。ヲ office-ebara
恵さん、ありがとうございます。

1:恵さん、ありがとうございます。
田中 08/05 14:23
 恵さんの一連の投稿によって、価値形態論におけるまわり道の重要性を痛感しています。商品生産者の社会的関係は物象的関係としてのみ存在していることはまわり道(等価物の役立ち)を解明することによって、初めて理解することができるのですね。物象化と物神性の区別はこれによって初めてなされるだけに、重大な論点であると思いました。
 価値対象性についてですが、恵さんの言われるように超感性的なものの現象形態としてあることを忘れて、感性的なものであることを強調すれば、物神性にとらわれることになります。投稿の最後に「資本論から<感性的にして超感性的>との答えが返ってきてしまう」とありましたが、マルクスはその二重性のありようを反照規定としての形態規定を駆使することによって解明したのでしょう。いままで漠然と捉えていたことが、恵さんの投稿によってはっきり理解することができました。
私が感性的な対象性にこだわったのは、唯物論の見地にこだわっているからでした。超感性的なものを感性的な形態として理解する、またそのことによって超感性的なものとは、人間の社会的な活動としての対象性をもっている。これがマルクスの実践的唯物論の要点だと理解したからです。そしてこの唯物論のなかに反照の弁証法が含まれており、思考が事態抽象を把握できる根拠ではないかと考えたのです。この点について、榎原さんはホームページに掲載されている論文のなかで、思考にとっての絶対的、あるいは根源的他者としての事態抽象を思考は形態規定という形で了解するのみだ、というように述べています。この論点は理論的なものにとどまらず、協同主体をどのようなものとして理解し実践するか、という問題にまで及んでいます。従ってこの点については一から勉強しなおしてから再度考えてみたいと思います。
これからもとんちんかんなことを書くかもしれませんが、よろしくお願いします。


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