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信甚資本ず珟実資本... ç”°äž­äž€åŒ˜ 2009-5-10 21:15
商業信甚ず銀行信甚の盞違... ãƒ¡ã‚°ãƒŸ 2009-5-30 9:18

2 信甚資本ず珟実資本田䞭䞀匘
ebara
半人前

田䞭䞀匘 2009-5-10 21:15  [Reply] [Edit]

信甚資本ず珟実資本の関係

                         田䞭䞀匘

 䞀般に、ブレトンりッズ䜓制は、特に金融垂堎を芏制資本移動の芏制、固定盞堎制の採甚する䜓制である、ず理解されおいたす。しかし、『アメリカ垝囜䞻矩ず金融』によれば、それは金融の抑制をもたらしたものではなく、「むしろ、新たな自由貿易秩序を生み出すためにその圓時蒔かれた皮子が金融資本の圱響力ずパワヌずに䜜甚し、その匷化のために貢献したず考えるべきである。」『アメリカ垝囜䞻矩ず金融』、p.15
 ブレトンりッズ䜓制が「グロヌバル金融秩序の揺籃期」p.20であるずいうのは、アメリカ「囜内のニュヌディヌル政策は、コヌポラティズム的な芏制ず金融機関盞互の競争の抑制ずを意味しおいたのであっお、アメリカ瀟䌚における匷倧な勢力ずしおの金融資本の抑圧を意味しおいたわけではなかった。」そしお、重芁なのは、資本芏制の実斜を「アメリカ自䜓が拒吊したこずであり、ワシントンずニュヌペヌクにおける期埅は、アメリカ以倖の諞囜が行うにしおも、あくたで資本芏制は経枈再建の過枡期に限っおのみ行われるべきであるずしおいたこずである。」p.26
 たた、ブレトンりッズ䜓制の時代は、同時にケむンズ䞻矩的政策、あるいは犏祉囜家の時代でした。すなわち、「戊埌における階玚勢力のバランスは、以前のように劎働者階玚を抑圧するこずがもはや䞍可胜であるこずを瀺しおいた。このこずが金融資本の匷化をよりいっそう重芁な課題に抌し䞊げた。」p.29では、この課題は、どのようにしお果たされおいったのでしょうか。
 戊埌の䞖界経枈は、圧倒的な経枈力をもっおいたアメリカが、ペヌロッパや日本のような戊争で疲匊しきっおいた他の資本䞻矩囜の埩興のために揎助を䞎えるこずにより、その歩みを始めたした。その過皋は同時に、アメリカ資本の海倖進出を意味するものでもあり、すなわち、「なによりも、アメリカ囜家がその他の先進資本䞻矩諞囜に察しお経枈的な浞透を実珟し、䞡者の間の密接な結び぀きを匷化しおいる」p.20ずいうこずを意味しおいたす。
 「ポむントは、囜家を超えお倚囜籍的に掻動する資本家階玚が珟われたずいうこずではない。事態はもっず耇雑である。各囜の資本家階玚はその独自性を維持するが、歎史的にそこに根を匵る囜内資本も、それず䞊んで自らを確立した倖囜資本も、資本䞻矩秩序を拡倧・運営しおいくために、いたや互いに盞手囜に䟝存し、ずくにアメリカ囜家に䟝存するようになったずいうこずである。」p.36
 この認識は、前回の投皿で取り䞊げたものず基本的に盞違はないず思いたすが、圌らの独自性は金融資本に重点を眮いお理解しおいる点にありたす。逆に小束聡さんは、産業資本に重点を眮いた分析をしおいたす。私の問題意識―珟実資本ず信甚資本ずの関係―からするず、小束さんの芋解も非垞に参考になりたす。しかし、珟実資本ずは、単に産業資本を意味するだけではなく、その媒介者ずしおの金融資本―本来の意味での利子生み資本産業資本家ぞ貞し付けられお生産過皋に投䞋される―資本をも含めお理解すべきでしょう。したがっお、『アメリカ垝囜䞻矩ず金融』が瀺しおいる芖点はよりいっそう重芁だず理解しおいたす。戊埌の経枈成長は産業資本の成長であった以䞊に、金融資本の成長でもあり、それが信甚資本䞻矩を準備した条件の䞀぀であった、ずいうこずです。
 新自由䞻矩ぞの移行、信甚資本䞻矩ぞの移行に぀いおみおみたしょう。幎代からのむンフレヌションは、金融資本に察しお「二重の圧力」をもたらしたした。぀たり、「収益性の党般的な危機がもたらす圱響ずいう圧力に加え、この危機の圢態がずりわけ金融資産に察しお䞎えた圱響ずしおの圧力である。」p.42この事態に察しお、金融資本は、「金融サヌビスの重芁な革新を掚進しお」いくこずによっお、察応したした。「これは銀行業の圹割を、盎接的な信甚仲介機関特定の顧客から預金を受け入れ、特定の顧客に資金を貞し出すから、非人栌的な蚌刞垂堎における貞し手・借り手間の取匕仲介ぞず倉化させるものであった。」p.43さらに倉動盞堎制ぞの移行にずもない、「信甚の民営化に端を発する、機䌚の拡倧、リスクの増倧、ずりわけ競争の激化は、金融郚門の、よりいっそうの劇的な革新、ずりわけ蚌刞郚門の領域拡倧ぞず぀ながった。」p.44〜5たた、「金融資本以倖の資本も、䞃〇幎代末たでには、むンフレヌションぞの取り組みを優先事項にする必芁があるこずを認め、それによっお金融資本を匷化するこずが自らの利益にもかなうものであるこずを䞀般的に認識するようになった。」p.60「金融資本以倖の資本」ずは産業資本や商業資本にほかならず、圌らの䟡倀実珟のために金融資本が重芁な圹割を果たしおいるずいう、前回の投皿で述べた点に合臎したす。ここで重芁なのは、䞻導暩はあくたでも金融資本の偎にあった、ずいうこずです。
 このような金融資本の革新は、「同じ時期の戊闘的な劎働者階玚やその他の倧衆的勢力ず察峙するこずになった。すべおの先進資本䞻矩諞囜は、この時期に階玚関係の根本的な問題ず取り組たなければならなくなった。しかし、どの囜も金融資本を抑制しようずはしなかったから、抑制しなければならなかったのは劎働者階玚のパワヌのほうであった。」p.46
 「真の問題は、正しい通貚政策の远求ではなく、むしろ、階玚関係のリストラであった。むンフレ期埅の抑制は、劎働者階玚のアスピレヌション意欲ず、それを実珟しようずする集団的な力を劥圓しなければ実斜䞍可胜であった。」p.63
 むンフレの䞻芁因のひず぀に賃金亀枉における劎働者階玚の戊闘性があった、ずいう認識の䞋、金融資本の代理人ずしおの囜家は新自由䞻矩的な政策を掚進した、このように把握されおいたす。以前の私は、この階玚闘争を産業資本の芳点からのみ考えおいたために、新自由䞻矩ず信甚資本ずの関係がはっきり理解できおいたせんでした。今回、初めお玍埗ができたした。
 金融資本の革新は、同時に金融自由化でもありたした。さらに、金融自由化は資本移動の自由をも意味するものなので、同時に金融の囜際化でもあったのです。
 「そのこずが、圓時囜際通貚ずしおのドルの地䜍を最終的に維持し、アメリカの政府蚌刞を金ず同じくらい奜たしいむしろ、実際はそれが金利を払っおくれるために金よりも奜たしいず感じさせるこずになった。したがっお、金融の構造䞊のパワヌを匷化するこずによっお䞀九䞃〇幎代の危機を解決したこずが、グロヌバル資本䞻矩を埩掻させる䞊でのアメリカ囜家の胜力匷化をもたらしたのである。」p.61
 最埌に、珟実資本ず金融資本ずの関係に぀いおみおみたす。「資本垂堎の深化、ずりわけそれが生み出す競争圧力ず流動性ずが、どれほど資本の生産性ず収益率の向䞊に぀ながったか」ずいうず、「金融機関は、䌁業や政府に察する芏埋づけの圱響力を行䜿するだけでなく、さらに、䌁業や郚門を越えお資本の再配分を行ったり、技術の普及を支揎したりするこずすなわち、盞察的に非効率な䌁業からの玠早い撀退、リスクは高いが革新的な新芏事業ぞの支揎、新しい技術の旧郚門ぞの普及によっおも、その圹割ずパワヌずを匷化した。」p.75このような芋方は、信甚資本ずいえども、単に架空資本の売買による収奪だけではなく、珟実資本ずの関係でも機胜しおいたこずを瀺すものです。ヒルファヌディング的な意味での金融資本抂念は効力を倱ったのでは、ずいう抎原さんの芋解には賛成ですが、このような偎面を無芖するこずはできないのでは、ずも思うのです。
 䞊蚘の芋方から、アメリカ産業資本の衰退ずいう芋解に察する批刀が導き出されおいたす。
 「アメリカによる察倖盎接投資は、䞀九九〇幎代を通じお拡倧を続けたが、その䞀方で囜内の補造業は、実際この時期、他のどの先進囜よりも急速に―ずっず急速に―成長した。それゆえアメリカの貿易赀字は、補造業ず茞出における競争力の喪倱によっおもたらされたのではなく、他のどの先進資本䞻矩囜よりも急激な人口増加を経隓し、劎働人口比率も急激に高たっおいた―さらに、より長時間の劎働もずもなっおいた―アメリカ経枈のきわめお高い茞入性向によっおもたらされたものであった。」p.85〜6
 この茞入性向の高さに䞀圹買ったのが、消費者金融です。「進行する危機」 『珟代思想』2009幎1月号所収ずいう論文のなかで、パニッチたちは次のように論じおいたす。
 「最終的には、劎働者階玚や黒人瀟䌚、そしおヒスパニック瀟䌚を統合する䞻芁手段ずしお、公共支出よりもむしろ金融垂堎に䟝存するずいう事態をもたらした。」p.118
 「ニュヌペヌクずロンドンは䞖界䞭で産み出される貯蓄にその觊手を䌞ばし始めおいたが、それは「新興垂堎」に新たに出珟した劎働者階玚を高い搟取率をもっお働かせるこずによっお抜出される剰䜙に䟝存するようになっおきた。それに加えお資本の可動性が豊かな囜の劎働者階玚の所埗に課す制玄そのものが、こうした劎働者の金融領域ぞの曎なる統合ずいう効果をもたらした。このこずはクレゞットカヌドの䞀般化のなかで増加する借入金ずいう点から芋れば、もっずも明らかである。」p.122〜3
 新自由䞻矩䜓制の䞋で、いかに劎働者階玚が信甚資本の支配に巻き蟌たれおいったかずいうこずです。公共支出の削枛により、劎働者階玚が䜏宅ロヌンなどの信甚垂堎に参入せざるをえなくなった点が、匷調されおいたす。劎働者階玚はむデオロギヌ的にはもちろん、生掻䞊でも信甚資本䞻矩にからめずられざるをえない、ずいうこずでしょう。
 アメリカぞの資本流入に぀いおは、それが「アメリカの赀字を『封殺』するための代償であった―もっぱら囜際貿易統蚈のみに焊点を圓おた分析はそう考えるのだが―わけではないこずに再び泚目するこずが重芁である。この資本流入は、アメリカの金融垂堎やアメリカ経枈䞀般に参加するこずで埗られる盞察的な安党性、流動性、高収益性に投資家たちが惹き぀けられたこずにより䞻にもたらされたものであった。ドルは、そうした資本流入のおかげで最近たで盞察的な高氎準で維持され、そうした高いドルがアメリカの消費者や䌁業による倖囜商品の安䟡な茞入を可胜にした。」p.86〜7
 アメリカの収支赀字の補填ずいう意味が党くないず䞻匵しおいるわけではありたせん。しかし、赀字額の䜕倍もの資本流入がなされおいるこずは、赀字補填では説明できず、金融資本暩力の確立ずいう事態にもずづいおいる、ずいうこずでしょう。
 パニッチたちは、このように珟代の資本䞻矩をアメリカの金融資本を頂点ずする垝囜䞻矩ずしお捉えおいたす。ただ、残念なこずに、信甚資本ずいう芖点はなく、たた、架空資本の売買による投機資本䞻矩ずいう認識も薄いようです。ただ、戊埌経枈を金融資本の匷化ずいう䞀貫した芖点で芋る方法は、瀺唆するずころが倧きいず思いたす。たずえば、新自由䞻矩ぞの移行を階玚闘争ず経枈構造ずの関連で把握しおいる点は、倧いに勉匷になりたした。圌らの議論は抎原さんがかかげた研究課題のひず぀である「理念的には優䜍にある架空資本が、珟実的にも優䜍になれる条件の圢成」の探求を、歎史的に行ったものずしお評䟡できるのでは、ず思いたすが、どうでしょうか。みなさんのご意芋をお埅ちしおおりたす。

参考文献
小束聰 『䞖界経枈の構造』
本山矎圊、萱野皔人 『金融危機の資本論』
レオ・パニッチ、サム・ギンディン 『アメリカ垝囜䞻矩ず金融』
『珟代思想』2009幎1月号
信甚理論研究孊䌚線 『金融グロヌバリれヌションの理論』、『珟代金融ず信甚理論』
3 商業信甚ず銀行信甚の盞違に぀いお メグミ
ebara
半人前

メグミ 2009-5-30 9:18  [Reply] [Edit]

商業信甚ず銀行貚幣信甚の盞違に぀いお  メグミ

 抎原さんはこのHPの次の欄信甚貚幣に぀いおの研究ノヌトでこうのべおいる。

信甚貚幣に぀いおの研究ノヌト
第2章 山本孝則の信甚貚幣論
2商業信甚ず銀行信甚の盞違
・「商業信甚では再生産過皋内郚の珟実資本が信甚創造の䞻䜓であり、銀行業者の信甚では、その倖郚に立぀利子生み資本貚幣資本がその䞻䜓である。」134頁
・・・・・・・・次に本来の信甚貚幣に぀いおの山本の考察に移ろう。山本は商業手圢の割匕に銀行信甚の本質を芋る芋解に察眮しお、商業手圢を商業貚幣ず捉え、本来の信甚貚幣はこれず範疇を異にするものずみなしおいる。そしお本来の信甚貚幣を支払手段ずしお貚幣機胜から盎接発生するものであるずすれば、それは決枈手段ずしお機胜する預金に他ならないず䞻匵しおいる。」
 この山本孝則氏の信甚貚幣論は、次のような二぀の旧芋解ぞの批刀ですね。

? 「銀行信甚は、たず第䞀に既存の商業信甚を銀行が肩代わりするこずによっお、すなわち手圢割匕ずいう手続きによっお、成立する。Aが手圢を振り出し、Bがそれを受け取っお銀行に割匕を䟝頌すれば、銀行は手圢の支払期日たでの利子を差し匕いた金額の銀行刞をBに枡す。これによっお、銀行はAに察しおは債暩を持ち、Bに察しおは債務をも぀こずになり、芁するにAずBずの貞し借り関係のあいだに銀行がはいりこむだけである。」『資本論入門』9章䞉銀行信甚 銀行刞P210岡厎次郎囜民文庫

 これは䌝統的な銀行による手圢割匕に、商業信甚ずは異なる銀行信甚を認める芋解ですね。これに察しおの手圢割匕は、商業信甚ず明蚀したのが宇野匘蔵氏でした。

? 「たずえば銀行によっお行われる手圢の割匕に際しお貞し出されるものは、手圢発行の基瀎ずなった商品資本に察する貚幣に過ぎない。
『普通の営業者が手圢の割匕を受けるのは、圌の資本の貚幣圢態を予め確保し、以っお、再生産過皋を流動状態に維持せんがためでである。たた信甚によっお営業を拡匵せんずする堎合には、手圢の割匕は殆んど圹に立たないであろう。手圢の割匕なるものは、予め圌の手に存圚しおいる貚幣資本を䞀の圢態から他の圢態に転嫁するこずに過ぎぬからである。』資本論3郚33章新日本新曞P919
それはすでに手圢の発行によっお確保されたる個人的信甚貚幣を䞀般的なる信甚貚幣に替えるものであっお、再生産過皋に参加する党資本はこれがためにその額を䜕ら増加するこずはならない。だからこそ銀行はこれをその信甚貚幣たる銀行刞発行の基瀎ずなしえるのである。」五「貚幣資本ず珟実的資本」宇野匘蔵著䜜集?P148

 さお圓該の資本論の蚘述はこうでした。
 「ずころがいたや、この商業信甚に、本来の貚幣信甚が加わる。産業家たちおよび金貞し業者たちの偎からの圌らぞの貚幣の前貞しが混ぜ合わされる。手圢割匕の堎合には、前貞しは名目的なものでしかない。」資本論倧月新曞11第30ç« P836
 マルクスは、「手圢割匕の堎合には、前貞しは名目的なもの」ず述べおいるのだから、明らかにそれは商業信甚だず述べおいるのであり、「貚幣信甚」銀行信甚ずは区別しおいる。曎にその先の31章で、次のように断定しおいる。
 「信甚が発達しおいる諞囜では、貞付のために䜿甚されうる貚幣資本は、すべお、銀行および貚幣貞付業者の䞋に預金の圢態で実存するものず仮定するこずが出来る。」同P865

 このように、資本論蚳者でもある岡厎先生に察しおの宇野先生の䞀面的理解も明らかであり、山本孝則先生の明解な資本論解説の意矩も明らかです。

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