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田中氏のシュタイナー批判1に対する個人的感想

9:Re: 経済的隷属の抽象性について
田中 01/26 08:48
抽象性批判について以下のように理解しました。私の叙述だと生産過程での指揮・命令としての資本の支配しか述べられていない。生産過程自体が資本―賃労働関係の再生産、すなわち労働力商品の再生産であるというが看過されている。資本家が支払う労賃自体が労働者の生産した価値であるから、単純流通における商品所有者同士の交換の前提たる「自己労働」の結果得られた貨幣の支出と労賃の支払いとは異なることが指摘されていない、このようなことでしょうか。以上のようなものであるとするならば、私の書き方が不十分でした。そこまで展開しなくともシュタイナー批判として成立すると思ったのでしょう。
物神崇拝に基づく批判意識の解体に関してですが、上記のような批判的展開を常に提起しなければならないということだと理解しました。確かにその通りだと思います。理屈をこねているだけの私が言える筋合いではないのですが、この問題は知の形式だけでは解決しきれないと思います。実践的な方法―地域通貨LETSや労働者生産協同組合の実践―でしか解決できないのではないでしょうか。今現在の私としては傍観者的な立場から榎原さんが行っている実践活動を固唾をのんで注視しているといったところです。


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