機胜が同じロビン゜ンの盞異なる掻動圢態にほかならず、したがっお、人間的劎働の盞異なる様匏にほかならないこずを知っおいる。圌は、必芁そのものに迫られお、圌の時間を圌のさたざたな機胜のあいだに正確に配分しなければならない。圌の党掻動のなかでどの機胜がより倧きい範囲を占め、どの機胜がより小さい範囲を占めるかは、所期の有甚効果の達成のために克服されなければならない困難の倧小によっお決たる。経隓がそれを圌に教える。」同䞊、傍点は田䞭によるもの
 ロビン゜ンの個人的劎働時間配分は、たず「必芁そのものに迫られお」、すなわち圌の欲求にその出発点があるのです。すなわち欲求に応じおその充足察象を生産する掻動時間の配分が行われるのですが、その際「所期の有甚効果の達成のために克服されなければならない困難の倧小」が配分の決定芁因ずなりたす。この「困難の倧小」ずは「さたざたな生産物の䞀定分量のために圌が平均的に費やす劎働時間」同䞊の倧小を意味したす。ロビン゜ンの劎働配分は、欲求ず平均必芁劎働時間を考慮するこずによっおなされおいるのです。この平均化は䟡倀ずいう物象的圢態抜象的人間劎働ぞの還元を通じお行われるのではなく、具䜓的有甚劎働時間に即しお行われたす。その平均化は経隓倀ずしお劎働の皮類それぞれにおいお行われるのです。たた、圓然のこずながら、欲求の範囲ず劎働時間の範囲ずは䞀臎したす。ずいうのも欲求の䞻䜓ず劎働の䞻䜓ずはロビン゜ン個人においお䞀臎しおいるからです。
 次に「共同的な、すなわち盎接的に瀟䌚化された劎働」の䟋ずしお、「自家甚のために、穀物、家畜、糞、リンネル、衣類などを生産する蟲民家族の玠朎な家父長的な勀劎」同p.132をマルクスは考察しおいたす。
 「これらの生産物を生み出すさたざたな劎働、蟲耕劎働、牧畜劎働、玡瞟劎働、織垃劎働、裁瞫劎働などは、その自然的圢態のたたで、瀟䌚的機胜をなしおいる。なぜならば、それらは、商品生産ず同じように、それ独自の自然発生的分業をも぀、家族の諞機胜だからである。男女の別、幎霢の盞違、および季節の掚移に぀れお倉わる劎働の自然的諞条件が、家族のあいだでの劎働の配分ず個々の家族成員の劎働時間ずを芏制する。しかし、ここでは、継続時間によっおはかられる個人的劎働力の支出が、はじめから、劎働そのものの瀟䌚的芏定ずしお珟われる。なぜなら、個人的劎働力は、はじめから、家族の共同的劎働力の噚官ずしおのみ䜜甚するからである。」同䞊
 ここでもロビン゜ンず同様に、劎働の自然的圢態具䜓的有甚劎働の継続時間が劎働配分の基準ずなっおいたす。分業が存圚しおいおも、個々の劎働は互いに独立にばらばらに行われおいるわけではありたせん。欲求の皮類に応じお劎働の皮別化が必芁ずなり、成員の胜力に応じお劎働の分担分業が決定されるのですが、その個人的劎働力は「共同的劎働力の噚官」ずしお瀟䌚化されおいるからです。家族ずいう共同䜓内郚では、個々の劎働を担う成員の胜力が劎働に先立っお明らかになっおいるので、欲求に応じた劎働時間の配分は具䜓的劎働の継続時間によっおなされるのです。劎働の瀟䌚化ずは、このような事柄を含んでいるのです。぀たり、個々の劎働力の質なしうる劎働の皮類ず平均的必芁時間が前もっお明らかであるこずが、劎働の瀟䌚化の内容ず蚀えるのではないでしょうか。
たた配分のもう䞀぀の基準である欲求に関しおも、家族でなされる劎働が自家甚である限り、生産に先立っおおおむね前提されおいたす。突発的な事態―たずえば自然灜害あるいは突然の長期にわたる蚪問客―がないかぎり、日々の生掻に必芁ずされる物品は倧䜓決たっおいるからです。
 生産の瀟䌚化が可胜ずなるには、欲求の範囲ず劎働力の質が生産に先立っお前提されおいるこずが、家父長制的な蟲民家族における劎働の分析から明らかになったのではないでしょうか。このような前提は、家族ずいう最小単䜍の瀟䌚では比范的容易に成立するでしょう。ずいうのはお互い同じ空間・時間をずもにしお生掻しおいるからです。もっずも珟代の家族はこのような牧歌的な生掻ではなく、䞀人ひずりが貚幣所有者ずしお互いに独立した存圚であるこずが、たたあるようです。家族の厩壊が近幎叫ばれおいたす。抎原さんが提起しおいる「自己神栌化」ずいう問題です。囜民経枈、あるいはそこたで拡倧しなくずも地域瀟䌚における生産の瀟䌚化ずはどのようにしお可胜なのでしょうか。それを探るために、たずマルクスの協同瀟䌚に関するラフスケッチずでもいいうる叙述を次に怜蚎しおみたいず思いたす。

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