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商品の二要因について

1:商品の二要因について
田中 10/27 08:28
 価値関係についての投稿を読みましたが、先に商品の二要因についてコメントします。
 商品の二要因についてですが、日常意識においても「これは値打ちがある」という言葉は、使用価値と価値とが融合した意識ではないでしょうか。また鑑定団ふうの卑俗なたとえで申し訳ありませんが、「値打ち」という言葉には使用価値としてすぐれているという意味、質が優れているという意味が含まれていないでしょうか。そして、だからこそ値段も高い、という意味があるような気がしますが、どうでしょうか。
 単独の商品における内的区別(内的に区別されているがために、それは単独の商品においては統一されているともいえるのでしょう)が、価値関係により価値形態という外的区別(相対的価値形態と等価形態)に関する次のマルクスの叙述を検討してみてください。
「商品は、もともと、一つの二重物、使用価値にして価値、有用労働の生産物にして抽象的な労働凝固体なのである。それゆえ、自分をあるがままのものとして表すためには、商品はその形態を二重化しなければならないのである。使用価値という形態のほうは、商品は生まれつきそれをもっている。それは商品の現物形態である。価値形態のほうは、商品は他の諸商品との交際においてはじめてそれを得るのである。ところが、商品の価値形態は、それ自身もまたやはり対象的な形態でなければならない。諸商品の唯一の対象的な諸形態は、諸商品の使用姿態であり、諸商品の現物形態である。ところで、ある商品の、たとえばリンネルの、現物形態は、その商品の価値形態の正反対物であるから、その商品は、ある別の現物形態を、ある別の商品の現物形態を、自分の価値形態にしなければならない。」(S.20)


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