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資本蓄積と階級権力の関係について

4:Re: 新自由主義
名無しさん 01/15 10:09
megumiさんが指摘されている日本の状況については、日本語版の付録に詳しい分析がなされています。megumiさんが言われていることを自分なりに分析すると、私も新自由主義にだまされていました。私は小泉政権の「改革」路線を階級闘争としてではなく、中間層を中心とする都市住民と農民を中心とする地方との闘争として考えていたのです。昔懐かしい「都市の論理」として、小泉を理解していました。格差拡大が一般マスコミで言われるようになってから、あるいはホリエモンをきっかけに遅まきながら感づいた、というわけです。もちろんこのホームページを知らなければ、そのままだったかもしれませんが。
付録にあるように日本における反官僚制は左翼の伝統を特徴付けるものの一つでした。また左翼が都市を中心とした勢力であったことが、反ばら撒き政治=反田中角栄政治として登場した日本における新自由主義に対する反応の遅れにつながったのでしょう。megumiさんが紹介してくだっさた本を足がかりに、さらに学習したいと思います。
以上の点を踏まえた上で、信用資本主義の進展がどのようにして新自由主義としての階級闘争を可能にし、また後者が資本蓄積にどのような影響を与えたのかを考えてみたいと思います。昨今の金融不安を見れば、ろくな影響を与えていないという結論になりそうで、この点ハーヴェイの見方が当を得ているような気がします。現在の危機をどのように乗り越えるのか、またそれが新たな階級闘争となるかを注意深く観察していかなければと、思いました。

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